脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

ショウヘ~イ ヘイ!!

2007年04月30日 | 脚で語るJリーグ


 大分戦の感動と熱狂ひっさげて昨日は「プ」リーグことプリンスリーグU-18関西予選リーグ第4節、ガンバユースVS神戸科学技術高を観戦。
 渋滞にも巻き込まれ、高槻総合スポーツセンターに到着したのは前半の半ば。電光掲示板に踊る0-1の表示。前半10分に今季プリンスリーグでは初失点となる失点を許し、初めてのビハインドを背負ってのゲーム運びとなった。
 ガンバユースのスタメンは・・・
GK森廣、DF前田、本田、菅沼、二戸 MF田中、大塚、安田、宇佐美 FWブルーノ、瀬里 といった布陣。
 中盤で激しいチェイシングの応酬を繰り広げながら、やはりゴール前までチャンスメイクできるのはガンバユース。中盤の安田と田中がボールを動かし、大塚がゴール前に切り込む。チャンスは作るも決められないジリジリとした展開。かと思えば、神戸科技高もガンバの中盤と最終ラインの間延びしたスペースに大いにつけ込み、ゴールを脅かすこともしばしば。

 正直、中盤は才能のかたまりであることはガンバのカンテラのこれまでの功績と組織を考えれば十分に頷けるメンツ。何よりも個人的に注目していたのは大塚と中3ながら飛び級でユースの一員としてメンバーに入っている宇佐美だ。
 2年生大塚は田中、菅沼あたりとジュニアユース時からチームの主軸を担うまさにエース。U-17日本代表でももはや常連といった感はあるが、ガンバでは攻撃の全権を握り3年生の司令塔安田と共にピッチで躍動する。ボディバランスに優れ、FW登録ながらサイドでも中央でもプレーできる。前半から果敢にシュートを放ち、得点能力の高さはこれまでの実績からしても折り紙つきである。トップで見るのが楽しみな選手であるのは間違いない。
 宇佐美は中学生とは全く思えないその堂々としたプレーぶりで、この日も前後半合わせて6本のシュートを放ち、後半にはCKを蹴る場面も。左サイドから攻撃を牽引する。スピードはあるし、視野も広い。フィジカルに課題は残るが、中3ということを差し引いても高校生と決定的に劣るウィークポイントは全く見当たらない。
 この2人に注目しながら、ユース世代では飛びぬけてファンタジーな中盤に魅了されようと後半にさらなる期待を抱く。

 しかし、この日はどうしたのか。守備面で押し込まれる場面が増え、後半は足が止まる場面がよく見受けられた。簡単に突破を許し、ゴール前であわやという場面が増え、最終ラインのプレーぶりは何とも心許ないものがあった。最終ラインを統率する本田がこの日はイマイチ。もっと闘志溢れるプレーを見せて欲しかった。

 それでもガンバは81分に交代で入った吉本が同点弾を決め、試合をイーブンに。前田の右FKから本田がヘディングで繋いだボールに反応したいいゴールだった。こうなるとトップチーム同様、ノッてくるのがガンバのDNA。終盤の猛攻で逆転弾を狙う。終了間際には突破した吉本が、外す方が難しい決定的なシュート逸。これが響いた。結果的に試合は1-1の引き分けで終了。

 天気も良く、前日の大分戦とは違う静観のスタンスを貫いたが、やはりたまにユースの試合をチェックするのは大事だと改めて確信。結果的には勝てなかったが、田中、大塚ら2年生の主軸と安田、本田といった3年生のそれぞれの可能性をしっかり感じたし、何よりリーグもまだまだこれから。このハードな日程を勝ち抜いての高円宮杯を狙っていかなければならない。この今日の課題を6月の次節神戸戦でしっかりと克服して欲しい。もちろんチェックしに行くよ。

 もっともっと下から突き上げてほしい。今のトップチームが永久に続くわけじゃないし、トップのサブ組やサテライト組をガンガン脅かす存在になってくれ。お前らならできる。飽くなき成長の志を持ってサッカー選手としてさらなる高みを目指してほしい。

