環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

原発を考える ①  まずは、皆さんへの質問   

2007-04-10 08:39:53 | 原発/エネルギー/資源
 

私のプロフィールや主張、著書、連絡先は、ここをクリック

持続可能な緑と福祉の国をつくる会(仮称)のブログは、ここをクリック


古くて(とは言っても、1960年代頃からですが)、新しい原発議論が、再び高まってきました。3月30日に、全国の12の電力会社が発電所の不祥事に関する調査報告書を経済産業省原子力安全・保安院提出し、不適切な事例を報告したことが、議論をいっそう高めているようです。ネット上では原子炉技術の専門家、評論家をはじめ、さまざまな方がそれぞれの立場からさまざまに発言しています。

そこで、私も混乱している原発議論に参加します。原発に対する私の過去の発言などを織り交ぜながら、 「私の環境論」に基づいて現在の私の原発に対する考えをお伝えして、皆さんと一緒にこの大切な問題を考えていきたいと思っています。しばらくおつきあいください。私の考えに対するコメントは大歓迎です。

今日は初回ですから、次のような問いかけから始めましょう。
あり得ないことではありますが、「仮に原発の安全性が100%保障され、核廃棄物も100%安全に処分できる夢の原発が開発されたとしたら、日本のエネルギー体系は現在よりもさらに原発に依存する方向でよいのでしょうか、それともそれでもだめだというのでしょうか?」

この疑問は原発賛成派の方、反対派の方、どっちとも決めかねる方、そんな分けかたに関係なく、原発議論を始める前に私が、是非とも皆さんに伺ってみたいと思っていたものです。
 
この設問に答えるために、「これまで原発について議論されてきたこと」と、「原発が21世紀の電源としてふさわしいかを判断するために議論しておかねばならないこと」を、私の視点から挙げておきましょう。


ここに掲げた論点は、原発の問題点として、電力会社の不祥事の問題は一切取り上げていません。 私がここで議論したいことは原発の本質を議論するために>、「原発が正常に稼働しており、原発に対する
「安全性向上に向けたさまざまな技術開発」「放射性廃棄物の処理・処分の技術開発」が常に着実に行われており、電力会社も真剣に対応している。情報公開は完全に確保され、電力会社の不祥事は一切ない。」という前提での議論です。

今回報告された原発の不祥事は、検査漏れ、データの改ざん、検査中の原子炉の事故、報告の義務違反などですが、これらに関してはネット上にたくさんの議論がありますので、あえてこのブログでは触れないことにします。


それぞれのマークをクリックすると、リアルタイムのランキングが表示されます。お楽しみください。