環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

「東京ミッドタウン」がオープンした

2007-04-03 12:42:26 | 巨大構造物/都市/住環境
  

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グーグルに「東京ミッドタウン」と入れ、クリックしました。検査結果は約2,560,000件と表示されました。

3月30日に、東京・六本木の旧防衛庁跡地にオフィスや商業施設、高級ホテルなどが入る「東京ミッドタウン」がオープンしました。東京ミッドタウンは、約10ヘクタールの敷地に都内一の高さとなる「ミッドタウンタワー」(248メートル)などビル6棟からなるそうです。



さて、これまで3ヶ月かけて環境問題の基本的な話をしてきました。私の環境論では、経済活動の本質は「資源とエネルギーの利用」であり、その結果必然的に生ずるのが「環境問題」です。経済活動は、 「その目的とする結果(経済成長)」と共に、必ず「目的外の結果」を伴う。経済活動に伴う「目的外の結果の蓄積」が環境問題です。ですから、環境問題の解決とは「持続可能な社会」を構築することです。平たくいえば「経済と環境は切り離せない」ということです。

これからは日本の具体例を引きながら環境問題の本質を考えていきましょう。「経済と環境は切り離せないこと」が理解できれば、環境問題で重要なことは、今後、何に投資をするかということです。私の環境論を支える柱の一つに「今日の決断が将来を決める」という原則があります。東京ミッドタウンの開業を機に、この原則を考えてみましょう。

 



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IT革命と環境問題 ②  乏しい環境経済・政策学会の反応

2007-04-03 11:14:12 | IT(情報技術)


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昨日のブログで、 政府は、「2000年度経済財政白書」で初めて、IT(情報技術)を「発展の起爆剤に据え、日本経済の持続的発展のための最大条件」と位置づけたことを紹介しました。2000年はマスコミに「IT革命」という言葉があふれた年でした。

2000年6月3日、当時の森喜朗首相は「日本新生プラン」を発表しました。その中に21世紀の新しい日本づくりの方向性として、IT革命を核とした新産業創出はじめとする5つの柱が盛り込まれました。


そして、7月7日には、IT革命を総合的に進めるために、「IT戦略会議」と「産業新生会議」の設置を決めました。IT戦略会議のメンバーも決定されました。


この年の秋の環境経済・政策学会で、私は「IT革命と経済の関係」を問う報告がいくつか登場することを期待しつつ、「わが国のITへの期待と環境負荷増大への懸念」と題する報告を行ないました。ところが、私の期待はまったく裏切られ、この大会で発表された142の報告のうち、IT関連の報告は私のものだけでした。
 
その後の6年間、2006年の大会まで「ITと経済の関係」を問うた報告は1つもありません。環境経済・政策学会の会員の構成は、その多くが環境問題に関心のある大学の経済関連部門の教職員(教授、助教授、助手)と大学院生であることを考えると、この現実は、私には不思議な気がします。しかし、「環境」と「経済」は別ものと考えている限りはむしろ当然なのかも知れません。

森首相のもとで7年前に設置された「IT戦略会議」の活動の結果が、3月30日のブログ「IT活用世界ランキング 14位」 ということで間接的に表現されているのかもしれません。



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