 ちなみに帰りに島田監督と談笑する草木克洋氏を発見し、思わずテンションを揚げる筆者。選手時代の面影を残しながらも、やはり歳取らはったなと実感。握手を求めに行くも、開幕初年度のマリノス戦の2ゴールについて話をすると、「大昔のこと。辛い頃を思い出して頑張ってください。」と言われ、思わず感慨深くなった。
 そういえば、今、草木氏に遭遇して握手をわざわざ求めに行くサポが何人いるのだ?自嘲気味に思いながらも創生期のガンバイレブンを決して忘れることはない。

歓喜と熱狂のGW

2007年04月29日 | 脚で語るJリーグ


 遂に迎えた2007年のGW。初戦のアウェー大分戦。今日は空路で大分を目指す。

 出発の伊丹空港、搭乗口の喫煙室で幸先よく佐野社長に遭遇。GW最初の試合の過去の戦績の悪さを払拭しくれるであろうFW陣の奮起をネタにタバコミュニケーション。佐野社長、携帯はもちろんPanasonic、ガンバカスタムジャケット!おい、他チームのサポ、こんな機会があるかい?幸せだろう? 佐野!泉!オレ!

 大分は爽やかに快晴。香港~マカオ間の高速船を思い起こさせるホーバー船で大分市内へ。バスを乗り継ぎ九石ドームに到着。
 天気良し、スタジアム良しという絶好のコンディションでゴール裏も最高の雰囲気。試合前に西城秀樹のヤングマンをパロッた大分の余興「O・I・T・A」に唖然。踊らされている某高校サッカー部諸君、多感な時期にごくろうさん!!このセンスゼロの踊りのせいでグレんでくれよ諸君!

 GWにも関わらず、九石はキャパの割には満足いかない客入りでゲームは開始。大分ホームゴール裏減ったのか?
 試合の入り方は抜群だった。遠藤のCK⇒智という定番のホットラインでさくっと5分で先制。2分後には待ってたぜ!!マグノ!ファンタジフタとの華麗なワンツーで大分DFを打ち砕き、追加点を簡単に決める。もうここからゴール裏もテンション上昇、安田の気持ちの入ったDFや橋本、明神の効いたチェックで大分の自由を奪う。ゴールポストまでもが神降臨。高松のシュートをナイスセーブ。前節5得点だけに今日は何得点奪えるかが注目の的。ガンバの支配が続き、今日は隣でかなり絡ませてもらったBBのアキさんから傑作のバレーダンス(笑)が飛び出す余裕の展開。

 後半、これまでのように足だけは止めてくれるな、そこからいらん失点が磐田戦もあっただけにより一層の声で選手たちを鼓舞。ハイボールを抹殺する藤ヶ谷を中心に大分のチャンスを潰す。ゴール裏がジリジリしてきたその時、フタを下げ家長、バレーに代わって播戸が投入される。隣でアキさんが「このシステムは機能せえへん。」と呟くも、その播戸と家長が俺たちの声に呼応するかのように攻撃のリズムを加速させる。10分後、橋本のテクいテクいクロスに待ってました!播戸の技あり太ももボレー!やってくれたぜ、俺らの播戸竜二!!警告が出ることを気にせず、看板を飛び越えて俺らの下へ。注意だけで済ませたアホ審判サンキュ!
 77分にはマグノが古巣をぶちのめす4点目を突き刺し、大分の戦意を徹底的に削ぐ。同伴の家族に見事に応える2得点。82分にはリニューアル前田雅文が投入され、好プレーを連発で最後まで沸かしてくれた。1本惜しかったな、バーに嫌われたミドルシュート。次は決まるさ。

 負ける気がしない。そしてエースマグノが帰ってきた。俺たちの点取り屋マグノが。ここから昨年上回るペースでよろしく頼む。信じてるぞ!とにかく最高のスコアで、かつ完封で、GWを滑り出した我らがガンバ。歓喜と熱狂のGWを俺らに届けてくれると確信している。

 帰りのバス車中で、筋金入りの大分サポのおばちゃんと談笑。勝ち点1差で昇格を逃した石崎時代をよく知り、トリニティ時代をも話せるコアさはクオリティ高し。こんなええサポがいる大分、落ちるなよ!!

