脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

サッカーギア酔夢譚2010<1> ‐その他編‐

2010年01月12日 | 脚で語るサッカーギア
 全国高校サッカー選手権は山梨学院大附(山梨)が初出場で初優勝を果たすという快挙で幕を下ろした。そんな彼らも身に纏っていたユニフォームをサプライするasicsをはじめ、その他の最新サッカーギアに注目。

 

 NIKEやadidasとは一線を画す機能性に重視した丁寧な造りが国内メーカーの誇りと言わんばかりにasicsはDSライトの高機能モデル「ジェニオ」にセカンドモデルが登場。このDSライトシリーズは本当に軽量モデルで陰ながら愛用者は多いはず。そういえば、現在の広告塔でもある小野は清水に加入後はこれを着用してぷれーするのだろうか。不変のサイドラインがブラックのアッパーと抜群の相性。

 

 積極的にサッカーギアも各種ラインアップを充実させる国内メーカーの柱・mizunoはモレリアの25周年記念モデルが登場。現行のモレリア2がベースながらホワイトベースで特別感はあるものの、基本的にはモレリア2の新カラーという印象。

 
 何気に仕込まれた25周年記念エンブレムが限定モデルを強調。

 

 そんなmizunoも細部までギミックにこだわったニューモデル「WAVE イグニタス MD」をリリース。計算された配置を見せるバイオコントロールパネルによって無回転キックの質を大幅に上げるという機能を搭載。アッパーはカンガルーとマイクロファイバーで軽量化にこだわるmizunoらしさを貫く。

 
 インサイド側から見ると、どこのスパイクかもはや判別不能。
 アウトソールのスタッドも鋭さを増した気がする。

 
 こちらはKAMOオリジナルモデルの「セグンダ ジェラサァォン」。
 mizuno史上最も発音が難しい名称を纏ったシンプルなモデル。

 
 モレリアシリーズにもミドルクラスに「モレリア AF」が登場。
 短いシュータンは最新モデルの特徴。少し寂しい。

 

 そして、PUMAは長谷部のユニークなCMでお馴染み「パワーキャット」シリーズが遂にリリース。形状的にはデルムンドの系譜を受け継ぐモデルのようで、キッキングパワーロスを防ぐパワーシューティングテクノロジーやエクスターナルヒールカウンターが踵の安定性を向上させるなどシンプルながらも最新機能を搭載。

 
 PUMAといえばこの猫のトレードマーク。
 アッパーはやはりブラックの方が抜群にカッコいい。

 
 こちらは別カラーのホワイト×ロイヤル×ゴールド。
 何気にPUMAはホワイトとロイヤルブルーの配色が好きなようだ。

 

 注目はKAMOで13足のみの限定販売がされている「v1.10K.W.」。シリアルナンバー入りの世界302足限定モデルで「K.W.」とはなんぞやと思ったら、なんとKehinde Wileyのデザインというから驚き。ヨーロッパアート風の背景とアフリカ系アメリカ人の写実的な絵がミックスされた作品が世界的に定評のアートグラファーによる渾身のリミテッドモデル。そんな訳で着用選手はエトーやケイタといったアフリカ系の選手が多い。

 
 よっぽど個性を主張したいプレイヤーに捧げられたこのデザイン。
 PUMAのこういったプロダクトへのこだわりは素晴らしい。

 

 そして、UMBROは「アクセレイター SJ 2」の2010年カラーが満を持しての登場。ゴールドをあしらった遠藤着用モデルがW杯イヤーの今年はラインアップの主力。そういえば最近は昔に比べて子供たちも本当にUMBROを履いている子が多くなったと思う。

 
 ホワイト×ブラック×Fイエローの別カラー。
 Fカラーはこういうさり気ない配色が一番カッコいい。

 
 近年すっかり影の薄くなったDIADORAも健在。
 「LX K-PRO 2 MG14」は長いシュータンが渋いデザイン。

 
 こちらはDIADORAに珍しく前衛的なデザイン。
 「エストロ M MG14」。
 近年、国内でもDIADORA着用率はすっかり減少してしまった。

 
 ウェアで定評のあるkappa
 シューズでは「フローレ」というプロダクトを展開中。
 かつてのennereのスパイクを彷彿とさせるシンプルなデザイン。

 今年はW杯イヤーということもあって、各社これからニューカラーも飛び出してくるだろう。PUMAのような超限定プロダクトに今後も期待。

サッカーギア酔夢譚2010<1> ‐adidas編‐

2010年01月11日 | 脚で語るサッカーギア
 先日紹介したNIKEの対抗馬であり、ライバルのadidasも2010年早々から新ラインアップが賑わっている。まずは、昨年末よりプレデターシリーズの最新モデルをリリースされたのでそちらから。

