今シーズンも何週まで続くかは分からないが(苦笑、観戦した試合を中心に感想を述べたい。[◎は観戦]
◎NO 10-41 IND
前半は接戦だったが後半差が付いた。コルツは主力が抜けた穴を若手がカバー。連覇へ向けてモチベーションも上々のようだ。セインツは攻撃の消極性が目に付いた。昨シーズンは勢いで勝った面もあったので今シーズンは真価が問われる。
◎PIT 34-7 CLE
ブラウンズは序盤にミスを連発し一方的な試合展開に。特に先発QBフライは散々な出来。あっさりとシアトルへトレードに出されたのには驚いた。というよりわざわざ彼を取ったシアトルにびっくりした。それほどひどい出来だった。ただ守備は前半は健闘していた。
スティーラーズは新HCのデビュー戦。とはいえスティーラーズらしい試合内容だった。前半はランが出ずに苦しんだが後半は圧倒的な内容。とはいえ、落球なども目立ち、実力を測るにはもう少し見てみたいところだ。
◇MIA 13-16 WAS
OTまでもつれた試合はホームのレッドスキンズが勝利。QBキャンベルは2INTだがチームを勝利に導いた。評価は見てみないと分からないが。ドルフィンズは新QBトレント・グリーンがまずまずのスタッツ。しかし、ランが全く機能せずこれでは勝利は難しいだろう。
◎PHI 13-16 GB
接戦を制したのはホームのパッカーズだった。ルーキーKクロスビーが落ち着いてFGを決めての勝利。攻撃は機能したとは言い難いが守備が思いのほか健闘を見せた。ただシーズンを戦うことを考えれば、もっとQBファーヴをサポートする形が作られなければならないだろう。
前評判の高いイーグルスだが初戦は内容が悪かった。ミスが多く、試合を支配できない。地力ではイーグルスが勝っているように見えたが、覇気を欠き勝利を手に出来なかった。QBマクナブは完調にはほど遠い出来。
◎DEN 15-14 BUF
若きQB対決を制したのはブロンコス。最後のドライヴをFGに繋げて逆転勝利を飾った。QBカトラーのパスは悪くはなかったが、それが得点に結びつかない。最後の見せ場では力を発揮したが、不安定さも垣間見えた。評価しづらい、つかみ所のないQBだ。
ビルズのQBロスマンは内容が乏しかった。守備の健闘もあっていい勝負となったが、攻撃が機能したとは言いがたい。彼によってビルズが再建される可能性は高いとは言えないだろう。
なお、ラストドライヴでスクリーンがバックパスとなり、こぼれたボールをRBヤングが外へはじき出すというプレイがあった。もちろん反則だが、英語実況ではこの判断をすかさず称えていた。ちょっと気になって日本語実況を聞いてみたら、このプレイの意義が認識できていない感じだった。これだから英語が分からなくても英語実況で見てしまうのよね。まあアメリカンフットボールの場合その歴史や伝統、共有されている認識などに圧倒的な違いがあるから仕方ないことなのだろうけど。この試合ではないが、KORの最長ヤードTDが出たあとわずか十数分でそれまでの記録となったプレイの映像が出てきた。かの地でのスポーツ中継の凄さを改めて印象付けられた。そのせいで日本のスポーツ放送が見ていられなくなりつつあるのは困ったことだが。
◇KC 3-20 HOU
テキサンズが完勝。ファルコンズがヴィックの離脱よりも痛いと言われたQBシュアブの移籍。テキサンズの新スターターとしていいスタートを切った。RBも移籍のグリーンがまずまずの出来。守備も結果を出し、今シーズン台風の目になる予感も漂わせる開幕戦だ。
チーフスはQBヒュアードが2INT。RBジョンソンもほとんど走れず、いい所のない負け方となってしまった。
◎TEN 13-10 JAC
タイタンズがRBブラウンの活躍で勝利を飾った。スターターは若いホワイトだったが、ブラウンに代わるとジャガーズの強力守備を引き裂いた。期待のQBヤングはパスが乱調。ヴィック同様パフォーマンスは目立つが安定した勝利には貢献できるか微妙に感じてしまう。
QBギャラードで臨んだ開幕戦だがジャガーズは攻撃が全く機能しなかった。テイラーとジョーンズ=ドリューという二枚看板のRB陣もほとんど走れず、ホームで厳しい開幕戦となってしまった。プレイオフ進出も難しそうな印象を持ったが、果たして現状を打破する起爆剤が現れるかどうか。
◎NE 38-14 NYJ
