酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

都知事選の行方を占う

2011-03-26 06:43:24 | Weblog
 都知事選が告示され、11人が立った。どんぐりの背比べというか、すねに傷持つ連中ばかりというか…。しらけた戦いになりそうだ。

 いま、都民の最大関心事は東電福島第1原発の動向だろう。原子力安全委員会が、25日になって、放射線量の24時間積算数値の公表を始めた。30キロ圏で年間許容量を上回る数値が出たところがある。

 《文部科学省は25日、福島第一原子力発電所の北西約30キロの地点で、23日正午過ぎからの約24時間に1437マイクロ・シーベルトの放射線量を観測したと発表した。

 年間に自然界や医療行為以外で人が浴びてよいとされる許容量1000マイクロ・シーベルトの1・4倍にあたる。

 同原発から北西方向ではこれまでも比較的高い放射線量が観測されているが、政府の原子力安全委員会は25日の記者会見で「風向きや地形の影響で局地的に計測されたと考えられる。全体的に放射線量は減少しており、健康に影響が出る状況ではない」と述べた。24時間積算でのデータ発表は初めて》=読売online=。

 水道の問題もある。1000万都民は今後、風向きや雨に一喜一憂することになる。こんな気分で知事選などといっても、上の空に近いのではないか。低投票率になるのではないかと憂慮する。

 で、4月10日に万歳するのは誰なのか。石原、東国原、渡辺、小池(以下省略)の順とみるが、全くのあてずっぽうである。それぞれ弱点が多すぎて、もう少しまともな玉が出ていたら「全員落選」のメンバーだ。小池は他の3人とは違うが、「共産党単騎」では勝負になるまい。きちんと政策を訴える「本来の戦い」か。

 東国原が突如出馬を決意した理由は何だろう。石原の「天罰」発言が引き金ではないか。「ひょっとするといける」。「鳥インフルエンザや口蹄疫など数々の危機に直面してきた。私の経験を生かして」とまくし立てているが、どんな経験なのか疑問だ。

 石原は言わずもがな。引退声明の原稿を書いていたが翻意して立候補を決意したという。「地震から立ち直る原動力は東京だ。その東京がガタガタになったら日本はおしまいだ。だから出る」。ということらしい。ご自身がガタガタではねえ。

 和民の会長は、よく分からない。週刊誌などがあれこれ報じているが、半分当たり・半分外れだろう。「政治に信を取り戻す」ために出馬したという。その言や良しではあるが、鏡に身を照らすことも必要だ。

 原発の動きなどによって、有権者の行動は大きく揺れそうだ。ひどいことになれば石原が大勝、落ち着きを見せれば、「そのまんま」のおっさんが奇跡を起こすこともあり得る。あとは投開票日のお楽しみ。

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