「ミニ国体」と称される国民体育大会(国体)への出場権を懸けたサッカー競技・成年の部の近畿ブロック大会が21日に三木防災総合公園陸上競技場で大会2日目の代表決定戦を迎えた。兵庫県を打ち破った奈良が全国優勝5回を誇る強敵・京都と対戦。JFL・佐川印刷の単体チームである京都を相手に最後まで奮闘するが、0-2で敗れ、奈良県成年男子チームのわかとり国体以来26年ぶりの国体出場はならなかった。この結果、京都府成年男子チームが近畿ブロック代表の1チームとして10月に山口でおこなわれる「おいでませ!山口国体」に出場する。また、第2試合で行われた滋賀県成年男子と大阪府成年男子の試合は3-0で大阪府成年男子が勝利。同じく近畿ブロック代表としての本大会出場を決めている。
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JFLの壁は厚かった。連戦となるが昨日と変わらないメンバーで臨んだ奈良に対して、京都はGK1大石 DF3高橋、4佐伯、15及川、7金井 MF10吉木、18姜、8大槻、13中野 FW9平井、19桜井という先発メンバー。自分の知る限りでは、今季の佐川印刷のほぼベストメンバーであり、昨季の天皇杯1回戦(@西京極1-3)の対戦時と違って、本気の佐川印刷にリベンジする機会が与えられたということであった。
しかし、前半からパス、シュート全てのプレーで正確な京都に対して、奈良は相手のプレスの速さの前になかなかボールを相手陣内深くまで運ぶことができない。相手に取られると、アーリークロスを放り込んで手っ取り早く点を取ろうという京都の速攻を食らうことになった。特に左の姜、前線で長身を活かす桜井の2人は昨季までJ2・カターレ富山で活躍していたコンビ。18分にはその姜のアーリークロスを桜井に綺麗に頭で合わされて先制点を許してしまった。
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相手陣内へ攻め込んでも、このようにエリアを切られる。
なかなか中央の深いところまでボールを持って行けず。
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京都のFW桜井は速さと高さを兼ね備えた選手。
柏ユース出身で昨季まで富山でプレー。
前半は、ほとんどシュートチャンスも与えてもらえないような劣勢ぶりで、0-0で折り返したかったところだが、1点のビハインドで終了。特に前線の檜山や牧がボールに絡めなかったのはシュートまで持ち込めない要因として大きかったが、何よりも相手の覇気に押されている感じだった。
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ボールキープに優れる李も厳しいマークに遭う。
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京都・FW平井のプレスをかわすDF橋垣戸。
奈良は最終ラインでボールを回す時間が多くなった。
後半、昨日のような盛り返しを。と期待を抱いて臨む。41分に京都・FW平井がこの日2枚目の警告で退場処分となり、奈良は数的優位に立つことになった。いつもの後半からのギアの入れ方なら何とかなるかも…と思わせてくれる展開。確かにその平井の退場から徐々に攻勢に転じられるようになった。47分に京都は、FWの桜井に代えて、同じくFWの中筋を投入。フレッシュな選手を入れて数的不利を顧みず、とどめの追加点を狙いに来た。53分には、奈良も黒田に代えて、昨日劇的な同点弾を決めた嶋をピッチへ送り出す。なんとか昨日の再現を見せてくれれば、まだまだチャンスは見出せると思っていた。
ところが、京都の守備陣は無理をせず、しっかり引いて奈良の攻撃陣を封じる。それどころか、前がかりになって中盤と守備ラインのスペースを突いてこられる場面すら目立ってしまった。67分には途中出場の京都・MF葛島に左サイドを突破され、折り返されたところを大槻に頭で追加点となる得点を決められた。人数が1人少なくても「佐川印刷」の強さを見せつけられる。結果、惜しい場面は作るものの、最後まで1点が奪えず0-2でミニ国体のチャレンジを終えることになった。
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本職でない左サイドバックで奮闘した谷山。
機を見てよく攻め上がった。
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矢部も的確なロングパスで前半から奮闘。
嶋の投入後は右サイドバックに。
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後半は最後まで京都ゴールに迫るが、1点は奪えず…
昨年の1回戦敗退から比べると、結果を見れば1歩前進した感もある。しかし、まだこのJFLのカテゴリーとの差は歴然。攻守両面全ての面で後れを取った試合だった。全社出場を逃しているために、今季の全国大会への出場の道はこれで閉ざされた。この経験を深く胸に刻み込んで、来季同じカテゴリーでリベンジのチャンスを得られるようにしていかなければならない。リーグ戦が終わってからは、極端に実戦の機会が少なくなるために、難しい秋を迎えそうだが、来週末の天皇杯予選決勝、そして残りのリーグ戦にまずは邁進。切り替えて臨んで欲しい。
一方の京都は、貫禄の安定感があった。特に印象に残ったのは、70分間(35分ハーフ)絶えずほとんどの選手が声を出し続けていたということ。どこにそんな元気が残っているんだ?と思わせるほど、彼らによる互いのコーチング、互いの鼓舞のためはラガラのスタジアムに響き続けた。またもや立ちはだかった「佐川印刷の壁」。しかし、学ぶところは多い。京都府選抜の本大会での健闘を祈願したい。