 復路の便は選手たちと一緒。一緒に乗るサポは明らかに俺一人という状況で、とりあえず喫煙室で一服。話しかけてくるおっさんが・・・って佐野社長!!大勝にご機嫌かつ空路で来た俺の交通費を心配して頂き、今日の勝利の感謝の意を述べ共に大阪へ。ガンバのためなら交通費なんて全然構わないんだよ社長!おい、他チームのサポ、こんな機会があるかい?幸せだろう? 佐野!泉!オレ!

 次節は久々のホムスタ神戸戦。こないだみたいな牛のヌルいモノレールジャックとは雲泥の差の電車ジャックで行ってやるよ!

 ビッグフラッグの違う使い方覚えました(笑)

 

SPIRIT OF ZICO

2007年04月28日 | 角(鹿島サポ)のコラム


例えトルコにいようとも、例え別のチームを率いようとも、気持ちはひとつ。

ジーコがもがき苦しむアントラーズに手紙をくれたらしい。
横浜FC戦前に届いたその手紙の効果か、その後2連勝。

 正直、まだジーコにケツを叩かれないと発奮できないのか、と苛立ちを覚えることも事実だが、この手紙が我々サポーターに与える勇気、落ち着きは絶大である。

 そもそも、ジーコとは直接関わりのない世代が多数を占める今のチームにおいて、この手紙にピンときた選手はそう多くはないのかもしれない。それでも、ジーコの薫陶を受けた数少ない選手達が手紙に示す反応を受けて、やはり下の世代の選手達も言い知れぬパワーを感じたことであろう。

 ジーコが鹿島に来てからというもの何度も繰り返し説いてきた「自信」「献身」「勇気」「知力」のキーワードの重要性。今度の手紙もその再確認といった内容だったわけだが、ジーコからの手紙がなくとも、常に「SPIRIT OF ZICO」の弾幕を出しているサポーターの方がいるし、ときにジーコの巨大フラッグがゴール裏を覆う。選手には、手紙の内容を噛み締めるとともに、今一度スタンドからのメッセージにも目を向けてもらいたい。
 そして我々サポーターも、鹿島はまだまだ熱いんやってことが伝わるようなサポートで選手と共に闘いたい。それがジーコへの返事だ。

 そんなこんなで今宵は93年モデル、背番号10で夜行バスに乗り込む!
フラッグは脚氏もお気に入りの某○ミスポで購入した初代デザインでアントラーズ的オールドスクール完成!
BGMはもちろんMAX VOLUME II!
でも7時間も聴いてられへんから序盤は「神様がサッカーを変えた」(元アントラーズトレーナー岸田光道著)を熟読!

打倒浦和、赤は俺らだけで十分や!

そろそろいこか!

2007年04月27日 | 脚で語るJリーグ


 さぁ、もうそろそろGWが迫ってきた。28日に九石で大分、3日はホムスタで神戸とアウェー連戦。もちろんガンバのためなら飛んで行く。
 また気分を高揚させる要因としては、西日本のチーム同士の対戦というところも大きい。どうしても西低東高の日本サッカー界に俺たち西の力も見せてやりたい。京都とC大阪はピリッとしないが、徳島、愛媛や福岡あたりも頑張ってる。広島も2トップはかなりヤバい。
 この我々ガンバと大分、神戸との2連戦も間違いなく面白いゲームになるだろう。

アンチ首都圏!!アンチ浦和!もうサッカー番組であんたら見るのはウンザリだ!

