酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

麻生クン、お疲れ様 

2009-07-11 06:27:49 | Weblog
 イタリア・ラクイラで開かれていたサミットが終わった。麻生首相の「使命」もこれにて終了ということになろう。明日の都議選後、麻生降ろしの強風が永田町界隈を吹き荒れるのは間違いない。

 それにしても、3年続けてサミットに臨む顔が違うなど日本ぐらいのものだ。これでは存在感など発揮しようもないし、他の7カ国から相手にもされない。だから、外務省もやる気がない。

 でも、麻生は一人元気だった。うるさいことを言う連中が居なくて、むしろほっとしたのかもしれない。不自然なほどの笑顔と饒舌は、「最後の晩餐」を自覚しているからなのか。

 いくら元気と外交通を装っても、しゃべりだすとたちまちぼろが出る。

 《この3日間、このイタリアのラクイラの地で、G8サミットの、また、その他の国々の参加を得て、関連の首脳会談に出席しました。その成果について申し上げます」

 第一に世界経済です。会議では私から日本経済の運営について、説明しました。すなわち、過去最大規模の景気対策を実施していること。同時に、中長期的な財政健全化への取り組みについてです。また、危機を克服した後の世界経済の持続的な成長の確保のために、世界的な経済収支の不均衡、いわゆるグローバル・インバランスの是正のために、米国の過剰消費の抑制、そして、黒字国、特に中国の内需主導型経済成長への転換などが必要であることなどを訴えました》=産経ニュース=

 官僚が用意した文章だろうが、これはひどい。何も言っていないに等しい。こんな一般論から始めてどうする。そもそも、アメリカが過剰消費に向かうなど、いつの話なのか。

 カナダとインドの首相を「大統領」と言い間違えたのはご愛嬌だが、地元イタリア紙の記者が日本語で質問したのに対して「あなた、日本語うまいねえ。どこで習ったの。日本の記者よりうまいぐらいだ」とは失礼に過ぎる。こんな言い方がジョークだと思っているのだろうか。

 サミット終了後の内外記者会見は、事前に質問ペーパーが出されていたのか。最初に質問したNHKの赤岩に答える際、麻生が視線を下に落としていたからだ。サミットの評価に関する、どうってことのない質問である。アドリブで答えても何の問題もない部分だ。

 以前、NHKの記者が森オットセイ首相に「答弁要領」をメモで教えていたことがあった。麗しき伝統はまだ続いているのだろうか。

 首相就任から10か月、よくもここまで持ったものだ。ひとえに優柔不断の力だろう。ご苦労様でした。都議選が終われば成仏できるでしょう。ゆっくりお休みください。お疲れさまでした。
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