酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

黄ばんだスクラップから①

2015-01-12 10:14:44 | 話題
 折に触れて切り抜いていたスクラップが貯まりにたまり、書棚からあふれ出した。「終活」というわけでもないが、整理をしないと新しい本の置き場所もない。この際、古いスクラップ帳を捨ててしまおうと手に取ったら、これが面白い。その昔、大掃除の折、畳の下から現れた古い新聞に見入ってしまった-そんな趣である。紙面が黄ばんだ古スクラップ帳から目についた記事を紹介してみよう。

 「日本人の知能指数 欧米人よりも高い」-。1982年5月20日 共同ヨーロッパ総局発の記事である。

 《日本人の知能指数はメリカ人やヨーロッパ人よりも高く、特に戦後はその傾向が一層強くなっている-経済大国として得意の日本人の鼻を一層高くさせそうな論文が、20日発売の科学雑誌「ネイチャー」に発表された。論文は、英アルスター大心理学部のリチャード・リン博士が、日本と欧米の知能指数のデータを比較検討したもの》。

 いまでこそネイチャーの論文といっても眉唾もある-は世間の常識だが、当時はそうではあるまい。「鼻を高くさせそう」という表現から、記者自身が鼻をヒクヒクさせながらこの記事を書いていることが伺える。

 記事の要点は日本人の知能指数の平均はアメリカ人より11ポイントも高い。1944年以前生まれの日本人では2~5ポイント高いだけだが、その後1969年生まれまででは6~15ポイントも高くなっている。とりわけ空間認識能力が高い-などである。

 リン博士は「知能指数が130を超える人は欧米では2%未満だが、日本では10%にも達する。日本人の77%はアメリカ人の平均知能指数より高い-などと指摘している。

 「おめでたい」話ではある。

 当時は校内暴力の「全盛期」。荒れる中学生は社会問題となった。教師も標的とされ、殴られたり蹴られたりと散々。でも、負けている弱虫先生ばかりではない。

 「生徒の喫煙タネにゆする 親呼んで5万円 △△商業教師逮捕」 83年1月19日付け朝日新聞の記事である。

 《札幌南署は18日、担任のクラスの生徒がタバコを吸っていたことをたねに、5万円をゆすり取った札幌市×× △△高校教諭某(46)を恐喝の疑いで逮捕した。調べによると某は○君が喫煙していたことを同僚から聞きつけ、翌日父親をススキノの喫茶店に呼び出して「停学にならないようにするには指導部の先生に一席設けなければだめだ」と暗に金を渡すよう求めた。さらにこの生徒に「現金を入れてこい」と言って、同校名の印刷され茶封筒を渡し、翌日、5万円の入った封筒を受け取った疑い》。

 この教師は商業経済などを教えていたといいうが、「裏経済」はもっと得意だったようだ。

 強者といえばこんな教師もいた。

 「車に閉じこもり2年間 授業放棄で分限免職」-85年5月11日付けの朝日。

 《香川県教育委員会は10日、まる二年間にわたって授業を放棄してマイカーに閉じこもるなどしていた県立×校の男性教諭(39)を「教員としての適格性を欠く」などとして分限免職処分にした。この教諭は前任の高校時代から「学校の妨害で授業ができない」として教壇に立たなくなった。●ごろからは毎朝8時に学校に現れて、出勤簿に判を押したあと、校内に駐車したマイカーに閉じこもったり、職員室で新聞を読んで過ごし、平日は午後5時、土曜日は正午過ぎに帰宅していた。この間、つき約26万円の給与と年3回の期末・勤勉手当をほぼ通常通り受け取っていた》。

 にわかには信じ難い話だ。教諭も教諭だが、校長や教頭、周囲の連中は何をしていた? 恐るべし教員の世界!!

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