 もう5月。埼玉で浦和を潰す日が近づいてきた。我々サポはもちろん、選手たちには極限までファイトしてほしい。ゼロックスの大勝はもうリセット、ゼロから戦おう。昨年あれだけ公式戦でやられた記憶を糧に満員の埼スタで赤い奴らを黙らせる。それしかない。
 そのためにもGWの3連戦は絶対負けずに、我々もガンバのために声を張り上げ続ける。

 もう足を止めるな。後半ツラい時間帯にこそ一歩前でプレスに徹するべきだ。死ぬ気で行け!とにかく前線はシュートで終わってムードを盛り上げて欲しい。マグノ、バレー、播戸。もう誰が2トップ組もうが関係ない。とにかく点を取って取って取りまくるサッカーを完墜すべし。後ろは必ず抑えて、気持ち良く零封でいこう。藤ヶ谷頼むぞ、シジ裏を絶対取られるな、智、ええフィードで攻撃に繋げてくれ。

 とにかく歓喜と熱狂のGWを送れるように・・・

 俺らはもう準備OKですよ!!

予想通り

2007年04月26日 | 脚で語るJリーグ


 ほれ見たことか。東京Vが5連敗。
シーズン開幕前の補強内容からしてもベテランに傾倒しすぎた感があり、攻撃もフッキの突破に頼る面が大きい。名波は中盤で何もできず、サイドからの突破は無い。名波がダメな際に代えが効く選手も不在で、中盤はゼルイスが孤軍奮闘。この中盤からドリブルなどで勝負できる選手も皆無で、フッキさえ抑えればもはや何もできないチームになってしまう。
 東京Vの状況は予想以上に悪そうだ。かつての名門という面影は無く、スタートダッシュも完全にフロックであった。このどんくさいチームはまた今年も中位をさまようのか。J1昇格なんて冗談じゃないぞ。

 京都もC大阪も不甲斐ないし、札幌と仙台の奮闘ぶりが光る今季のJ2。仙台は前評判通りの戦績で、11節を終えて未だ無敗という内容は手放しで評価できるだろう。また、首位の札幌も未だ1敗のみ。ここ数年間の若手育成に腰を据えた中長期的なチームビジョンが結実してきたといえる。両チームともにこの調子が続けば、昇格候補は間違いない。
 しかし、どうしてこうも関西のチームは不甲斐ないのか。08シーズンのアウェイ遠征費用をどうしてくれる!と今からそこばかりが心配だ。

 しかしJ2は長丁場。第4クールには全く現在の順位表が参考にならないことも十分にあり得る。今年は攻守のバランスが非常に良い湘南が健闘しているし、リティ流つなぐサッカーが少しずつ浸透してきた福岡が前半戦の台風の目になろう。目の色を変えてJ1を狙うチームのプライドをかけた熱い戦いは、まだ40試合以上もあるのだ。

 ACLは浦和が上海申花にドロー、川崎は全南に完勝。崩れない川崎の強さが目立つが、浦和は明らかに調子が良くない。油断してるとケディリに次戦やられるぞ。

 まぁ、13日は埼玉スタで血祭りだが・・・(笑)その時には埼スタ連敗記録が始まってたりして。

スパイクのこだわり

2007年04月25日 | 脚で語るサッカーギア


 ついにBBM社が今週号のサッカーマガジンでやってくれた。日本中のJリーグ&フットボールモノファンを熱狂させる驚愕の特集を。

 その名も「Jリーガー着用スパイク」大図鑑!!

 サッカーの「モノ」ファンにとってはかつてからこういったマニアックな特集を渇望していたファンも少なくないだろう。私の記憶では93年頃からサッカーマガジンとダイジェストを購読しているが、こんな特集は初めてだ。昨年誌面がリニューアルしてからマガジンはマニア心をくすぐるこういったJリーグのアンダーグラウンドな側面をよく特集してくれる。日頃ダイジェスト派の私にとっては2冊買いを余儀なくされるのだが、全く悪くない。むしろ即買いじゃないか。

