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これまでの日本は、目先のコストはたいへん気にするが、社会全体のコストにはあまり関心がなかったようである。90年代後半になって日本の社会制度からつぎつぎに発生する膨大な社会コストの「治療」に、日本はいま、追い立てられている、とこれまでのブログで繰り返し書いてきました。
昨日の朝日新聞の記事2点と今年1月26日の朝日新聞の記事を参考にします。いずれの記事にも、 「(過去)最高」の文字が ・・・・・ 日本の社会は望ましい方向に向かっているのでしょうか。
★国の借金、最高836兆円 6月末
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財務省は24日、6月末時点の国の借金残高が836兆5213億円と過去最高を更新したと発表したそうです。
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★05年度の国民医療費 最高の33兆円
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この記事は小さな記事ですが、このデータは私が気にかかっていたデータです。日本の医療費がいかに高いか、そして年々増加しているはこれまでの新聞報道などでご承知のことと思います。
1990年の厚生省の国民医療費推計によれば、当時の日本の医療費は年間20兆円を越えていたそうです。この17年間に統計の内容が変わったり、定義が変わったりしたかどうかは定かではありませんが、医療費が増えていることはまちがいないでしょう。
もっとも、この医療費が国際的に見て高いのかどうかの判断はその内容(治療的に使われているのか、予防的に使われているのか)を十分吟味した上で議論しなければなりません。日本ではコストとか、経済性ということが盛んに議論されますが、それは往々にして「目の前のコスト」であり、「目の前の経済性」である場合が多いのです。
★「国民負担率」 最高の39.7%
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このデータも、日本の福祉政策や経済政策を議論する時に、かならずといってよいほど引合いに出される日本独自の不思議なデータです。
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このように、良きにつけ悪しきにつけ、 「最高」という文字が躍るのは、「持続的な経済成長」という国のビジョンのもとで、適切な制度の構造改革がなされていないためだと思います。
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