花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

自作のマイクロバブル発生装置

2011年06月21日 | 学校
2年生はマイクロバブルを水耕栽培に利用する研究をしています。
こちらもメーカーが長期間に渡って高価な発生装置を貸してくれました。
チームの活動はこのようにたくさんのメーカーの協力を受けています。
しかし予備実験用の小型水耕栽培装置には借用した機器は大型すぎます。
そこで部品を購入して小型装置を自作することにしました。
使ったのは水中ポンプとホース、そしてアスピレータという減圧装置だけ。
作動させると、嬉しいことに白い泡の水が出てきました。
いつもは植物栽培ばかりしていますが、今回は工作。
こんな取り組みもたまには楽しいものです。
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仮説を立証する測定機器

2011年06月21日 | 学校
地震にあったり海水をかぶると土壌はしまり間隙がなくなります。
その結果、土壌は酸欠(還元状態)になってしまいます。
これでは植物の根が腐ってしまいます。
さらに好気性細菌が繁殖できないため有機物が分解されず栄養不足となります。
このように被災地の土壌は塩類だけでなく物理的に問題があるのです。
これを解決するためにチームが考案したのが空気たっぷりのMNB(マイクロナノバブル)を
土壌に送り込み除塩と土壌再生を同時に行う方法です。
先日、果たして仮説どおりに土壌の酸素濃度が増えているかどうか検証しました。
使用したのは土壌酸素濃度測定器という高価な機器です。
なんとチームの活動のために東京のメーカーが貸してくれました。
測定結果は一目瞭然。
塩水をかけた土壌は何もしないものよりもかなり酸素濃度が低いことがわかりました。
またMNBを染み込ませた土壌ではただの水で除塩するよりも
深いところまで酸素濃度が高いことがわかりました。
これは土壌の中に空気が入り込んでいる証拠です。
チームが取り組んできたこの研究結果は今年度つくばで行われる
日本土壌肥料学会で3年生が発表する予定です!
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