酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

放射能汚染、どこまで

2011-05-24 05:12:09 | Weblog
 福島第1原発からはいったいどれほどの量の放射性物質が飛散しているのか。国民が最も知りたいこの数値が、まったく把握されていなかったとは驚きだ。東電は22日からようやく建屋の真上での計測を始めた。数値の公表は24日になるらしい。

 数値は低いものの、東日本のほぼ全域で放射性物質の検出が続いている。300キロ近く離れた静岡、脊梁山脈を隔てた新潟県などでもお茶の葉などが汚染されている。

 海や畑だけでなく、清流にも及んでいる。伊達市のヤマメから基準を上回る放射性セシウム放射性が出てきたという。

 《厚生労働省は19日、福島県いわき市のワカメなど同県の3種類の海産物から食品衛生法の暫定基準値を超える放射性物質が検出されたと発表した。厚労省によると、福島県全域では漁が自粛されており、市場に出荷されていないという。

 検出されたのは、いわき市のワカメとムラサキイガイ、伊達市のヤマメ。暫定基準値(1キロあたり500ベクレル)を上回ったのは、いずれも放射性セシウム。最も高かったのがワカメで、1200ベクレルだった》=19日産経=。

 メディアの報道だけではよく分からないが、問題はどういう状況での汚染かではないか。茶葉に付着しただけなのか、土壌からの吸収か。時間的経過を考えれば、降り注いできた放射性物質が葉に付いた可能性が高いが…。

 ヤマメの場合はどうか。川の水が汚染されていたと考えるのが常識だろう。その川の汚染源は??。

 広範囲にさまざまな放射性物質がばら撒かれているのは間違いない。海の汚染は、梅雨を迎えれば一気に拡大する恐れがある。1~3号機の挙動もまだ予断を許さない。

 原子力安全委員会委員長の無責任さを見るにつけ、この国は原発を持つ資格などないのだと思ってしまう。
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