酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

NHK の「映像隠し」を疑う

2011-03-15 08:58:05 | Weblog
 東北関東大震災は、原発被災も重なって悲惨と混乱を極めている。目下最大の懸念は東電福島第1の3基が冷温停止できるかどうかだ。これまで挙動が伝えられていなかった2号機が、いきなり炉心溶融し、圧力抑制装置で爆発を起こした。1、3号機とは違うステージに立ち至ったと考えざるを得ない。

 《15日午前6時10分頃、福島第一原子力発電所2号機で爆発音があった。原子力安全・保安院が会見で明らかにした。原因は不明という。
 また、東京電力も同日朝、記者会見し、圧力抑制室の圧力が低下し、何らかの異常が発生していると思われると説明した。
 注水作業に直接関係のない社員や作業員は退避させたという》=読売ONLINE=。

 冷却系が機能不全に陥り、最後は廃炉覚悟で海水注入、それでも安定せずに水素爆発を引き起こす。これが1号機と3号機がたどった道だ。2号機はより心臓部に近い圧力抑制室が破壊された。圧力容器そのものではないにしても、相当重大な事象であることは間違いあるまい。

 1号機と3号機の爆発で気になることがある。いずれもNNN系列の地元テレビしか「その瞬間」の映像を捉えていないのだ。中でも、奇怪なのはNHKである。東電福島第1の全景を望める位置に固定カメラを設置していると推測できるが、なぜか爆発時の映像がない。昨日の3号機の場合で見ると、爆発前と白い煙が上がっている爆発後の絵はあるのに、真ん中の爆発時がない。いかにも不自然だ。

 3号機の爆発をNNN系で見ると、高く噴煙が上がって相当の威力の爆発と分かる。政府・東電はなるべくこの映像を隠そうとしているのではないか。「国民の動揺を防ぐため、ショッキングな映像については控えていただきたい」。こうした申し入れがNHKに行われた可能性がある。

 情報操作で信頼を失うのは、行った当事者だ。政府、東電は事実を事実として公表しなければならない。NHKが自主規制していたとすれば、報道機関としては自殺行為だ。
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