酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

世襲というより「七光り」

2009-09-14 06:17:36 | Weblog
 いまごろこんな記事を配信してという感があるが、確かに「日本異質論」が際立つ事態ではある。

 《16日召集の特別国会で民主党の鳩山由紀夫代表が第93代首相に選出されると、首相経験者を祖父や父に持つ“世襲首相”が4代続くという珍記録が生まれる。民主主義が定着した先進国では世襲のリーダー自体が珍しく、海外でも話題を呼びそうだ。

 90代首相の安倍晋三氏は、母方の祖父が日米安保条約改定で知られる岸信介氏。91代首相の福田康夫氏は親子2代で首相になった初のケースで、父赳夫氏が現職時代は秘書官を務めた。92代の麻生太郎首相は戦後復興に尽力した吉田茂氏の孫。

 鳩山氏の父方の祖父は、その吉田氏と激しい権力闘争を繰り広げた一郎氏で、日ソ国交回復を成し遂げ、自民党の初代総裁も務めた》=共同=

 麻生や鳩山は親の地盤を継いでいるわけではない。民主党の定義にも当てはまらない。だから“世襲”などと苦しい表現をしたのだろうが、ここは素直に「七光り政治家」と言うべきだ。鳩山自身「わたしは七光どころか二十一光」と公言している。

 国会議員の3分の1近くが世襲や七光り族だ。その中から選ばれる首相が同じような境遇になるのは当然だろう。それもこれも、選挙のなせる業だ。

 今回の衆院選では、民主党の有象無象が沸いて出て週刊誌をにぎわせている。これも極端だが、悪い傾向ではない。前歴、出自は問わずである。しかし、能力や人間性は厳しく問われなければならない。ここのチェックだできていない。風任せの選挙の弊害である。

 小選挙区制の下では人よりも党を選ぶことになる。政界から人物がいなくなったのは選挙制度の影響もありそうだ。博打やドミノ倒しのような制度はそろそろ見直すべきではないか。

 話は世襲、七光りだった。

 欧米の支配層=世襲・一族の類=は表に出ないで政治を操る。麻生や鳩山が「支配層」かどうかは論があろうが、権力の所在が分かりやすいという点では「日本に分がある」ともいえるのではないか。
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