酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

松井MVP、 でも放出?

2009-11-06 06:02:55 | Weblog
 松井秀喜がワールドシリーズMVPに輝いた。6試合で3本塁打8打点。ヤンキースの優勝を決めた第6戦はチーム7得点中6点をたたき出す大活躍だったから、誰もが納得の受賞だろう。

 《米大リーグのワールドシリーズで4日(日本時間5日)、13打数8安打8打点3本塁打と活躍した松井秀が、ワールドシリーズのMVPに決まった。松井秀は第6戦でも1本塁打6打点と大活躍し、ヤンキースを9年ぶりの優勝に導いた。MVPは日本人初。

 松井秀は5番指名打者で4試合ぶりに先発したこの試合、第1打席で2ランを放つと、第2、第3打席連続で2点タイムりーと6打点の大活躍を見せた》=毎日jp=。

 安打記録の更新を続けるイチローとはタイプが違うが、松井も天才だ。共通するのはひたむきな努力。求道者的な雰囲気も似ている。

 マリナーズである意味超然として打席に入れるイチローと「ヤンキース・アズ・no1」という国粋主義的重圧を受け続ける松井とでは、受けるプレッシャーがかなり違う。それがどれほどのものかは、今年のWBCでイチローが神経性胃潰瘍になったことでもよく分かる。

 松井は大一番に強いタイプかもしれない。同時に好不調の波も大きい。形で打つ打者だからだろう。王もそうだった。両膝に爆弾を抱える松井は、体調にも大きく左右されるはずだ。

 8月から9月の半ばまでは絶好調。その後やや調子を落とし、ポストシーズンで再点火した。今年は4年契約の最後の年であり、アピールする思いもあったのは間違いない。

 で、松井の今後の動向である。

 《【ニューヨーク共同】米大リーグ、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は4日、今季で4年契約が終わる松井秀喜外野手について「素晴らしい働きをしてくれた」としながらも、契約については「まだ何も決まっていない。球団にとって最良の決断をしたい」と話すにとどめ、再契約の意向は明言しなかった》。

 共同の別記事はUSAトゥデーに載ったGMのこんな言葉を紹介している。「彼は日本で最後のシーズンに優勝した。今回も我々とともに頂点に立てて本当によかった」。放出を示唆した言葉と受け止めていいのではないか。

 満身創痍ともいえる松井は、ここ2、3年がピークだろう。あの状態では守るのは難しいかもしれない。仮に守れたとしても、ひざの負担を考えれば4勤1休ぐらいがいいところだ。「ヤンキースは指名打者専門の強打者を必要としない」。MLBのHPに載った辛口のコメントだという。

 ワールドシリーズMVPという、これ以上ない勲章を手に入れた。次は本塁打を打つことだけに絞って挑戦してもいいのではないか。DHがあるア・リーグの他球団に移籍するのも悪くない。マリナーズはどうだ。

 巨人~ヤンキースと常勝軍団を歩いてきた松井は「勝つこと」がモチベーションになっている。所属球団にはこだわりもあるだろう。紅白ソックス、タイガース、エンゼルス、ツインズまでが許容範囲か。ピンストライプにこだわれば、引退の文字がぼんやり浮かんでくる。

 45本で本塁打王。狙えばできないことはないと思ったりするのだが…。 

 
コメント
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