アスパ五色での1次ラウンド2日目。1日目ではノルブリッツ北海道(以下=北海道)に1-0で勝利した奈良クラブ、そして福島ユナイテッド(以下=福島U)に勝利したS.C.相模原(以下=相模原)が勝点3ポイントで並ぶ展開。この2日目に直接対決となる。そして第1試合では1日目で勝てなかった北海道と福島Uが火花を散らした。
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この2日目は嵐のような天候になった。前日の夜から降り続ける雨と横殴りの風。前日からかなり怪しい天候だったが、案の定最悪の天候となった。1試合目は特に雨風が強く、酷なコンディション。アスパ五色のピッチはあちこちで水しぶきが上がる。特に両サイドのサイドライン際は大変な状況だった。
北海道は、前日の奈良クラブ戦からDF北、MF赤坂が外れ、DF黒谷、MF相木が先発。北は前日の試合での負傷かベンチ入りもしていなかった。対する福島UはなんとGKに内藤を諦め、フィールドプレーヤーであるDF時崎悠が先発に名を連ねる。よほど前日のプレーがきつかったと見える。しかしながらベンチにはもう1人のGK根本が入っており、GKは2人とも連れてきていたようだ。DFはかなりそのメンバーを代えてきた。青柳と柳原を下げ、キム・キスと吉渓を先発に起用する。このピッチの状況をどちらが上手く攻略できるかという点で、選手個々の経験からしても各カテゴリーでの経験豊富な福島Uが実力的にも有利かと予想できた。
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福島からも多くのサポーターが駆けつけた。
逆境を乗り越えて戦った今季、様々な想いが交錯しているはず。
試合はキックオフからわずか58秒で福島Uが先制する。相手DFのクリアボールを拾った福島U・キム・キスが放り込んだところをヘッドで決めた。大会2点目の小林。侮れないストライカーの仕事ぶりで試合は幕を開けたが、この先制点を機に一気に福島Uが風上に立った前半で勝負を決める。10分にはキム・コンチョンのCKからキム・グァンミンが頭で合わせて2点目を奪う。
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キックオフからあっという間に小林が決めて福島U先制。
この水しぶきからも分かる通りピッチコンディションは最悪。
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キム・グァンミンが頭で決めて追加点を福島Uが奪う。
水たまりに苦しむ両者だったが、ロングボールとゴール前でのハイボールを活かすという点で福島Uに分があった。18分には右サイド、キム・キスからのボールを受けたキム・コンチョンがしっかりコントロールしてシュートを決める。福島Uの得点力が爆発する。
対する北海道だったが、風下に立ったこともあり、大苦戦。福島UのGKが本職でないにも関わらず、相手エリア内までなかなか攻め込めない。前半は2本しかシュートが打てなかった。それどころか、45分には福島U・清水にエリア手前から豪快なミドルシュートを叩き込まれて0-4で前半を折り返すこととなった。
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前半は苦戦を強いられた北海道。
ほとんど良い形で前線にボールが入らなかった。
後半に入って風上、風下が両者交代したが、雨こそ小降りになってきたものの、依然その風は勢いを失わない。しかし、なんとか北海道は伊古田のシュートで1点を返す。58分に相手のボールを奪ってからの展開。福島Uのミスをいかに拾っていくかが勝負だった。ここから試合は膠着状態に。さすがに前半飛ばした福島Uが守り、北海道が盛り返すという展開になった。北海道は後半開始から入ったMF浅井が気を吐くプレーでチームを引っ張った。
しかし、地力で勝る福島Uが79分に清水のこの日2点目となるシュートでダメ押しの5点目を決める。北海道は85分に三浦が決めてもう一矢報いるが既に遅し。終了間際に2度目の警告で吉澤を失ってしまい福島Uの前に力尽きた。
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DF三瓶を中心に守備陣は奮闘するも福島Uを止められない。
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2連敗でいち早く1次ラウンド敗退が決まってしまった北海道。
前半で4失点は重すぎた…
かなり天候に難はあったが、それでも両者の地力の差が出た試合だった。それ以上に奈良クラブが前日1-0でようやく振り切った相手に、前半だけで4得点を固め撃つ福島Uの強さ。それをこれでもかと感じさせられた試合だった。相模原戦を前にして、その勝敗を問わず、間違いなく3戦目も非常に厳しい戦いを強いられる…その予感が雨と風で冷える体を引き締めてくれたのは間違いない。選手たちはどうだっただろう。刺激に直結したのだろうか。この激しい雨中での福島Uのゴールラッシュは間違いなく前日の相模原戦の敗戦をメンタル面でリセットしたはず。もはや試合終了の時点でGK時崎というウィークポイントはすっかり霞んでおり、その得点力が強烈なインパクトに。しかし、この後の第2試合で想像以上の好ゲームを奈良クラブが繰り広げてくれるとは彼らも思っていなかっただろう。0-1と喫した失点はPKだけ。そして後半に見せたシュート数11本-1本という猛攻撃。惜しくもポストに3度ほど嫌われる場面はあったが、互角以上の試合展開はできた。それは10月の0-6で惨敗したテストマッチの情景を払拭してくれるには十分なものであり、福島Uが1戦目に見せた得点力のインパクトを凌駕するものだったと信じてやまない。あの後半45分の奈良クラブの相模原戦の姿勢は確実に翌日の福島U戦にそのまま持ち越されたといえる。
