脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

KSL Div1昇格決定 -VS京都紫光クラブ-

2009年07月19日 | 脚で語る奈良クラブ
 関西リーグは後期第14節を迎え、いよいよ終盤戦。Div2首位の奈良クラブは3位・京都紫光クラブと対戦。0-2とリードを許して前半を折り返す厳しい戦いだったが、後半一挙に4得点で4-2と逆転勝利。これで今季のDiv2での2位以内が決定。来季のDiv1昇格も決定させた。

 
 決戦の場所は雲に覆われた京都・宝が池球技場。
 時折差し込む日射しが選手の疲労を濃くしていく。
 暑さが和らいていた前半から勝負を決めたかったが・・・

 
 欠場の主将・梶村に代わりキャプテンマークは橋垣戸の腕に。

 
 サイドバックは右に石原、左に中村とここ数試合の必勝布陣。
 どこまでサイドから崩せるか。

 
 試合は前半は京都紫光ペース。2点を先行される苦しい展開。
 MF畑中も思うようにプレーさせてもらえない。

 
 48分に矢部のゴールで一糸を報いると、反撃開始。
 71分に中村のクロスから石田が決めて2-2と試合を振り出しに。
 (公式記録ではオウンゴールになる模様)

 
 前半と違って硬さの取れた奈良クラブ。
 80分に石原が頭で合わせて遂に逆転に成功。

 
 途中出場で攻撃のリズムを生み出したFW檜山。
 得意のドリブルで相手を翻弄する。

 
 85分にはとどめの4点目。
 中村がミドルシュートをゴールに突き刺す。
 この日、1得点2アシストとこれ以上ないパフォーマンス。

 
 追撃の狼煙となった1点目を決めた矢部。
 復帰後、大車輪の活躍でアシストに得点に貢献。
 現役復帰から約1年半。喜びもひとしお。

 関西リーグに昇格を決めて約半年。Div2のおいて瞬く間に終盤戦を迎えたリーグで一定の戦績を収めることができた奈良クラブ(10/4に延期分の後期第8節を控える)。まだJリーグを狙える財政基盤も運営基盤も揃っていない。JFLへ挑戦することすら現時点では非常に厳しい。重要なのはここからどこまでDiv1で結果を出し続け、周囲のサポートを徐々に獲得していくか。とにかく関西リーグではまだまだ長い戦いになる。じっくり経験値を積んでいこう。これからは天皇杯本大会を目指す戦いも控える奈良クラブ。この成果は現時点での大きな自信に繋がるはずだ。