脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

高見の里、白昼の死闘 -VS FC堺-

2009年07月04日 | 脚で語る奈良クラブ
 終盤戦に差し掛かってきた関西リーグ。12節を戦う奈良クラブは前期対戦時に引き分けだったFC堺と再戦。攻撃のリズムを握りながらも、先手を打たれる試合展開に苦戦を強いられ、後半終了間際のロスタイムに被弾。1-2で惜しくも勝利ならず。連勝は4でストップした。

 

 ここ数試合、得点力の高さを見せつけていた奈良クラブだったが、この日はFC堺の堅い守備に苦戦。前半こそ0-0ながら、65分に不用意な先制点を許してしまう。その直後に後半から出場の松野正がリーグ8得点目となるゴールで同点に追い着くも、前がかりになった後半終了間際のロスタイムにカウンターから失点。前期第4節以来の敗戦で今季2敗目を喫した。

 
 今季リーグ戦初出場となったMF水越。
 随所にその経験値の高さを見せるが、チームの勝利に繋がらず。

 
 右サイドを切り裂く畑中。攻撃面で大きな貢献。

 
 FC堺の一体感を成した強固な守備が奈良クラブに立ちはだかる。
 ルーズボールを先に触らせないといわんばかりの強さ。

 
 後半から途中出場の石田も果敢に攻め上がる。
 この日の会場は古巣・バンディオンセが第2試合。
 かつてのサポーターやチームメイトに元気な姿を披露。

 
 先制点を許し、目が覚めたのか67分に松野正が同点弾を決める。

 
 この試合を含め、出場時間わずか202分で8得点。
 県リーグ時代からチームを支えるエースは驚異的な得点率。

 
 DF橋垣戸が激しく競り合う。
 再三前線に攻め上がるもゴールは決められず。

 
 この日の最大の敵は暑さでもピッチでもなかった。
 FC堺の守護神・森田が神懸かったセーブを連発。
 敵ながらあっぱれ。

 
 せめて引き分けで終わりたかった。
 教科書通りのカウンターでロスタイムに失点し、敗戦。

 強い日射しを忘れてしまうような、かなり見応えのある熱戦だったが、奈良クラブは詰めが甘く、結果は伴わなかった。しかし、今節は上位陣が揃ってブレーキ。首位・ルネス学園甲賀は神戸FC1970に2-3で敗戦。2位・京都紫光クラブもディアブロッサ高田に1-1と引き分けた。そのため勝点1ポイント差で奈良クラブは3位にランクダウン。首位・ルネス学園甲賀と同勝点22ポイントで京都紫光クラブが2位に着けている状況となった。

 次節、奈良クラブはその首位・ルネス学園甲賀と対戦。そして、その次は京都紫光クラブと対戦だ。絵に描いたような直接対決の舞台が待ち構えている。Div1昇格レースはまだどう転がるか分からない。ただ、一つ言えることは奈良クラブは勝つしかないということだ。今持っている全てを出し尽くして戦うしかない。