酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

金賢姫

2009-11-21 20:53:23 | Weblog
 19日のNHKは「金賢姫」単独インタビューを大々的に報じていた。なかなか興味深い内容だったので、あらためて確認しようとネットで検索したが、アップされていない。どうして…。

 映像の金は、47歳にしては若く見えた。相変わらず芝居がうまく、何が本心かは分からなかった。横田さんをはじめとする拉致被害者は、金の証言に期待する向きが多いようだが、そうだろうか。

 筋金入りの工作員で、115人が殺された大韓航空機爆破事件の実行犯であることはあまりにも有名だ。韓国の裁判でで死刑が確定したものの、政治的な理由で刑を免除されている。常に政治の動きに翻弄されて(合わせて)生きてきた女である。こういう人物の「証言」には頼りたくない。

 今年3月の飯塚耕一郎との面会シーンを思い出す。北朝鮮で知り合いだった田口八重子さんの息子とはいえ、あの抱擁は不自然だった。金は演じる女なのだと感じた。彼女に関する情報は乏しく、現在のポジションは不明だ。韓国の公安当局がコントロールしているのだろうが、NHKと接触させた意図が分からない。

 「日本に行って横田さんらにすべてを話したい」という金証言について、中井公安委員長がいいことを言っている。「大事なのは現在がどうかということだ」。金の来日には肯定的な見解を述べていたが、話す内容に期待しないという態度は正しいのではないか。

 金の再登場は死刑制度を考える上でも参考になる。死人に口なしの意味を深く考えたい。

 
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