脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

2009年の奈良クラブどうでしょう

2009年01月31日 | 脚で語る奈良クラブ
 前身の都南クラブから奈良クラブに名称を変更し、もうすぐ1年。昨年は奈良県リーグ上位プレーオフの勝利、そして県リーグ勢では初となる全国社会人選手権本大会への出場、年明け早々には府県リーグ決勝大会を制しての関西リーグ昇格など、最高の結果を出してきた。ここからが未踏のチャレンジとなる関西リーグでの戦いを控え、今季の奈良クラブはどんな戦いをみせてくれるだろうか。

 まず、31日付でオフィシャルサイトに出た退団選手のお知らせ。FW澤畑、MF青木、DF吉岡、DF土井の退団が決まった。
 FW澤畑は、県リーグのポルベニル戦で値千金の決勝弾が忘れられない。序盤戦や負傷者続出の苦しい時期に、大事な局面でゴールを決めてくれた。最も驚いたのがまだ昨年加入したばかりの土井の退団。奈良育英高を昨年卒業したばかり。チームのムードメイカーだっただけに残念。とにかく退団選手には新天地での今後の活躍を祈るのみ。本当にお疲れさまでした。

 さて、明日から全社奈良県予選が始まる。基本的には、関西リーグでの前期日程終了時点での成績が関西予選への導線となるが、関西リーグ開幕までにじっくりチームを作るためには2月の毎週末に試合が組める意味は大きい。“アンチ奈良クラブ”の意気込み盛んに挑んでくるであろう県内のチームを相手にしっかりした結果を残せるか注目だ。

 今季、チーム最大の目標は、関西リーグDiv1への昇格になるだろう。そして全社本大会への連続出場。特に全社での戦いは、昨年は松本山雅を相手に全く歯が立たなかったが、全国区のレベルを肌で実感するなど、あの試合はチームの意識を変えた経験だった。今年も各地のJ予備軍の強豪クラブと戦う機会を是非持ちたいところだ。そのためにも今後、チームが新戦力をどうやって獲得していくのかも気になるところ。関西リーグのスタートまでにセレクション等の動きはあるのか注目だ。

 また、併せて運営基盤の確立も同時に進めていけなくてはいけない重要事項。結果は出ていても、将来のJリーグ入りを真剣に目指すならば、それに伴う改革を実践していかなければ元も子もない。おそらくここをじっくり成熟していくためには、関西リーグで何年か戦うことが必要になるだろう。ただでさえ不景気の昨今、大きな課題はここから幾らでも降りかかってくる。堂堂巡の戦いがここでは待っているわけだ。

 少しずつ歩みを始めた奈良クラブ。2年目のシーズンは明日から始まる。ここからが本当の戦い。半歩でもいい、少しずつ上を目指して前進していこう。

新ユニフォームでSHOBU!

2009年01月29日 | 脚で語るガンバ大阪
 G大阪の2009年新体制が本日29日に発表。この日は万博記念競技場にて、昨年に続く第2回サポーターミーティングの後に、新体制発表会が行われた様子。どうしても行けなかったため、現地から様子をメールで逐一頂く形に。先ほど帰宅して、オフィシャルサイトを観るとビックリ。発表会は外かよ!駆けつけた方々、今日が少し暖かくて何よりだったでしょうか。

 2009年シーズンのスローガンは「SHOBU ~そして、ワールドスタンダードへ・・・~」ということ。もう一度アジア王者として、クラブワールドカップにという意気込みが伝わる内容。背番号は、ミネイロが着用していた3番が欠番に。スタッフ陣は實好がコーチとして加わることになった。
 それよりも気になっていたのは、2シーズン周期でフルモデルチェンジされる新ユニフォーム。今回もまたUMBRO社製ということで、個人的には、縦縞が以前より細くなるという情報は得ていたが・・・

 
 
 ホームユニフォーム。予想通り縦縞が細くなり、昨季のACLバージョンが合わさった左右非対称のデザインがかなり好印象。カッコええじゃないですか。

 

