酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

緊迫国会と小・鳩の資金疑惑

2009-11-20 05:05:38 | Weblog
 19日付けの毎日と共同加盟地方紙に小沢一郎に絡むカネの疑惑が報じられた。特に毎日の「秘書給与の寄付強要」問題は深刻な内容で、小沢はともかく、当該の青木愛は進退を問われるところまで行きそうだ。

  《民主党の青木愛衆院議員(東京12区)の複数の公設秘書経験者が「小沢一郎幹事長の秘書から、秘書給与の一部を青木氏の政治団体へ寄付するよう強要された」と毎日新聞の取材に証言した。国会議員秘書給与法は、公設秘書への寄付の勧誘や要求を禁じている。

 証言した1人は、青木氏が参院議員だった08年4月から公設秘書に採用された。この元公設秘書によると、採用決定後、小沢氏の政策秘書から、国から支給される秘書給与の一部を青木氏の政治団体に寄付するよう求められた。小沢氏の政策秘書は、青木氏の事務所運営を実質的に取り仕切っていたという。

 求めに従い、元公設秘書は青木氏が代表だった「民主党参議院比例区第58総支部」に同月から10万円を寄付した。だが、次の月から小沢氏の政策秘書や青木氏に断らず寄付額を6万円に減額。小沢氏の政策秘書とトラブルになり、4カ月後に青木氏の事務所を辞めたという。元公設秘書は「正直言って『強制』です。献金する気はなかったが(秘書就任の)話がまとまった後に『実は』という話になって。それをけったら『辞めてくれ』ですから」と話した》=毎日jp=。

 《民主党の小沢一郎幹事長側に、重機械土木大手「水谷建設」(三重県桑名市)の関係者が「2004~05年、計1億円の現金を渡した」と東京地検特捜部の調べに供述していることが18日、分かった。この関係者を含む複数が共同通信の取材に対し認めた。

 小沢氏関連政治団体の04、05年の政治資金収支報告書には、該当する寄付などの記載は見当たらず、供述通りなら、献金の不記載などを禁じた政治資金規正法に抵触する可能性が浮上。裏献金の疑いもあり、特捜部は慎重に捜査している》=共同=。

 臨時国会は中小企業金融円滑化法案がきょう未明、衆院本会議で強行可決され、一気に緊迫してきた。

 時事によれば、《民主党が強気の戦略へとかじを切ったのは、国会運営の実権を握る小沢一郎幹事長が先週の段階で、「会期末までにきちっと法律を仕上げるのがあなたたちの務めだ」と国対幹部に指示したためだ。山岡賢次国対委員長は当初、徹底審議を求める野党に配慮して会期延長も視野に入れていたが、方針転換を余儀なくされた》のだという。

 小沢が採決を急がせた背景に何があったのだろう。自身やその周辺の「金権疑惑」で新たな展開がありそうだと読んだのではないか。「鳩山の故人献金問題と合わせて国会で追及されるのはたまらん」。そう考えたとしても不思議ではない。

 それでは、これらの疑惑捜査でも新たな進展があるのだろうか。そうはならないというのが第一感だ。自分らではできないからこそ、メディアにリークして埃を立てたがっているのではないか。じたばた騒げば、ぼろも出やすい。

 検察はしばらくは政権の安定度と捜査の進め方を天秤にかけることになる。予算や取調べ可視化もにらみながら、政権との間合いを計っていると思われる。

 民主党が強行採決したと憤る向きもあるが、しょせん小沢や鳩山は自民党崩れでしかない。政治や国会はまだ何も変わっていないということだ。

 

 
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