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リーグ戦へ切り替え。
得点こそなかったが檜山のチャンスメイクは冴えていた。
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ルーキーの辻村隆にとっては大きな経験のはず。
残りのリーグ戦、天皇杯予選でも期待。
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JFLの壁は厚かった。連戦となるが昨日と変わらないメンバーで臨んだ奈良に対して、京都はGK1大石 DF3高橋、4佐伯、15及川、7金井 MF10吉木、18姜、8大槻、13中野 FW9平井、19桜井という先発メンバー。自分の知る限りでは、今季の佐川印刷のほぼベストメンバーであり、昨季の天皇杯1回戦(@西京極1-3)の対戦時と違って、本気の佐川印刷にリベンジする機会が与えられたということであった。
しかし、前半からパス、シュート全てのプレーで正確な京都に対して、奈良は相手のプレスの速さの前になかなかボールを相手陣内深くまで運ぶことができない。相手に取られると、アーリークロスを放り込んで手っ取り早く点を取ろうという京都の速攻を食らうことになった。特に左の姜、前線で長身を活かす桜井の2人は昨季までJ2・カターレ富山で活躍していたコンビ。18分にはその姜のアーリークロスを桜井に綺麗に頭で合わされて先制点を許してしまった。
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相手陣内へ攻め込んでも、このようにエリアを切られる。
なかなか中央の深いところまでボールを持って行けず。
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京都のFW桜井は速さと高さを兼ね備えた選手。
柏ユース出身で昨季まで富山でプレー。
前半は、ほとんどシュートチャンスも与えてもらえないような劣勢ぶりで、0-0で折り返したかったところだが、1点のビハインドで終了。特に前線の檜山や牧がボールに絡めなかったのはシュートまで持ち込めない要因として大きかったが、何よりも相手の覇気に押されている感じだった。
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ボールキープに優れる李も厳しいマークに遭う。
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京都・FW平井のプレスをかわすDF橋垣戸。
奈良は最終ラインでボールを回す時間が多くなった。
後半、昨日のような盛り返しを。と期待を抱いて臨む。41分に京都・FW平井がこの日2枚目の警告で退場処分となり、奈良は数的優位に立つことになった。いつもの後半からのギアの入れ方なら何とかなるかも…と思わせてくれる展開。確かにその平井の退場から徐々に攻勢に転じられるようになった。47分に京都は、FWの桜井に代えて、同じくFWの中筋を投入。フレッシュな選手を入れて数的不利を顧みず、とどめの追加点を狙いに来た。53分には、奈良も黒田に代えて、昨日劇的な同点弾を決めた嶋をピッチへ送り出す。なんとか昨日の再現を見せてくれれば、まだまだチャンスは見出せると思っていた。
ところが、京都の守備陣は無理をせず、しっかり引いて奈良の攻撃陣を封じる。それどころか、前がかりになって中盤と守備ラインのスペースを突いてこられる場面すら目立ってしまった。67分には途中出場の京都・MF葛島に左サイドを突破され、折り返されたところを大槻に頭で追加点となる得点を決められた。人数が1人少なくても「佐川印刷」の強さを見せつけられる。結果、惜しい場面は作るものの、最後まで1点が奪えず0-2でミニ国体のチャレンジを終えることになった。
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本職でない左サイドバックで奮闘した谷山。
機を見てよく攻め上がった。
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矢部も的確なロングパスで前半から奮闘。
嶋の投入後は右サイドバックに。
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後半は最後まで京都ゴールに迫るが、1点は奪えず…
昨年の1回戦敗退から比べると、結果を見れば1歩前進した感もある。しかし、まだこのJFLのカテゴリーとの差は歴然。攻守両面全ての面で後れを取った試合だった。全社出場を逃しているために、今季の全国大会への出場の道はこれで閉ざされた。この経験を深く胸に刻み込んで、来季同じカテゴリーでリベンジのチャンスを得られるようにしていかなければならない。リーグ戦が終わってからは、極端に実戦の機会が少なくなるために、難しい秋を迎えそうだが、来週末の天皇杯予選決勝、そして残りのリーグ戦にまずは邁進。切り替えて臨んで欲しい。
一方の京都は、貫禄の安定感があった。特に印象に残ったのは、70分間(35分ハーフ)絶えずほとんどの選手が声を出し続けていたということ。どこにそんな元気が残っているんだ?と思わせるほど、彼らによる互いのコーチング、互いの鼓舞のためはラガラのスタジアムに響き続けた。またもや立ちはだかった「佐川印刷の壁」。しかし、学ぶところは多い。京都府選抜の本大会での健闘を祈願したい。
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リーグ戦へ切り替え。
得点こそなかったが檜山のチャンスメイクは冴えていた。
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ルーキーの辻村隆にとっては大きな経験のはず。
残りのリーグ戦、天皇杯予選でも期待。