酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

中国とインドにはひれ伏すしかないか

2010-01-08 06:35:42 | Weblog
 世界の新車販売市場で中国がトップに躍り出た。インド市場も拡大の一途だ。かつての「世界の工場」は「世界の市場」に変貌しつつある。中国の機嫌が世界経済を左右する時代が到来したとも言える。「頼れる隣国」などと歓迎してばかりはいられないのではないか。

 《米調査会社オートデータが5日発表した2009年の米新車販売台数は、前年比21・2%減の1043万台と4年連続で前年実績を下回り、1982年(1032万台)以来、27年ぶりの低水準となった。

 中国の09年1月から11月の販売台数は、欧州(28か国)と同様に既に1200万台を上回っており、中国が初めて米国を抜いて新車販売市場で世界でトップに立つ。米国は、世界第3位の市場に転落する》=読売ONLINE=。

 トヨタ、ホンダ、日産の日本勢、VW、フォードなど世界の有力自動車メーカーは、中国での生産・販売強化に力を注いでいる。

 《トヨタ自動車は6日、2009年度の中国での自動車台数が前年比で21%増加したことを明らかにした。鳳凰網が伝えた》=searchina=《独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)(VOWG.DE: 株価, 企業情報, レポート)は7日、中国と香港における2009年の自動車販売台数が前年比36.7%増加したと発表した。

 2009年1―9月は37%増で、通年でも同じ増加ペースとなった。2009年の販売台数は140万台。08年は102万台だった》=ロイター=。

 日本や欧米市場が伸び悩んでいる現状では、中国やインドに代表される新興国に向かうのは当然だろう。

 だが、こうなると中国の発言力がいよいよ強くなるのは必至だ。とくにco2削減問題などでは、中国の主張が重みを増してきそうだ。「これだけの車を作り、売りつけておいて、co2削減を強要するとは何だ」ということである。

 中国は排出量の削減を対GDP比で打ち出している。経済成長が続けば絶対的な排出量は増えざるを得ないということだ。この言い分を排除するのは難しい。中国の成長は、世界経済のエンジンだからだ。

 空母建造のピッチを早め、南海域での覇権確立を目指す中国の行く手をさえぎるものはいまのところ見当たらない。

 金の力は偉大なりか。
 
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