 そして、アウェイユニフォーム。遂に横縞が入る革新的デザインに。また、パンツが02年シーズンまで使用していたle coq社製以来の青に変更。これもかなりカッコええじゃないですか。白×青のセットアップが久々すぎて、逆に斬新に思えてしまう。背番号のフォントもACLモデルのテイストが加えられ、なかなか良い仕上がりに。

 

 ちなみにGK用ユニフォームには、従来のコンセプトそのままに、イエローとクリムゾンレッドが加わった。ワサビ色は1年限りでお役御免となった様子(個人的には好きな色だっただけに残念)。

 チョ・ジェジン、レアンドロ、パク・ドンヒョクといった新外国籍選手も合流し、明日からグアム1次キャンプに入るG大阪。是非、この新ユニフォームを纏った彼らの真の強さを世界中に知らしめて欲しい。

Jリーグを目指し、FC堺が誕生

2009年01月26日 | 脚で語る地域リーグ
 大阪府は堺市を本拠地に、将来のJリーグ入りを目指して、FC堺が誕生した。

 25日に公式サイトがオープン。関西リーグDiv2に属していたFCグラスポkashiwaraを母体に、運営団体「堺スポーツクラブ」の下、総合型地域スポーツクラブとして活動していくようだ。チームの全貌はまだベールに包まれているが、公式サイトには、具体的な理念や目標などが既に明記されており、今後の動向に注目が集まる。

 堺市は大阪府でも2番目の政令指定都市。人口は83万人を超える。湾岸部にJFAナショナルトレセンの建設も予定されており、FC堺が地元に根付けば、サッカー熱は上がっていくだろう。運営団体は今年の5月に設立予定で、現在NPO法人認証を申請中のようだ。本拠地となるグラウンドは、金岡公園陸上競技場になるのだろうか。とにかく、同じカテゴリーで戦う奈良クラブと比べても、理念や目標をしっかり見据えている点で先行されている。今後どれだけスポンサー企業が集まるかにもよるが、企業チームや学校チームが多い関西リーグの中で、今後興味深い存在になりそうだ。

 都市の規模こそ遙かに劣るが、やはり真剣に上を目指して行くならば、具体的な理念や目標が必要。その意味でも刺激的なFC堺の誕生。実践とそのための課題解決が山積みだが、奈良クラブも負けてはいられないぞ。

JST入替戦を制し、関西リーグ昇格!

2009年01月25日 | 脚で語る奈良のサッカー
関西リーグ入替戦
13:00キックオフ 
@京都市西京極運動公園競技場兼球技場

○JST 1-1(PK5-4) 履正社FC●

得点
4分 松山(JST)
89分 宮木(履正社)

 関西府県リーグ決勝大会準優勝のJST(奈良県1部)が、履正社FC(関西リーグDiv2 7位)との入替戦に臨み、接戦の末にPK戦で5-4と勝利。今季からの関西リーグ昇格を決めた。

 
 JSTのスタメンには今季奈良県リーグベストイレブンが3人

 
 奈良の勢いを見せたれ! いざ出陣!

 
 主将としてチームを牽引するMF米田

 
 左サイドで攻撃の起点になるMF高橋

 
 開始4分、FKに合わせたDF松山が先制ゴール

 
 今季の県リーグベストイレブンにも選ばれた松本がよく守る

 
 先制点をアシストしたMF尾崎は守備でも貢献

 
 再三サイドの突破を試みる履正社の攻撃をDF菱屋が食い止める

 
 履正社はDF清津野を中心にチームを建て直す

 
 途中出場でリズムを作るMF小山

 
 効果的に交代カードを切るJSTはMF金本を投入 逃げ切れるか

 
 後半終了間際に履正社が宮木のヘディングシュートで追いつく

 
 試合は10分ハーフの延長戦へ突入

 
 延長開始早々にピンチを迎えるJST これを何とか凌ぎきる

 
 履正社の猛攻を止め続けたGK新町 彼も奈良県リーグベストイレブン

 
 延長後半3分、JSTのFW足立のシュートは不運にもバーに当たる

 
 両者譲らず試合はPK戦へ 履正社残留か?JST昇格か?

