毎度お世話になっているAOQLO PEOPLEのオフ企画エントリーを3連発。続いて、ガンバ大阪の2010年MVP。
これはなかなか選出が難しい。2010年のガンバでは遠藤が前人未到の8年連続でベストイレブンに選出され、ベストヤングプレイヤー賞に宇佐美が選ばれた。序盤から平井が出色の得点力を発揮してヒーローとなったし、6試合連続で得点を量産し続けた橋本の活躍も欠かせない。チームで突出した貢献度を見せた選手を1人に絞るのは至難だ。
だが、そこをなんとか1人選ぶとすればGK藤ヶ谷陽介を推したい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/0f/d99e31ba601a457248043bf0aa433321.jpg)
昨季限りで引退した松代の「1」を引き継いで臨んだガンバ在籍7年目のシーズンは、藤ヶ谷にとってもこれまでとは違ったシーズンだったと思う。実は意外なことに彼は12年のプロキャリアの中で、J2札幌時代の2004年シーズンと昨シーズンの2年間しか「1」を付けていない。そういう意味でも新生・藤ヶ谷誕生のシーズンとなった。在籍選手では年長の部類に入り、GKというポジションでも最年長。後進の木村や太、河田らに自らのプレーを教示して引っ張る立場になったはず。相乗して今季の藤ヶ谷にとってはそれらのことが刺激になっただろう。2010年シーズンの彼の活躍は、Jリーグが97年から固定背番号制になり、これまで岡中、松代しか付けたことのなかったガンバの「1」に相応しい活躍だったのではないだろうか。
2010年のガンバはリーグ戦全34試合中15試合において自分たちよりも対戦チームに多くのシュートを許している。これまで「超攻撃」とも形容されたガンバとしてはこの数字は意外かもしれない。しかし、そのうち勝利もしくは引き分けという試合が11試合なのだ。つまり、シュート数で相手が上回っていてもそれがガンバの勝敗には直結しない。相手よりも少ないシュート数で勝負を決めているか、失点を最小限に抑えられているといえる。高木、山口、中澤が補完し合いながら最終ラインを引き締めたこともそうだが、何よりもそこには藤ヶ谷の好守があった。例えば、序盤の勝てないガンバにおいて彼の存在がひと際目を引いた試合は多かった。第6節大宮戦(○3-1)、第7節清水戦(△1-1)などはその最たる例だろう。
また、脚光を浴びる選手が多いガンバの中で、あまり目立ったキャラではないものの、確実にこの7年でレベルアップしていることも2010年のシーズンでは改めて感じた。ハイボールに強い訳ではないが、両サイドの守備範囲とその反射神経は更に研ぎ澄まされている気さえする。前任のマルキーニョスに代わって新潟から加わったジェルソンGKコーチによる厳しい鍛錬の成果かもしれない。
2010年シーズンはリーグ戦全34試合にフル出場。ミスが少ないのも藤ヶ谷のストロングポイントだ。今季も「フル出場」を掲げる円熟期の守護神。できることなら彼が忙しくない試合が増えればチームとしても最高なのだが。
そんな訳で彼を2010年のMVPに。
これはなかなか選出が難しい。2010年のガンバでは遠藤が前人未到の8年連続でベストイレブンに選出され、ベストヤングプレイヤー賞に宇佐美が選ばれた。序盤から平井が出色の得点力を発揮してヒーローとなったし、6試合連続で得点を量産し続けた橋本の活躍も欠かせない。チームで突出した貢献度を見せた選手を1人に絞るのは至難だ。
だが、そこをなんとか1人選ぶとすればGK藤ヶ谷陽介を推したい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/0f/d99e31ba601a457248043bf0aa433321.jpg)
昨季限りで引退した松代の「1」を引き継いで臨んだガンバ在籍7年目のシーズンは、藤ヶ谷にとってもこれまでとは違ったシーズンだったと思う。実は意外なことに彼は12年のプロキャリアの中で、J2札幌時代の2004年シーズンと昨シーズンの2年間しか「1」を付けていない。そういう意味でも新生・藤ヶ谷誕生のシーズンとなった。在籍選手では年長の部類に入り、GKというポジションでも最年長。後進の木村や太、河田らに自らのプレーを教示して引っ張る立場になったはず。相乗して今季の藤ヶ谷にとってはそれらのことが刺激になっただろう。2010年シーズンの彼の活躍は、Jリーグが97年から固定背番号制になり、これまで岡中、松代しか付けたことのなかったガンバの「1」に相応しい活躍だったのではないだろうか。
2010年のガンバはリーグ戦全34試合中15試合において自分たちよりも対戦チームに多くのシュートを許している。これまで「超攻撃」とも形容されたガンバとしてはこの数字は意外かもしれない。しかし、そのうち勝利もしくは引き分けという試合が11試合なのだ。つまり、シュート数で相手が上回っていてもそれがガンバの勝敗には直結しない。相手よりも少ないシュート数で勝負を決めているか、失点を最小限に抑えられているといえる。高木、山口、中澤が補完し合いながら最終ラインを引き締めたこともそうだが、何よりもそこには藤ヶ谷の好守があった。例えば、序盤の勝てないガンバにおいて彼の存在がひと際目を引いた試合は多かった。第6節大宮戦(○3-1)、第7節清水戦(△1-1)などはその最たる例だろう。
また、脚光を浴びる選手が多いガンバの中で、あまり目立ったキャラではないものの、確実にこの7年でレベルアップしていることも2010年のシーズンでは改めて感じた。ハイボールに強い訳ではないが、両サイドの守備範囲とその反射神経は更に研ぎ澄まされている気さえする。前任のマルキーニョスに代わって新潟から加わったジェルソンGKコーチによる厳しい鍛錬の成果かもしれない。
2010年シーズンはリーグ戦全34試合にフル出場。ミスが少ないのも藤ヶ谷のストロングポイントだ。今季も「フル出場」を掲げる円熟期の守護神。できることなら彼が忙しくない試合が増えればチームとしても最高なのだが。
そんな訳で彼を2010年のMVPに。