 

 満を持して登場の最新モデル「プレデターX TRX」は見た目から分かるように原点回帰のデザイン。これを見て94年、95年に出た「プレデター1」と「2」を思い出すプレイヤーも多いのではないだろうか。シンプルでスタイリッシュに仕上がっており、近年のプレデターシリーズでも屈指の出来だろう。今回のモデルはadidas独自の技術で仕上げられた牛革・TAURUSレザーを使用とのこと。かつてのカーフレザーを彷彿とさせる高級感を実現している。

 
 新型プレデターラバーがしっかりキックをホールド。
 NIKEに負けじとシリーズ恒例のギミックが効いている。

 
 インサイド側はなんとなくプレデターパルスを彷彿とさせる。
 シュータンがアッパー部分と一体化したのはトピックス。

 
 こちらはホワイト×ブラウン×イエローの配色。
 ランニングシューズのアディゼロManaと同じ配色で登場。

 
 今だにリリースされるベッカム専用カラー。
 ミラン復帰を見越したカラーリングはお約束?

 

 これに負けじと「アディピュア」シリーズもサードモデルが登場。アッパー前足部にはウルトラソフトカンガルーレザーが使用されているとのこと。もはや使用素材も超セレブの域に。このモデルに代表されようにすっかりadidasはシュータンから卒業。「2」と比べるとかなりデザインも洗練された印象だ。

 
 こちらは鉄板カラーのブラック×ホワイト。
 フラッグシップモデルが定番のブラックというのはコパムンの系譜。

 

 前述の2モデルに比べると地味な存在ながらロングセラーモデルの「パティーク」シリーズも健在。日本人の足のサイズにジャストフィットを目指したadidasラインアップの中軸を担うモデル。2000年代前半の頃のモデルと比べても愚直なまでに素直な直線のスリーストライプとその下にヒール方向へ向かって斜めに横切るデザインがコパムンディアルを彷彿とさせる。

 
 「パティーク」には欠かせないアウトソール日の丸モデル。

 
 メッシは今季はホワイトでスタートのこと。F50 i TUNITも健在。
 しかしながらこれを履いているプレイヤーもあまり見かけない。

 2010SSラインアップはすっきりしたデザインで臨んできたadidasの各主力モデル。奇抜なデザインと配色が売りのNIKEと比較しても無難に足元を飾りたいプレイヤー向けといった感じだ。そういえば、日本代表のユニフォームもシンプルなデザインに。「よだれかけ」や揶揄されたあのモデルもW杯イヤーの今年はだんだんと見慣れていくのかも。そう、adidasにとっても今年は儲ける年なのだ。

サッカーギア酔夢譚2010<1> ‐NIKE編‐

2010年01月09日 | 脚で語るサッカーギア
 もはやとどまるところを知らない昨今のサッカーギア。その新作のリリース頻度は驚異的な速さ。気が付けばいくつもの新作が店頭に並んでいるこの時期。さてさて久々にサッカースパイクの新作をチェック。まずはNIKEから。

 

 NIKEオールドファンには堪らないデザインのティエンポ94。国内ではサッカーショップKAMOのみでリリースされており、NIKEがグローバルにサッカー選手の足元を狙い出した94年頃を彷彿とさせるティエンポの原型デザインを復刻。この大きなシュータンと存在感抜群のスウッシュマークがなんとも懐かしく、最新テクノロジーを搭載したアウトソールも秀逸のデザイン。思わず94年W杯時のロマーリオはもちろん、日本国内でもこの初期ティエンポを愛用した前園などの選手を思い出す。確か国内では、かつて浦和でプレーしたルンメニゲが率先してこの初代ティエンポを履いていた記憶がある。よくぞNIKEはこのモデルを復刻したと思わず唸ってしまった。

 
 ヒール部分には大きなNIKEロゴが鎮座。
 まさに不朽のクールなデザイン。

 
 
