酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

箱根駅伝の光と影

2010-01-06 04:55:19 | Weblog
 遅ればせながら、明けましておめでとうございます。年末からひたすらお神酒で身を清めた結果、酔眼の度が進んだかもしれません。

 さて、こちらも遅ればせだが、新春恒例の関東大学対抗箱根駅伝の話。

 読売グループをはじめとするメディアの過熱報道で盛り上がっているようには見えるが、レースの質が落ちてきているのではないかと気になる。

 有力視されていた東洋大が柏原竜二の快走で2連覇を飾った。きちんと勝ちきったのは底力がある証拠だろう。だが、レース展開は正直言ってつまらなかった。1日目のレースで1位と2位のタイム差が開いた上、シード権争いの10位とそれ以下も大きく開いてしまった。どきどきはらはらがない駅伝では、見ていて面白くない。

 200㌔余のレースが5区の山上りだけで決まるのも問題だだ。大東大元監督で関東学生陸連会長の青葉昌幸氏も、産経紙上で「山上り一発で決まるのは寂しい。10区間の総合力で競うのが駅伝だ」嘆いていた。

 スプリットを見ると、5区で勝負が決まったことがさらにはっきりする。この区間、1位の柏原と20位日大笹崎とのタイム差は何と12分以上もついた。

 かつてのエース区間で2番目に距離が長い2区でも1位と最下位の差は5分弱、5分以上の差がついたのは5区を除けば3区と9区の2区間だけだ。

 きつい上りでは脚力より精神力の勝負になりやすい。一本のたすきをつなぐ駅伝ランナー、とりわけ箱根にはふらふらになっても根性で頑張る姿が似合っているとも言えるが、ちょっとねえ。

 ここまで書いてきて、新聞が入る音がしたので取りに出てみると、各紙とも「藤井財務相が辞意」の大見出し。18日には国会が始まるというのに、予算委の主役が降りるんでは大変だ。77歳の爺様を引っ張り出した鳩山の責任は免れないし、藤井と小沢の確執も気になる。

 《藤井裕久財務相(77)が体調不良を理由に辞任することが5日、固まった。藤井氏は同日、首相官邸で鳩山由紀夫首相と会い、辞意を伝えた。首相は「検査結果次第だが、これからも頑張ってほしい」と慰留した。しかし、与党関係者は「翻意は難しいのではないか」と述べ、辞任は不可避との見通しを示した。
 
 藤井氏が辞任すれば、昨年9月の鳩山政権発足以来、初の閣僚交代となる。18日召集の通常国会で、首相が早期成立を目指す2009年度第2次補正予算案や10年度予算案の審議にも影響は必至。政権には大きな痛手となりそうだ。辞任した場合の後任には、野田佳彦財務副大臣の昇格や、菅直人副総理兼国家戦略担当相、仙谷由人行政刷新担当相の横滑りが取りざたされている》=時事com=。

 その小沢一郎に対しては東京地検特捜部が事情聴取の意欲を見せているという。通常国会はのっけから政局含みになりそうだ。

 《小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の会計処理を巡る問題で、東京地検特捜部は小沢氏に対し、任意の事情聴取に応じるよう要請する方針を固めた模様だ。ただし小沢氏側が要請を拒否する可能性もある》=毎日jp=。
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