 しかし、よく細かくリサーチされている。全チームほぼ完璧である。独断と偏見でシブいチョイスやこだわりを見せてくれているツボなプレイヤーをピックアップしたい。

・曽ヶ端準(鹿島)その他多数 着用モデル スペクトラ(ミズノ)
鹿島のゴールマウスに長年君臨する守護神はミズノを愛用。スペクトラで特別仕様。このスペクトラやウェーブカップあたりはラインカラーが選べることもあり、着用選手は別注のオリジナルを履いていることが多い。曽ヶ端は鹿島カラーの赤ライン。

・小野伸二(浦和)その他多数 着用モデル DSライトⅡ(アシックス)
長年ナイキを愛用した小野が今季よりアシックスにチェンジ。赤ラインを履く。覚えている限りでは清水商以来の復帰。かつてはインジェクターデュオを着用していたこともある。なんか小野のこのチョイス嬉しい。

・加藤順大(浦和) 着用モデル エアズームトータル90Ⅱ(ナイキ)
まだこの旧モデル履くか・・・02年W杯時に世界中のプレイヤーが愛用したモデル。かつてガンバの大黒もこのモデルを04シーズンまで長く愛用。デザインとカラーリングはナイキの歴代スパイクの中でも秀逸。

・中村祐也(浦和) 着用モデル ナポリMDPU(ディアドラ)
ディアドラのクラシックモデル。ベタにカンパーニャあたりを履かず、このスパイクを選ぶあたりかなりのハイセンス。シブい。

・西村陽毅、小林庸尚(大宮) 着用モデル ゴイアスⅡ(デスポルチ)
日本人でこのメーカーを履く選手がなかなかいない中でこのチョイス。もはやサムライの域。おそらくフットサルも好きで、二人は仲良し。

・結城耕造(千葉)、鴨川奨(名古屋) 着用モデル モレリアM8(ミズノ)
C大阪の森島寛のシグネチャーモデル。昔ながらのデザインもやはり良いモノは良い証拠。森島寛以外の愛用者が少ない中でナイスチョイス。

・斎藤大輔(千葉)、橋本英郎、平井将生(G大阪) 着用モデル アルジェⅡ(ルコック)
かつてピクシーが愛用したルコック。一時期シンボルマークの鶏の羽のサイドラインをあしらったが、やはりルコックはこの三角マークが一番。リーズナブルで質も良い。平井は赤を着用。

・大久保哲哉(柏)、長谷川太郎(甲府) 着用モデル マーキュリー (マイター)
昨年から水戸のユニフォームサプライヤーも務めるマイターはイギリスの老舗ブランド。昔は違ったラインのデザインだった。ここのボールはマジで重い。マイターをチョイスする理由を一度聞いてみたいが、奇抜さは◎。なでしこジャパンの宮本ともみ選手もマイター履いてた。

・薮田光教(横浜FC)、山本英臣(甲府)、本間勲(新潟)、田村祐基(広島) 着用モデル スタジオ(ロット)
やはりロットはこの緑色のワンポイント。かつて永島昭浩も神戸で愛用。カルチョを連想させる独特の雰囲気。薮田は長年このチョイスを譲らない。

・須藤大輔(甲府)、藤田義明(大分) 着用モデル ガリンシャプロⅡ(ペナルティ)
ブラジルでは多くの選手が愛用するこのブランドもJではまだまだ少数派。個人的には割と皮が良いと思う。ユニフォームサプライヤーとしてどこかのチームから出てくるのが楽しみ。

・藤田俊哉(名古屋)、永田充(新潟)、高荻洋次郎(広島) 着用モデル コパムンディアル(アディダス)
唯一無二の存在で世界のアディダスが作った今世紀最高のレジェンドスパイク。藤田は選手としてのキャリアをこいつと心中する気だ。いや、それだけの価値はある。モレリアⅡ(ミズノ)、パラメヒコ(プーマ)、インジェクター2002(アシックス)と並んでの不朽の名作。もっと多くの選手が履くべき。永田はプレデターシリーズからチェンジ。トレシュ版のムンディアルチームも最高の逸品。

 なんて訳でとてもじゃないが書ききれない。冒頭の写真はアドラーというブランドのスパイクで、メイドイン奈良!是非愛用するJリーガーを心待ちにしている。

 あと個人的には昨年1年限りで鈴木啓太に捨てられたリーボックの愛用者求む!