 そして、現行ラインアップの主力であるトータル90シリーズもトータル90レーザー3のリリースによりサードモデルに突入。まさかのエメラルドグリーンの配色にNIKEの底知らずのデザインの奇抜さを感じさせる。きちんとサイドにトレードマークのスウッシュが存在感を示しているのが良い。良く目を凝らして見るとアウトソールには初代シリーズ(ズームトータル90)時代から不変の軽量ブレードHGアウトソールを装備。思わずレーザーがリリースされる以前のズームトータル90シリーズ(フィーゴや小野、大黒などが愛用)を思い出す。

 
 甲部にTPUインステップパッドなる秘密兵器を搭載。
 こういったギミックはadidasに負けないライバル心の現れか。

 

 CTR360マエストリにもホワイト×ロイヤル×シルバーの新作カラーが登場。これでファーストカラー(ブラック×レッド)はセールワゴンに追い出されていることだろう。シンプルなデザインながらもアッパーにKANGA-LITE(カンガライト)という人工表皮を使用し、天然レザーに負けない質感を披露。そのためにティエンポシリーズに比べると、価格は若干割高感が否めない。

 

 ロングセラーモデルのティエンポシリーズにもティエンポレジェンド3HGの新作カラー(ホワイト×ブラック×デルソル)がリリース。奇抜なデザインになびかない保守派にお薦めのデザインはエアレジェンドからのアッパーデザインを踏襲。

 

 こちらはティエンポレジェンド3のFGソールバージョン。アウトソールのスタッドが蛍光イエローで強調されている。やはりティエンポシリーズはアッパーが黒であるべきだと個人的には思う。

 

 同じくティエンポシリーズの中軸を務めるティエンポスーパーリゲラにもKAMO40周年モデルのオリジナル「K40」シリーズがリリースされている。アクの強いオールゴールドにカンガルーレザーのアッパーは、シンプルなデザインと短めのシュータンが特徴。パラメヒコのシュータン短めにこだわるユーザーにはヒットしそうだ。

 

 目立ちたがり屋にはもってこいのマーキュリアルシリーズは2010SPRINGカラーもショッキングイエローで健在。このマーキュリアルスーパーフライの44,100円という価格にも動じなくなってきたか。しかしながら、個性が強調されすぎるこのモデル、なかなか履いているプレイヤーを見かけない。

 

 マーキュリアルシリーズの主力ながら、スーパーフライの限定感が消え失せ、すっかり弟分のようになってしまったマーキュリアルヴェイパー5。今年いよいよ6thモデルが投入されるのか。はたまたフルモデルチェンジでニューシリーズ突入か、その行く末が気になるところ。

 ここに取り上げたNIKEの各シリーズのフラッグシップモデルはティエンポシリーズを除けば、どれも20,000円オーバー。最新技術のせいか、いつの間にかサッカースパイクも本当に高くなったとつくづく思う。

サッカーギアの秋

2009年10月03日 | 脚で語るサッカーギア
 食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋。

 そして、サッカーギアの秋。

 

 NIKEから満を持してのリリースとなったCTR360シリーズ。
 こちらはフラッグシップのマエストリHG。
 キャッチコピーは「360°コントロール」。

 
 
 アーセナルでプレーするセスクのシグネチャーモデル。インフロントとインステップに3Dフォームを内蔵し、ボールコントロールを微細にケア。マエストリにはカンガルーを上回るフィット感をもたらす「KANAGA-LITE」がアッパー素材に採用されている。
 デザインはかなり良い。得意の2色配色でシンプルな造りだ。今後のカラー展開とラインアップの主軸となるかが注目される一足。

 
 
 定番のマーキュリアルヴェイパー5にも新色が登場。

 

 
 
 NIKEの対抗馬であるadidasも中村俊着用のF50i TUNITにニューモデルが登場。メッシの限定カラーはアルゼンチンを連想させるサックスブルー主体のデザイン。極めつけはフルグレインレザーを使用したアッパーということで、まさにフラッグシップの高級感を漂わせる。
 adidasは11月10日に日本代表の新ユニフォームも発売予定。エンブレムも含め一新されるデザインには注目が集まる。

 
 
 PUMAも今秋遂に待望の新作v1.10を市場に投入。
 インパクトの強い2色展開で、レッドはKAMO限定発売となる。

 
 
 これまでのデザインを踏襲しながらも細部にはデザインの妙が。
 マイクロファイバーでフィット感を高め、カーボンファイバーで軽量感を高めるというこだわりぶりだ。

 