WRモスの存在感が試合を決定付けた。システムの完成度では他を圧するペイトリオッツの最後のワンピースにモスがなるかもしれないと予感するほどの内容。この地区を制するのはまず間違いないだろう。気になるのはスパイ容疑。こうした事が選手の集中力にマイナスに作用しないといいのだが。
ジェッツは現時点ではかなりの力の差があることを痛感しただろう。QBペニントンは孤軍奮闘といった感があったが負傷で途中欠場。復帰に少し時間が掛かりそうなのが心配だ。守備の建て直しができるかどうかも今後を占う上では気がかりだ。
◇CAR 27-13 STL
前半は接戦だったが後半一気に差が付いた。地力の違いなのか、スタッツからでは窺いにくい結果だ。
◎ATL 3-24 MIN
インパクトという点では、あのランディ・モスのデビュー戦並の印象を持った。ヴァイキングスのRBピーターソンは大ブレイクの予感が漂っている。QBジャクソンの活躍次第では今シーズン面白い存在になりそうだ。スケジュールもそう厳しくないのもそれを後押ししそう。
QBヴィックが逮捕され復帰は絶望的となった。QBハリントンを獲得したもののまだ時間が掛かりそう。ハリントンは決して悪いQBではないが、ヴィックとはスタイルが対称的で彼に合わせたシステムを導入しないと苦労するだろう。残念だが、今シーズンはあまり高望みせず来期以降に生きる戦い方が求められる。
◎CHI 3-14 SD
RBトムリンソンのランが出ずに苦労したが、彼のTDパスから流れを掴んでやっとの勝利。若手主体にタレント豊富なチャージャーズ。優勝候補にも挙げられているが、新HCターナーがどんな手腕を発揮するかが不安だった。開幕戦は強力守備のベアーズ相手ということもあり、苦しんだがまずはいい勝利と言えるだろう。
ベアーズはやはり課題はQBグロスマン。いい時悪い時の差が激しいようでは安定した勝利は難しい。ビリックがカイル・ボーラーに拘ったように、ラヴィ・スミスもグロスマンに拘り続けていると深みにはまるかもしれない。もう一つ課題となるのがRBだ。ジョーンズの後釜にベンソンを据えたが、ラン攻撃が機能していない。神がかっていた守備に頼り切るだけでは地区優勝も危なそうだ。
◇TB 6-20 SEA
バッカニアーズは2本のFGで先制したもののその後はシーホークスの一方的なペース。QBガルシアの加入でパス攻撃が改善されているようなので今後に楽しみは持てるが、フィールドポジションが悪い点は早急に改善すべきだろう。
シーホークスはらしい安定した勝ち方。スタッツでは見えにくいが、スペシャルチームの働きが勝利に結びついたようだ。
◇DET 36-21 OAK
スタッツは大差ないが結果は一方的。目を引くのがレイダースKジャニコウスキーのFG0/3という数字。鳴り物入りで入った選手だが、ここ最近の不安定さは心配の種だ。QBマッカウンが313ヤードと結果を見せて今後に繋がりそうだ。
ライオンズは新加入のRBベルが結果を残した。NFCは本命不在なので、うまく勢いをつけていけば十分プレイオフ争いに加われそうだ。
◎NYG 35-45 DAL
カウボーイズは攻撃に関しては合格点と言えるだろう。QBロモを軸にRB・WRと人材が豊富。WRグレンが欠場しても穴を感じない。しかし、守備にはかなり不安が残る。以前ほど強い守備でないのは事実だが、それにしても点を取られすぎた。守備さえ向上すれば地区優勝はおろかNFCを制する目も出てきそうだ。
RBバーバー、DEストレイハンが引退したジャイアンツ。強力なレシーバー陣は相変わらずフィールドを切り裂いた。RBもジェイコブス負傷の後もその穴を埋める走りを見せた。ただ困ったときのバーバー頼みができなくなり、QBイーライ・マニングのリーダーシップには不安が残った。壊滅した守備陣の建て直しも急務だろう。
◎BAL 20-27 CIN
QBパーマーの出来は決して良いとは言えなかったが、ホームでレイヴンズを下したことは評価できる。特に一昨年に見られたボールを奪う守備が復活したのは大きい。それを爆発的な攻撃へ繋げられるかが課題だろう。
レイヴンズは攻撃陣のボールセキュリティーの強化が必須となった。それさえ改善すれば今シーズンもそう崩れそうにはない。もちろんQBマクネアが怪我することなくシーズンを戦えることが条件だが。
◇ARI 17-20 SF
若きQB同士の対決だが制したのは49ナーズ。ただ二人ともパス成功率は5割前後で活躍したとは言いがたい出来だが。逆転を賭けた終了間際のドライヴは圧巻だったが、シーズンを戦い切る実力を擁しているかはまだ未知数の両チームだ。
