酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「スズキ」会長の見識

2011-05-11 05:27:40 | Weblog
 スズキの鈴木修会長兼社長が中電浜岡原発の全号機停止を要請した首相決断について「正しかった」と評価した。徹底した合理主義者として知られる鈴木の意外な一面を見る思いだ。

《菅首相が中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の運転停止を要請したことについて、鈴木修・スズキ会長兼社長は7日、報道陣の取材に応じ、「(東日本大震災後の)福島第一原発の状況を見れば、浜岡原発が受ける被害はもっと大きくなるだろう。国の最高決定権者として正しかった」と、一定の評価を示した。

 自社の生産活動などへの影響については「仮定の問題なので答えられない」とした上で、「大きな問題にならないようにみんなで協力してやっていけばいい。生活を切り下げ、質素、倹約をしていくべきだ。首相は記者会見の時に、国民に生活様式を変えてくださいと広く訴えるべきだった」と持論を展開した》=読売ONLINE=。

 日経の電子メディアには「「浜岡原発の近くには相良工場もあり、従業員の安全確保を考えるとホッとしている」の記述もある。こういうことを言えるから、「土日連休するような奴は要らない」などと“放言”しても求心力が落ちないのだろう。

 「首相は記者会見の時に、国民に生活様式を変えてくださいと広く訴えるべきだった」。菅はこの件に目を凝らすべきだ。いま、菅がこう訴えたところで「お前に言われたくない」と反発されるのがせいぜいだ。菅の言葉に真実がないからだ。訴えようという気迫もない。誠心誠意は演出できる、などと考えているのなら大間違いだ。スズキ長老に教えを乞うたらどうか。

 
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