17番

2007年04月24日 | 角(鹿島サポ)のコラム


 サンガタウンのエントランスゲート及び看板の文字はなぜ鄙びたモーテルみたいなんですか?

とか思いつつ今期からサンガに加入した秋田豊を見に行ってきたわけであるが、やはり半端じゃないバイブスを放っていた!
 練習中にいい意味での緊張感(めちゃくちゃハードに削ったり)をもたらすことや、秋田の代名詞とも言えるヘディングの個人練習を全体練習後もひたすら繰り返すあたりまでは、らしいなー、とか微笑ましく見ていたのだが、その後なんと、フリーキックの練習を始めたのだ!

 わざわざ壁用の人形まで引っ張り出し、ゴールからやや左、約20m付近から、ボールの感触を確かめるように何度も何度も蹴る秋田。精度は…ともかく、また新たな武器を自らに搭載しようとするその姿はまさにストイック伝道師!
京都のミハイロビッチの異名をとる日もそう遠くはない、サンガ相手に不用意なファールは命取りになるだろう!?

そんなこんなで練習を終えた秋田にサインを貰いに行った。

 実はこのサイン、何にしてもらうか少し悩んだ。というのも、もちろんサンガグッズなど持っているはずもないし、そもそも俺たちの秋田だという意識がどうしても強い。かといって他クラブの本拠地にアントラーズグッズを持っていくのはどうかと思うし、なにより秋田の今に対してリスペクトを欠いているように感じる。
考えた挙句、フランスワールドカップの日本代表写真集にサインを貰うことにした。

 引き上げる秋田に声をかけ、軽く緊張しながらも無事サインを貰い、写真も撮らせてもらった。そして大満足でサインを眺めると、サインの横のナンバーがサンガでの「2」ではなく「17」になっているではないか。そう、フランスの地でバティとやり合った当時の秋田の代表での背番号は「17」だ!
この細やかな気遣い。ただ機械的にサインをこなすのではなく、相手が何を望んでいるのかを瞬時に想像出来る。本物のプロってこういうことやなーと惚れ直したぜ秋田!

 
 

ネッラズーリのプロボカトーレ

2007年04月24日 | 脚で語る欧州・海外


 今日は海外リーグの話。
 一足も二足も早くカルチョのネッラズーリ、インテルが優勝した。昨季はユーベとミランの不正によって繰り上げ優勝。連覇とはいえ、本当のスクデッドをその圧倒的な強さでモノにした。31試合無敗記録、残り5試合で2位ローマに勝ち点差15!もうマジで強かった。
 大きかったのはズラタン・イブラヒモビッチのコンスタントな活躍と何といってもマルコ・マテラッツィの奮闘が今季のインテルの原動力になったのは確か。闘志剥き出しのそのプレーはその11枚の警告数が如実に物語る。そして何よりも彼を奮起させたのはW杯での頭突き事件が大きなカンフル剤になっただろう。(今季はサンプドリア戦でもデルベッキオに頭突きを食らったが・・・笑)