 
 履正社の1人目清津野のキックをGK新町がナイスセーブ

 
 JSTは全員が決めて5人目の金本がキックを成功

 
 この瞬間、JSTの関西リーグ昇格が決まった

 
 奈良クラブに負けじと、彼らも戦いの場を昇華させる

 
 チームを指揮する南監督が宙に舞う 涙が印象的だった

 
 JSTが昇格を決め、今季の関西リーグは奈良から3チームがひしめき合う

共に昇格を ~JSTの勝利に期待~

2009年01月24日 | 脚で語る奈良のサッカー
 明日25日(日)に西京極で今季の関西リーグ入替戦が行われる。戦うのは、先日奈良クラブと接戦を繰り広げた奈良県1部リーグのJSTと昨季の関西リーグDiv2で7位だった履正社FCだ。

 実はこの対戦カードは、因縁の一戦になる。2005年度の関西府県リーグ決勝大会でこの2チームが準決勝で相まみえており、2-1で履正社FCが勝利、そのまま決勝も勝って関西リーグDiv2昇格を遂げた。だから、彼らJSTには最高のリベンジの舞台となるわけだ。この入替戦に勝てば、奈良県史上初の3チームが関西リーグのカテゴリーで戦うことになる。本当に頑張って欲しい。

 JSTは、元来、大和郡山市で活動する郡山FCのOBが主体となって構成されたチーム。チームの平均年齢は若く、昨季も関西府県リーグ決勝大会に出場するなど、奈良県リーグきっての強豪だ。特に2008年度は、無敗で駆け抜けたリーグの順位は奈良クラブより上の1位。プレーオフこそ奈良クラブの大勝に終わったが、リーグでの戦いは1-1の痛み分けに終わっている。先日の関西府県決勝でも堂々たるサッカーで、奈良クラブが先制するまでは互角に渡り合った。奈良クラブの“ライバル”と呼べる存在で、彼らの“負けん気”は恐れ入るものがある。中学の後輩が2人在籍しており、個人的にも彼らへの思い入れは深い。

 先日、奈良テレビで放送された「News Up なら」における関西府県リーグ決勝戦の特集では、奈良クラブだけでなく、JSTもきっちり特集が組まれていた。決戦前の練習風景や、選手・監督のコメントなどがピックアップされている。
 彼らは、大学生が主体で、今後もアマチュアチームとして活動を続けていくだろう。Jリーグを、プロクラブを目指す奈良クラブとは明らかに異なる進路を辿るが、史上初の奈良県勢同士となった関西府県決勝を考えれば、是非、今季も関西リーグで共に戦いたい。彼らも奈良クラブとは実力差をそこまで感じていないはずで、かなり自信は持っているだろう。2009年度は、ディアブロッサ高田、奈良クラブ、JSTの奈良県勢で関西リーグを盛り上げていきたいものだ。

 頑張れ!JST!

ベテランの色彩

2009年01月22日 | 脚で語るJリーグ
 昨季まで名古屋でプレーしていた藤田のJ2・熊本入りがほぼ決定したようだ。28日に正式発表されるらしいが、そういえば、17日のスーパーサッカーに出演した際にもかなり現役にこだわる旨のコメントをしていたので、まだ彼の姿がJリーグで見られることは喜ばしい。熊本にとっても、これ以上ない経験値を持ったベテランの加入が刺激になるだろう。

 磐田の中山は、前年比の51%減でチームと契約更改したようだ。41歳のベテランは、一時期横浜FCへの移籍の噂もあっただけに、これで“生涯磐田”を貫く可能性が強くなった。昨季は16試合1得点という内容だっただけに、本人の悲壮感は相当なもの。今や先発出場で見る機会はほとんど無くなったが、限界までやり抜いて欲しい。