 これまでのPUMAには珍しいイエローモデルもスタンバイ。

 

 同じ日にはサプライを手がけるアフリカ諸国のナショナルチームの新ユニフォームもお披露目予定。

 CTR360がヒット作になるか。NIKEが定番のタイミングで新ラインアップを発表。そして斬新なカラーリングの新作を投入し、マーケットに殴り込みをかけるPUMA。これらのメーカーを筆頭にサッカーギアの秋が今年もやってきた。

2009秋冬サッカーギア酔夢譚 -その他メーカー-

2009年08月28日 | 脚で語るサッカーギア
 今週はいろいろなトピックスがあったサッカー界。何よりも衝撃が大きかったのはG大阪・レアンドロの移籍、そして新潟からペドロ・ジュニオールの獲得という一連の流れ。如実にビジネスとしての側面を物語るプロサッカー界の出来事だった。では数日前のエントリーの続きとして、中東へ行ったレアンドロも愛したPUMAの最新ラインアップからチェック。

 
 不朽の名作、パラメヒコのニューカラー。
 秋冬カラーは白地にムードインディゴのライン。
 ダイレクトインジェクションソールが伝統を感じさせる。

 
 同カラーでパラメヒコGCIも同時リリース。
 GCIソールがラインと同じカラーになっている。

 やはり定番のパラメヒコはいつ見ても飽きないデザイン。昨今では白地のアッパーが完全に定着してしまったが、やはり黒×白のスタンダードカラーが最も品格を感じさせる。発売は1985年。既に25年目に突入したこのモデルも来年あたりに記念モデルが出そうな予感がする。

 
 こちらも硬派なデルムンドGCIの秋冬カラー。
 ゴールドのラインとソールを纏い堂々の出で立ち。

 
 デルムンドのHGバージョンはグリーンが新色で登場。
 25本のスタッドが人工芝でのプレーをも可能にする。

 
 「キング」シリーズの系譜を受け継ぐ「リーガXLJ」。
 アッパーのステッチが非常に少ないのが最近の特徴。
 程良いクラシック感を味わいたいのならこれ。

 クラシックな基本コンセプトを大事にするPUMAは、見慣れたデザインを徐々にイノベーションしていくのが巧い。質実剛健とはPUMAのためにある言葉かもしれない。

 
 ミズノはネオグラードウェーブ4を投入。
 ウェーブシリーズが看板となったミズノ。質で勝負だ。

 おそらく日本人に適したワイドラストの採用だけならず、デザインだけでない造り込みの妙などを考えれば、ミズノのサッカーギアは非常に値打ちがある。また、多くの廉価版を揃えているあたりも強い。さすが日本屈指のスポーツメーカーだ。

 
 英国からの刺客・UMBROのニューモデル「スペシアーリHG」。
 先に出た「ENG HG」の量販モデル。
 原点回帰に努めたデザインでUMBROの名作がここに復活。

 ここ数年、デザインで迷走していた感があったUMBRO。ハイテク路線を貫いていたが、ここに来て旗艦モデルでもある往年の名作「スペシアーリ」をブラッシュアップさせた。ハイテク路線ではadidasとNIKEの天下だけに、今後も独自路線でこういった原点回帰の試みが様々なメーカーから見られるのではないだろうか。

2009秋冬サッカーギア酔夢譚 -adidas & NIKE-

2009年08月25日 | 脚で語るサッカーギア
 Jリーグも中盤戦が過熱し、欧州では各国リーグが幕を開ける中、やはりついつい気になってしまうのがその選手たちの足下。徐々に各メーカーが秋冬モデルを投入している今日このごろ。選手たちの足下を華麗に彩るサッカーギアの最新作をadidasとNIKEからかいつまんでチェック。

 

 まずはadidas。注目は中村俊輔やメッシなどの着用モデルである「F50 i TUNIT」。マイクロファイバーをアッパーに使用する最新テクノロジーを余すところなく投入したモデルで、ピッチコンディションによってHG、FG、SGと付属スタッドを取り替えることができる。