 あの事件は、一見するとジダンに焦点が行きがちではあるが、W杯優勝と別のところであれほど騒がれて、マテラッツィ本人も気が気ではなかっただろう。選手としてのプレー評価ではなく、事件の事実関係の検証にスポットが当てられ、彼自身の人間性があれこれ言われるのは本望ではなかったはずだ。ジダンがたまたま頭突きをしてきただけであって、欧州サッカーの日常を考えれば、マテラッツィに非は無い。FIFAも差別的ではなかったと裁定を下している。
 結果的に今季のマテラッツィの活躍や貢献度を検証すれば、彼がフットボーラーとしてどれほど熱い人間か分かる。今季はイマイチだったサムエルに代わって、完全にインテルのキーパーソンとして君臨。25試合に出場、同じ出場試合数を数えるコルドバやクレスポよりも出場時間は遙かに上回る。このあたりからもマンチーニが彼にどれだけ信頼を置いていたが分かる。
 プレーの荒さばかりが注目されがちではあるが、彼にはその荒さと華麗さが同居する。現に今年はマテラッツィが勝負所でビューティフルゴールを連発した。先日のシエナ戦の2ゴールは記憶に新しいところだが、ミラノダービーでのゴール。すでに1枚警告を受けていたにも関わらずユニフォームを脱ぐパフォーマンスで退場を食らってしまうのがその彼らしい。昨年12月のメッシーナ戦では193cmの巨体を宙に浮かしての見事なオーバーヘッドゴール。得点シーンだけでなく、メッシーナのジョルダーノ監督と揉み合い監督を退席処分に追い込み、会長までを激怒させた。
「彼は正真正銘のプロボカトーレだ!!」
今季絶好調のインテルを支えた彼の大きな魅力と独特のフットボーラーらしさはここだ。

 私はフットボールにおいてプロボカトーレ(問題児)の存在は必然であり、フットボールの歴史を語る上でも大いに盛り上げてくれる重要素だと考える過激派じみた側面がある。何よりもマテラッツィにはドラマがあり、憎めない。
 かつて中田がローマに移籍した年のペルージャの主役は間違いなくマテラッツィだった。FW真っ青のシーズン12ゴールで、これまで各チームを転々としていた苦労人はビッグクラブへの移籍のチャンスを掴む。ラツィオの監督をも務めたジュゼッペ・マテラッツィの息子にしながら、アマチュアチームを転々と流れたこともあった彼の安息の地が、かつて自らがセリエBからAに昇格への原動力となったペルージャだった。夢のインテル・ミラノ移籍。これまでくすぶっていた自分のキャリアを取り返すためにもインテルで常時出場を掴むまでの並々ならぬ苦労は到底計り知れないものがある。その集大成が今季掴んだネッラズーリのスクデッドであり、昨年のW杯でもあるはずだ。
 プレイ中の彼の一連の言動が、彼自身のキャリアの魂そのものであり、観る者にそれぞれの印象(良いか悪いかは人それぞれであるが)を与え、メディアの格好の的となる。実にエンターテイナーなフットボーラーではないか。

 Jリーグに目を移すと、こういったプロボカトーレな選手は皆無に等しい。自らのキャリアを美化する選手が多いのではないか。もっと泥臭く、ねちっこく、ずる賢く、熱くあって欲しい。
 94年に万博でヴェルディに惨敗した一戦で、その試合大活躍した石塚啓次が試合後のインタビューに実にふてぶてしく答えていた。

インタビュアー:「(山城高校の)先輩である釜本監督率いるガンバに快勝ですが。」
石塚:「笑、よくわかんない。」
インタビュアー:「監督やファンにこれからの抱負を・・・」
石塚「ボク使ったら優勝するんでよろしくお願いします。」

これには実にはらわたが煮えくりたった。
Jが熱くなるいい意味でのプロボカトーレの再来を心待ちにしている。来たれ!日本のマテラッツィ!未来のプロボカトーレ!

うわっ、オチる↓

2007年04月23日 | 角(鹿島サポ)のコラム


昨日あんなにテンションをアゲ過ぎたせいか。
やっぱりこんなオチが。

柳沢骨折。

この感じ、昨日の文がネタふりみたいやん…。

 清水戦後半、ボールとは無関係のところで相手に足を踏まれ途中交代。
大事をとっての意味合いだと思っていたし、柳沢自身も、打撲だと思う、と言っていたのだが。
 骨折箇所は左足第5中足骨。ちなみに昨年3月末には右足第5中足骨を骨折している。僅か1年足らずで両足小指が折れてしまうヤナギ…不運だ。個人的には去年の離脱よりも今回のショックは大きい。なにせあんなにキレていたのだから。
 幸い、田代が全体練習に復帰の模様なので、いささかスクランブル発進の感は否めないが浦和戦はフル稼働してもらうしかない。主将の分まで。