◎NO 10-41 IND
前半は接戦だったが後半差が付いた。コルツは主力が抜けた穴を若手がカバー。連覇へ向けてモチベーションも上々のようだ。セインツは攻撃の消極性が目に付いた。昨シーズンは勢いで勝った面もあったので今シーズンは真価が問われる。
◎PIT 34-7 CLE
ブラウンズは序盤にミスを連発し一方的な試合展開に。特に先発QBフライは散々な出来。あっさりとシアトルへトレードに出されたのには驚いた。というよりわざわざ彼を取ったシアトルにびっくりした。それほどひどい出来だった。ただ守備は前半は健闘していた。
スティーラーズは新HCのデビュー戦。とはいえスティーラーズらしい試合内容だった。前半はランが出ずに苦しんだが後半は圧倒的な内容。とはいえ、落球なども目立ち、実力を測るにはもう少し見てみたいところだ。
◇MIA 13-16 WAS
OTまでもつれた試合はホームのレッドスキンズが勝利。QBキャンベルは2INTだがチームを勝利に導いた。評価は見てみないと分からないが。ドルフィンズは新QBトレント・グリーンがまずまずのスタッツ。しかし、ランが全く機能せずこれでは勝利は難しいだろう。
◎PHI 13-16 GB
接戦を制したのはホームのパッカーズだった。ルーキーKクロスビーが落ち着いてFGを決めての勝利。攻撃は機能したとは言い難いが守備が思いのほか健闘を見せた。ただシーズンを戦うことを考えれば、もっとQBファーヴをサポートする形が作られなければならないだろう。
前評判の高いイーグルスだが初戦は内容が悪かった。ミスが多く、試合を支配できない。地力ではイーグルスが勝っているように見えたが、覇気を欠き勝利を手に出来なかった。QBマクナブは完調にはほど遠い出来。
◎DEN 15-14 BUF
若きQB対決を制したのはブロンコス。最後のドライヴをFGに繋げて逆転勝利を飾った。QBカトラーのパスは悪くはなかったが、それが得点に結びつかない。最後の見せ場では力を発揮したが、不安定さも垣間見えた。評価しづらい、つかみ所のないQBだ。
ビルズのQBロスマンは内容が乏しかった。守備の健闘もあっていい勝負となったが、攻撃が機能したとは言いがたい。彼によってビルズが再建される可能性は高いとは言えないだろう。
なお、ラストドライヴでスクリーンがバックパスとなり、こぼれたボールをRBヤングが外へはじき出すというプレイがあった。もちろん反則だが、英語実況ではこの判断をすかさず称えていた。ちょっと気になって日本語実況を聞いてみたら、このプレイの意義が認識できていない感じだった。これだから英語が分からなくても英語実況で見てしまうのよね。まあアメリカンフットボールの場合その歴史や伝統、共有されている認識などに圧倒的な違いがあるから仕方ないことなのだろうけど。この試合ではないが、KORの最長ヤードTDが出たあとわずか十数分でそれまでの記録となったプレイの映像が出てきた。かの地でのスポーツ中継の凄さを改めて印象付けられた。そのせいで日本のスポーツ放送が見ていられなくなりつつあるのは困ったことだが。
◇KC 3-20 HOU
テキサンズが完勝。ファルコンズがヴィックの離脱よりも痛いと言われたQBシュアブの移籍。テキサンズの新スターターとしていいスタートを切った。RBも移籍のグリーンがまずまずの出来。守備も結果を出し、今シーズン台風の目になる予感も漂わせる開幕戦だ。
チーフスはQBヒュアードが2INT。RBジョンソンもほとんど走れず、いい所のない負け方となってしまった。
◎TEN 13-10 JAC
タイタンズがRBブラウンの活躍で勝利を飾った。スターターは若いホワイトだったが、ブラウンに代わるとジャガーズの強力守備を引き裂いた。期待のQBヤングはパスが乱調。ヴィック同様パフォーマンスは目立つが安定した勝利には貢献できるか微妙に感じてしまう。
QBギャラードで臨んだ開幕戦だがジャガーズは攻撃が全く機能しなかった。テイラーとジョーンズ=ドリューという二枚看板のRB陣もほとんど走れず、ホームで厳しい開幕戦となってしまった。プレイオフ進出も難しそうな印象を持ったが、果たして現状を打破する起爆剤が現れるかどうか。
◎NE 38-14 NYJ
WRモスの存在感が試合を決定付けた。システムの完成度では他を圧するペイトリオッツの最後のワンピースにモスがなるかもしれないと予感するほどの内容。この地区を制するのはまず間違いないだろう。気になるのはスパイ容疑。こうした事が選手の集中力にマイナスに作用しないといいのだが。