 
 シンプルイズベストとも言うべき最先端デザインの極致。
 コンサバな方には好みが分かれるところだろう。

 
 付属のスタッドを使いこなすのはかなりのレベルでないと至難。
 スタッドが付いていなければスニーカーのようだ。

 
 シアン、ブラックに続いて後発でホワイトカラーも登場。
 個人的にはこのカラーが最もしっくりくる。

 
 お馴染みの「アディピュア2」シリーズもレッドが登場。
 カカ、内田をはじめ、先日からは宇佐美も愛用している。
 このモデル、今季のチャンピオンズカラー。

 
 秋冬カラーは原点回帰のブラック×シルバー×レッド。
 「プレデターパワースワーブ TRX」はブラックベースが渋い。

 
 2009コンフェデレーションズカップモデルもある。
 なかなか個性的なデザインだ。

 
 「プレデターパワースワーブ TRX DB」。
 DBとはベッカムモデルということ。流石です。

 

 adidasと人気を世界でも二分するNIKE。「マーキュリアルヴェイパー」シリーズはあっという間に数々の一流プレイヤーの足下に。こちらは「マーキュリアルヴェイパースーパーフライ」の最新カラー。C・ロナウドが着用しているが、R・マドリーの白いセットアップには非常に映える。

 
 黒のアッパーに蛍光色のスウッシュが目立つ。
 「マーキュリアルヴェイパー5」も同系列のデザインが渋い。
 カラースパイクが増える中で、黒は逆に目立つのだ。

 
 「エアレジェンド」シリーズは3代目に突入。
 クラシック好きには堪らない伝統のティエンポシリーズ。
 やはり黒ベースのアッパーと蛍光色の配色が良い。

 
 アナザーカラーは白ベース。
 蛍光レッドのスウッシュラインが斬新だ。

 世界屈指のサッカーギアブランドとして激しい競争を続けるadidasとNIKE。共に最先端のテクノロジーを投入するとともに、広告塔の影響も絶大である。カカや中村俊輔など屈指の司令塔が“顔”を務めるadidasは実用面でテクノロジーのイノベーションに余念がない。また、アディピュアシリーズのようなクラッシックテイストのラインアップもきっちりとリリースしており、その幅広さは抜け目がない。

 C・ロナウドを筆頭にF・トーレスやルーニーがメインで“顔”を務めるNIKEのプロダクツは非常にソリッドで攻撃的なイメージが強い。いつの間にか保守的なティエンポシリーズを鋭利で最先端なデザインのマーキュリアルシリーズが凌駕している印象だ。最近のプロダクツでは蛍光色を多用している配色が目立つ。

 もはや、両ブランドともにニューモデルのリリースの応酬で、早々にその年のモデルが格安セールのワゴンに並んでしまうことも近年では珍しくない。最新モデルを定価で買うことはほとんどないはずだ。
 ラインアップが底なしに増え続けるサッカーギア隆盛のこの時代、「パラメヒコ」(PUMA)や「コパムンディアル」(adidas)のような長きに渡って愛される不朽の名作は今やなかなか生まれにくくなったのではないだろうか。

欧州09/10シーズンNIKEニューモデル

2009年07月17日 | 脚で語るサッカーギア
 09/10シーズンを目前に控えた欧州サッカー。日本でも徐々に各クラブのユニフォームのニューモデルがベールを脱いでいる。

 
 まずはインテルの09/10シーズンのホームモデル。
 基本路線はキーコンセプト。
 胸の「PIRELLI」が白になり、丸首仕様に。

 
 08/09シーズンの無地から青黒横縞が復活したアウェイモデル。
 バイエルンからDFルッシオを電撃補強で最低目標はスクデット!?

 
 PSGことパリ・サンジェルマンは赤いセンターラインが消えた。
 ジュリ、セセニョン、オアロが今季も攻撃の大黒柱だ。

 
 昨季は大不振のブレーメンは09/10シーズンからNIKEにチェンジ。
 グリーンの配色がウエイトを増し、なかなか渋い仕上がりに。
 ヂエゴの放出は痛い。

 
 胸の斬新なVラインが特徴のマンUの09/10シーズンユニフォーム。
 シンプルなデザインは相変わらずだが、今季は誰のユニが売れるのか。

 
 ビアンコネッロが少々シャープになったユベントス。
 Vネックが浅くなったものの、基本はキープコンセプト。

 
 09/10シーズンのアウェイは珍しいたすき掛けデザイン。
 アウェイモデルは毎シーズンのように色の変わるユーベ。
 この配色は近年希に見るグッドデザイン。

 少し保守的なデザインが目立ったNIKEのニューモデル。胸元にVラインを大胆にあしらったマンUのデザインが一際目を引く。広告塔の筆頭であるC・ロナウドをadidasサプライのレアル・マドリーに取られたのは少々痛いところか。しかし、あと2ヵ月弱ほど欧州の移籍市場からは目を離せない。

纏いも新たに -09/10欧州クラブ新ユニフォーム-

2009年06月06日 | 脚で語るサッカーギア
 欧州リーグも08/09シーズンに終止符。早くも人事異動に様々な情報が飛び交う中、主力クラブの新ユニフォームが徐々にお披露目されている。サッカーギアファンは要注目!

