酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

アメ車のエコカーだって!?

2010-01-21 06:20:54 | Weblog
 普通こういうのをごり押しという。押されて折れる方もだらしないというか…。

 アメリカが日本のエコカー補助制度について「米国車が対象となっていないのは差別的な措置だ」などと難癖を付けていた問題で、政府は米国車も補助対象とする制度変更を行った。

 《経済産業省は19日、米国車が日本のエコカー(環境対応車)購入補助の対象となるよう、現行の制度を同日付で変更することを決めた。日本で販売されている米国車のうち、約700台が適用対象となる見込み。これまで米国からの輸入車にはエコカー補助の適用モデルがなく、米政府や議会で「米国車排除」の批判が高まっていた。

 直嶋正行経産相は19日の記者会見で制度変更の理由について「環境対策や、景気刺激の観点から、より多くの輸入車を対象とするため」と説明した。

 新たにエコカー補助の対象となるのは、輸入台数が少なく、簡素化された認証制度を利用する外国車。この制度を利用した場合、日本政府が定めた補助適用のための燃費基準などを満たしたとは証明できなかったため、これまでは補助対象から外れていた。

 日本のエコカー補助をめぐっては、米国の自動車業界や議会が「米メーカーを排除しており、不公平だ」と批判。エコカー補助が日米間の経済関係を悪化させる火種になるとの懸念も出ていた》=共同=。

 性能が悪いアメリカ車は日本では全く売れず、米メーカーは型式指定さえ取ろうとしなかった。売る気があるなら、型式を取って燃費性能も日本基準のクリアを目指すのが正道だろう。

 それを怠って、緩い米国基準の車を押し付けようなど虫が良すぎる。「強く出れば日本は折れる」「同盟問題で日本の政権が揺らいでいるいまがチャンス」。そう思ったかどうか知らないが、こんなことを繰り返しているから「対等な関係に」などと言い出されるのだ。

 もっとも、制度変更でアメ車が日本にどっと流れてくるような状況ではない。米国内でも「エコなアメ車」は売れていない。日本国内に入ってくるエコ補助対象車は700台前後と見ている。この程度の量でアメリカの勘気が解けるなら、結構なことかもしれない。
コメント
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