ジェッツは現時点ではかなりの力の差があることを痛感しただろう。QBペニントンは孤軍奮闘といった感があったが負傷で途中欠場。復帰に少し時間が掛かりそうなのが心配だ。守備の建て直しができるかどうかも今後を占う上では気がかりだ。
◇CAR 27-13 STL
前半は接戦だったが後半一気に差が付いた。地力の違いなのか、スタッツからでは窺いにくい結果だ。
◎ATL 3-24 MIN
インパクトという点では、あのランディ・モスのデビュー戦並の印象を持った。ヴァイキングスのRBピーターソンは大ブレイクの予感が漂っている。QBジャクソンの活躍次第では今シーズン面白い存在になりそうだ。スケジュールもそう厳しくないのもそれを後押ししそう。
QBヴィックが逮捕され復帰は絶望的となった。QBハリントンを獲得したもののまだ時間が掛かりそう。ハリントンは決して悪いQBではないが、ヴィックとはスタイルが対称的で彼に合わせたシステムを導入しないと苦労するだろう。残念だが、今シーズンはあまり高望みせず来期以降に生きる戦い方が求められる。
◎CHI 3-14 SD
RBトムリンソンのランが出ずに苦労したが、彼のTDパスから流れを掴んでやっとの勝利。若手主体にタレント豊富なチャージャーズ。優勝候補にも挙げられているが、新HCターナーがどんな手腕を発揮するかが不安だった。開幕戦は強力守備のベアーズ相手ということもあり、苦しんだがまずはいい勝利と言えるだろう。
ベアーズはやはり課題はQBグロスマン。いい時悪い時の差が激しいようでは安定した勝利は難しい。ビリックがカイル・ボーラーに拘ったように、ラヴィ・スミスもグロスマンに拘り続けていると深みにはまるかもしれない。もう一つ課題となるのがRBだ。ジョーンズの後釜にベンソンを据えたが、ラン攻撃が機能していない。神がかっていた守備に頼り切るだけでは地区優勝も危なそうだ。
◇TB 6-20 SEA
バッカニアーズは2本のFGで先制したもののその後はシーホークスの一方的なペース。QBガルシアの加入でパス攻撃が改善されているようなので今後に楽しみは持てるが、フィールドポジションが悪い点は早急に改善すべきだろう。
シーホークスはらしい安定した勝ち方。スタッツでは見えにくいが、スペシャルチームの働きが勝利に結びついたようだ。
◇DET 36-21 OAK
スタッツは大差ないが結果は一方的。目を引くのがレイダースKジャニコウスキーのFG0/3という数字。鳴り物入りで入った選手だが、ここ最近の不安定さは心配の種だ。QBマッカウンが313ヤードと結果を見せて今後に繋がりそうだ。
ライオンズは新加入のRBベルが結果を残した。NFCは本命不在なので、うまく勢いをつけていけば十分プレイオフ争いに加われそうだ。
◎NYG 35-45 DAL
カウボーイズは攻撃に関しては合格点と言えるだろう。QBロモを軸にRB・WRと人材が豊富。WRグレンが欠場しても穴を感じない。しかし、守備にはかなり不安が残る。以前ほど強い守備でないのは事実だが、それにしても点を取られすぎた。守備さえ向上すれば地区優勝はおろかNFCを制する目も出てきそうだ。
RBバーバー、DEストレイハンが引退したジャイアンツ。強力なレシーバー陣は相変わらずフィールドを切り裂いた。RBもジェイコブス負傷の後もその穴を埋める走りを見せた。ただ困ったときのバーバー頼みができなくなり、QBイーライ・マニングのリーダーシップには不安が残った。壊滅した守備陣の建て直しも急務だろう。
◎BAL 20-27 CIN
QBパーマーの出来は決して良いとは言えなかったが、ホームでレイヴンズを下したことは評価できる。特に一昨年に見られたボールを奪う守備が復活したのは大きい。それを爆発的な攻撃へ繋げられるかが課題だろう。
レイヴンズは攻撃陣のボールセキュリティーの強化が必須となった。それさえ改善すれば今シーズンもそう崩れそうにはない。もちろんQBマクネアが怪我することなくシーズンを戦えることが条件だが。
◇ARI 17-20 SF
若きQB同士の対決だが制したのは49ナーズ。ただ二人ともパス成功率は5割前後で活躍したとは言いがたい出来だが。逆転を賭けた終了間際のドライヴは圧巻だったが、シーズンを戦い切る実力を擁しているかはまだ未知数の両チームだ。