 ちなみに岩政も鼻骨骨折のようだ。大岩も復帰しているが、マスクマンで頑張るのか。最近の岩政は自分で自分のハードルを下げてしまっているように感じる。鹿島の3番はストイックの象徴でなくてはいけない。
 そんなこんなで、今シーズン、我が地元京都に降り立ったストイック伝道師こと秋田豊のトレーニング姿を拝みにサンガタウンに潜入してきます。

ロボコップが飯田産業を粉砕

2007年04月23日 | 脚で語るJリーグ


 なんといってもまず中村俊輔。凄っ・・・あの劇的な場面で直接FKを沈めるとは。もうスコットランドMVP決定でしょ。大リーグだけじゃないぞ!日本人は!

 今日はホーム万博に磐田を迎えてのリーグ7節。奴らには分が悪いのと万博に磐田を迎えるのが久々とあってかゴール裏はヒートアップ。そして15年史先行発売!もマニア以外の一般サポにはそれほど魅力的でもなかったか、雨天もあって14,000強の客入りもゴール裏は満員御礼。
 試合は前半開始から圧倒的な支配率でゲームを運ぶガンバ。7分にバレーがドンと押し込み先制。14分にはシジクレイがドキューンと叩き込み、あれよあれよという間に2得点。23分には再びバレーがヘッドでバチコ~ンと決めてまさかの3点目。ガンバの圧倒的なペースと磐田の不甲斐無い出来に前半はさながらガンバ大阪(J1)VS飯田産業FC(東海リーグ1部)のような内容。

 3得点もこのガンバのペースじゃまだまだ物足りない。この3点のリードをあえて危機的状況に捉え、脳裏に浮かぶのは昨年のダナン戦(15‐0)の映像。さらに取って取って取りまくれとゴール裏喫煙場所で鼓舞。その心配が的中し、後半案の定足が止まる。お前らボールウォッチャーになってんぞ、と思ったそばから途中出場の村井にガツンとゴールを許し、10分間に2失点でいつの間にか1点差。磐田に中盤を掴まれ、気がつけば試合はガンバ大阪(J1)VSジュビロ磐田(年間優勝3回の元王者)の構図に・・・

 前の方にどれほどツバがかかったろうか・・・と思わず懺悔してしまえるほどのゲキを飛ばし、新潟戦の二の舞だけは避けるべくと念力を送る。その念力が届いたのか2分後、橋本が珍しく抑えたシュートをギューンと決めて再び点差を広げる。ここからまた火が付くガンバ。懸念していた安田も果敢に左サイドを突破、グランウンダーのクロスは中央でフリーの二川へ。二川がワントラップからノーステップでサクッとゴールに流し込む!上手い!巧い!美味いぞ!ゴール裏も熱狂的なテンションに包まれ、5点を奪い飯田産業FC(静岡県リーグ1部)を粉砕。

 久々の万博ゴール劇場に満足も、やはり後半の2失点は頂けない。あの後半20分~35分の魔の時間帯にもっとボールを動かさなければならない。特筆すべきはシジクレイの頭とともに光った攻守に渡る貢献ぶり。スルスルッとゴール前に上がったかと思いきやデソウザキャノン砲を発射。自陣ゴール前ではバコ~ンとひたすら制空権を掌握!ゴン中山と違ってアデノシンは要らんのだ!彼は自分で剃るからな!
とにかく次節大分は強敵深谷がいるので、シジクレイとはいえあなどれない相手だ。松下電器の協力を得て確実に進むシジクレイのロボコップ化。今後も要注目である。

 15周年記念バスタオルのデザインが秀逸で体が拭けなくて困る・・・

 さて、今日はいくつ擬音を使ったでしょうか。