   
 まずは、NIKE社とは蜜月の関係でもあるバルセロナ。先月欧州王者に輝き、リーガに国王杯を制した最強チームが渾身のモデルチェンジ。昨年のモデルが2色のトーン構成のデザインだっただけに従来の縦縞が新鮮。カラーも鮮やかになり、ここ数年では秀逸なデザインに進化。

   
 アウェイモデルもご覧の通り。ハイトーンの蛍光オレンジに大胆チェンジ。昨年までは蛍光色に近いイエローだったため、こちらも目に堪える輝かしいデザイン。

 噂ではイブラヒモビッチをエトーと引き替えに獲得画策中というバルセロナ。現状のチームに彼が入ることになればまさに鬼に金棒。

   
 そのバルセロナに今季は敵わなかったレアル・マドリーもお馴染みadidasでニューモデルにチェンジ。大変シンプルでレアル・マドリーらしいデザイン。ゴールドのラインが加わり一際目立っている。

   
 2ndモデルもキープコンセプト。肩の3本ラインがサックスブルーに。

 5シーズンに渡ってビジャレアルを率いたチリ出身の名将ペジェグリーニを新監督に迎えたレアル・マドリー。既定路線の新会長にはペレスが返り咲き、バルダーノがGM、ジダンがテクニカル・アドバイザーでチームに復帰。注目は移籍加入が濃厚といわれるカカ。未だにロナウドの獲得にも固執している様子のペレスは、リベリの獲得にも動くと言及した様子。ファン・デルファールトやスナイデル、メッツェルダーあたりが人事整理され“銀河系軍団”の再現がなされるのだろうか。

   
 昨季のCL決勝でモデルチェンジしたチェルシーも来季から新ユニフォームに。adidasのニューコンセプトを踏襲した新デザインはブルー一色ながら、首もとからのラインがアクセント。あまり冒険せずキープコンセプトを貫く改変。

 アンチェロッティを新監督に迎え、来季こそ欧州王座を獲得すべく息荒いであろうブルーズ。抱える選手層はほぼ万全だけに注目はDF陣の層のアップとチェフの後継となる守護神の確保か。モウリーニョリンクで薫陶を受けた数選手の移籍が依然取り沙汰されるが、個人的には現状戦力でアンチェロッティ采配を見てみたい。

   
 プレミアではリバプールの2ndモデルもリニューアル。

 大きな動きがなさそうなリバプールは、ドッセーナや今季で契約が切れるヒーピアなどDF陣の数人の去就が微妙。キーンを早々に売り戻すなど戦略は完璧でなかった今季の借りを返すべく、来季はスタートから勢いに乗りたいところ。

   
 セリエAではACミランもモデルチェンジ。ここ数シーズンでは一番スタイリッシュなロッソネロスタイルに。襟が白という点もポイント。

   
   
 キープコンセプトの2nd及び3rdモデル。来季こそは縁起の良い2ndモデル以外でタイトルを獲りたいところ。

 レオナルドが新監督に就任したミラン。カカのレアル・マドリー移籍が濃厚の中、3位に終わった今季の建て直しがどう進むか注目。クラブの象徴であるマルディーニが引退したが、インザーギがセリエA通算300ゴールを記録するなど改めて存在感の大きさを感じさせている。

   
 ブンデスリーガではバイエルン・ミュンヘンもモデルチェンジ。もちろん鉄板のadidasサプライ。

 クリンスマンがリーグ終盤で解任され、来季はファン・ハール体制になった名門バイエルン。暫定指揮官のハインケスも十分素晴らしい過去の実績だったが、彼自身の諸事情でファン・ハールに望みをかける。リベリの残留は必須課題。昨季の名門復活を感じさせるオーラも影を潜めたバイエルン。百戦錬磨の名将とともにリスタートだ。