既に悪天候のことなど忘れてしまう悲喜こもごもな2日目であった。本当にそれぞれのチームがこれ以上ない熱さを発揮した2日目であった。
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この2日目は嵐のような天候になった。前日の夜から降り続ける雨と横殴りの風。前日からかなり怪しい天候だったが、案の定最悪の天候となった。1試合目は特に雨風が強く、酷なコンディション。アスパ五色のピッチはあちこちで水しぶきが上がる。特に両サイドのサイドライン際は大変な状況だった。
北海道は、前日の奈良クラブ戦からDF北、MF赤坂が外れ、DF黒谷、MF相木が先発。北は前日の試合での負傷かベンチ入りもしていなかった。対する福島UはなんとGKに内藤を諦め、フィールドプレーヤーであるDF時崎悠が先発に名を連ねる。よほど前日のプレーがきつかったと見える。しかしながらベンチにはもう1人のGK根本が入っており、GKは2人とも連れてきていたようだ。DFはかなりそのメンバーを代えてきた。青柳と柳原を下げ、キム・キスと吉渓を先発に起用する。このピッチの状況をどちらが上手く攻略できるかという点で、選手個々の経験からしても各カテゴリーでの経験豊富な福島Uが実力的にも有利かと予想できた。
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福島からも多くのサポーターが駆けつけた。
逆境を乗り越えて戦った今季、様々な想いが交錯しているはず。
試合はキックオフからわずか58秒で福島Uが先制する。相手DFのクリアボールを拾った福島U・キム・キスが放り込んだところをヘッドで決めた。大会2点目の小林。侮れないストライカーの仕事ぶりで試合は幕を開けたが、この先制点を機に一気に福島Uが風上に立った前半で勝負を決める。10分にはキム・コンチョンのCKからキム・グァンミンが頭で合わせて2点目を奪う。
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キックオフからあっという間に小林が決めて福島U先制。
この水しぶきからも分かる通りピッチコンディションは最悪。
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キム・グァンミンが頭で決めて追加点を福島Uが奪う。
水たまりに苦しむ両者だったが、ロングボールとゴール前でのハイボールを活かすという点で福島Uに分があった。18分には右サイド、キム・キスからのボールを受けたキム・コンチョンがしっかりコントロールしてシュートを決める。福島Uの得点力が爆発する。
対する北海道だったが、風下に立ったこともあり、大苦戦。福島UのGKが本職でないにも関わらず、相手エリア内までなかなか攻め込めない。前半は2本しかシュートが打てなかった。それどころか、45分には福島U・清水にエリア手前から豪快なミドルシュートを叩き込まれて0-4で前半を折り返すこととなった。
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前半は苦戦を強いられた北海道。
ほとんど良い形で前線にボールが入らなかった。
後半に入って風上、風下が両者交代したが、雨こそ小降りになってきたものの、依然その風は勢いを失わない。しかし、なんとか北海道は伊古田のシュートで1点を返す。58分に相手のボールを奪ってからの展開。福島Uのミスをいかに拾っていくかが勝負だった。ここから試合は膠着状態に。さすがに前半飛ばした福島Uが守り、北海道が盛り返すという展開になった。北海道は後半開始から入ったMF浅井が気を吐くプレーでチームを引っ張った。
しかし、地力で勝る福島Uが79分に清水のこの日2点目となるシュートでダメ押しの5点目を決める。北海道は85分に三浦が決めてもう一矢報いるが既に遅し。終了間際に2度目の警告で吉澤を失ってしまい福島Uの前に力尽きた。
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DF三瓶を中心に守備陣は奮闘するも福島Uを止められない。
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2連敗でいち早く1次ラウンド敗退が決まってしまった北海道。
前半で4失点は重すぎた…
かなり天候に難はあったが、それでも両者の地力の差が出た試合だった。それ以上に奈良クラブが前日1-0でようやく振り切った相手に、前半だけで4得点を固め撃つ福島Uの強さ。それをこれでもかと感じさせられた試合だった。相模原戦を前にして、その勝敗を問わず、間違いなく3戦目も非常に厳しい戦いを強いられる…その予感が雨と風で冷える体を引き締めてくれたのは間違いない。選手たちはどうだっただろう。刺激に直結したのだろうか。この激しい雨中での福島Uのゴールラッシュは間違いなく前日の相模原戦の敗戦をメンタル面でリセットしたはず。もはや試合終了の時点でGK時崎というウィークポイントはすっかり霞んでおり、その得点力が強烈なインパクトに。しかし、この後の第2試合で想像以上の好ゲームを奈良クラブが繰り広げてくれるとは彼らも思っていなかっただろう。0-1と喫した失点はPKだけ。そして後半に見せたシュート数11本-1本という猛攻撃。惜しくもポストに3度ほど嫌われる場面はあったが、互角以上の試合展開はできた。それは10月の0-6で惨敗したテストマッチの情景を払拭してくれるには十分なものであり、福島Uが1戦目に見せた得点力のインパクトを凌駕するものだったと信じてやまない。あの後半45分の奈良クラブの相模原戦の姿勢は確実に翌日の福島U戦にそのまま持ち越されたといえる。
既に悪天候のことなど忘れてしまう悲喜こもごもな2日目であった。本当にそれぞれのチームがこれ以上ない熱さを発揮した2日目であった。