   
 コンフェデレーションズカップに臨むイタリア代表もニューモデルが登場。サックスブルーに落ち着いたシンプルなデザイン。飾りっ気のない歴代アズーリのユニフォームの中でもインパクトの強い色合いになっている。

   
 “シンプルイズベスト”といわんばかりのイングランド代表モデルも新作が4月に発表された。どう見ても遠目からはポロシャツにしか見えないが、UMBROがお届けするニュープロダクト。欧州予選でグループ6の首位を走る代表チームは6日にカザフスタンと対戦。

09年春モデルをチェック

2009年03月20日 | 脚で語るサッカーギア
 遂に19日よりPUMAのパラメヒコライトが発売。日本専売であるロングセラー商品のパラメヒコが国産軽量タイプとして久々のニューモデル誕生となった。
 
 
 ベロが短くなり、メッシュ加工に仕上がっている

 これまでもデュオ、GCIと派生モデルが発売されていたパラメヒコが、まさかのテイクダウンモデルをリリース。テーマじゃ“軽量化”。カンガルーレザーそのままにショート加工のベロを装備して3,400円ほど安価になった。かつては、パラメヒコのベロを折っているのが主流だったが、最近はパラメヒコのベロを折っているプレイヤーは少ない気がする。時勢を読み取ってこのモデルのリリースに至ったのか。とにかくこれで今まで廉価版を担っていたレセルバのお役は御免となった。

 
 ソールも新たにOS-3ダイレクトインジェクションを装備

 兄弟分のadidasは、昨年から積極的に展開するアディピュアシリーズをブラッシュアップ。アディピュア2となって、クラシックモデルとハイテクモデルの両方の持ち味を融合させた。
 
 
 インサイドからラインが消え、シックなデザインに これはカッコええ

 そして、日本人向けモデルのパティークも健在。パティークXと装いも新たに、13,000円台のミドルクラスの価格帯モデルも揃え、リピーターとなる中高生にも人気が出そう。
 

 革新的なデザインとモデルには定評のNIKE。いつもカラーリングでラインナップのバリエーションを楽しませてくれる。フラッグシップであるマーキュリアルヴェイパーシリーズは、C・ロナウド着用の最高峰モデルが登場。カーボンファイバープレートとフライワイヤーによるホールド性と軽量性を極限まで追求。どこまでNIKEのシューズは革新を遂げるのか。
 
 その名もマーキュリアルヴェイパースーパーフライFG
 お値段44,100円也!高っ!
 
 レギュラーシリーズのモデルも遂に5が登場
 
 トータル90シリーズは、レーザー2がまだまだ健在
 KGモデルは配色がシブい。リゲラの丸型スタッドを使い軽量化。
 
 まだこのモデルも頑張ってます!ロナウジーニョドスFG
 KAMO限定のACミランカラーがリリース!

 近年、上記3ブランドに負けじと定位置を掴んだUMBRO。リリースも活発になってきた。アクセレイターと一線を画す遠藤保仁モデルも登場。
 
 SXヴィジョンウルトラは、チェルシーのデコとテリーも着用
 昔のNIKEにデザインは酷似しているが、デザインは良い。
 
 遂に登場、遠藤保仁シグネチャーモデル SJ-YTスペシャル
 普通のアクセレイターと違って完全本人仕様で限定モデル

 DIADORAも負けていない。トッティ着用の60周年記念モデルLX-PROはかなり良いデザイン。鹿島の岩政もオフに引退試合を行った秋田に影響されたか、今季から着用している。
 
 デカいベロが、過去のプレデター(adidas)を思い出します

 最近になって、一時期一世を風靡した歯型スタッドから再び丸型スタッドのモデルも息を吹き返してきている。そんな訳で個人的には、丸型スタッドでリニューアルのNIKEエアレジェンド2がデザイン的にもベストの一足。
 
 カッコええやん・・・

そういえばadidas originalsが60周年

2009年01月09日 | 脚で語るサッカーギア


Adidas Originals60周年のCM。日本人で参加しているのはINCREDIBLE BEATBOX BANDのAFRA。
他にもDavid Beckham, Missy ElliottそしてRussell Simmonsなどが出演。
カッコ良し。



そういえば、3年ほど前のこのCMも良かった。
「ベッケンバウアー」、「プラティニ」(笑)

 
 2008年のベストバイだったUCLダウンジャケット

 adidas、2009年もお世話になります。