 横浜FCの三浦知は、例年通りグアムで自主トレを行い、チームとも契約更改を済ませるなど24年目のプロシーズンに向けて準備万端の様子。今季もJリーグ最年長ゴール記録を更新し続けることに期待したい。

 それにしても、藤田は37歳。中山は41歳。三浦知にいたっては、今季のリーグが開幕する頃には42歳になっている。これだけの年齢で、未だにトップレベルでプレーできることは凄いことだ。3人ともお互いがお互いを意識して、これだけの現役生活を続けられているのだろう。特に中山と三浦知の「ドーハ組」は、今後も容易に塗りかえられない記録になりつつある。「ジョホールバル組」の選手が次々と引退を表明する昨今では、この2人の凄まじさは余計際立っている。

 彼らベテランの牽引があってこそ、Jリーグの歴史がある。彼らが踏み台になってこそ、今の若手選手たちがいる。現役にこだわる彼ら3人のベテランの姿は、17年目のJリーグにあっても、まだ色褪せることはない。今季も是非、3人全員がベテランらしからぬエネルギッシュなプレーを見せて欲しいものだ。

 そういえば、G大阪の金森社長、新御堂筋でオカマ掘られる・・・
 大事に至らず、良かったで。ベテラン社長・・・

多忙なシーズンの幕開け

2009年01月21日 | 脚で語るガンバ大阪
 今季のG大阪は、サポーターズミーティングを行った後に、そのまま新体制発表会を行うようだ。そして、ゼロックスの直前にC大阪とのダービーをプレシーズンマッチとして行うことが発表された。

 おそらく、サポーターズミーティングではスタジアムの件がどうなっているのかが議論になるだろう。もう10日もないタイミングでクラブからお達しがあったために、それほど有意義な議論は期待できないかもしれない。せっかくの意見交換の場は、もう少し前広にセッティングされても良かったんではないだろうか。

 ダービーに関しては、以前から囁かれていた話題だったが、おそらくJユースカップ決勝の雰囲気が盛況だっただけに、うまくJ:COMが冠スポンサーになって実現の運びとなった。森島の引退試合が企画のメインということで、賛否両論あると思うが、個人的には良いイベントだと思う。思えば、95年のプレシーズンマッチで、J昇格を決めたC大阪が最初に戦ったのもG大阪だ。えらく入場料設定が高い気もするが、久々のトップチーム同士の大阪ダービーだけに、それなりに盛り上がるのではないだろうか。

 昨年は、グアム1次キャンプの後に、そのままパンパシのためにハワイへ渡って、大会に臨んだG大阪だったが、3月に早くもACLを戦うことを考えると、やはり日程はきつい。実質、大阪ダービーがシーズンの幕開けといっても良いだろう。リーグとACLのスタートダッシュをしくじらないよう、ベストな布陣やメンバー構成の見極めができれば幸いだろう。

 しかし、移籍市場が落ち着いた今、最も気になるのは新ユニフォームのデザインだろう・・・

再び県内を制して、関西リーグへ

2009年01月19日 | 脚で語る奈良クラブ
 昨日、府県リーグ決勝大会を制し、関西リーグへの昇格を決めた奈良クラブが、今季再び、社会人選手権を奈良県予選から戦うことが決定。チーム方針として、自力による奈良県代表枠での全社(全国社会人サッカー選手権)関西予選出場を目指すことになった。

 本来ならば、関西リーグDiv2のチームは、前期日程終了時点での1位及び2位に全社関西予選の出場権が与えられていたが、よもやの展開。これはレギュレーション的にはOKなのだろうか。

 とにかく、ほぼ休みなく2009年シーズンに突入する奈良クラブ。勝ち抜きトーナメントの奈良県予選は、4連勝で優勝が決定する。順当にいけば、真逆の山にJSTが出場を控えているため、決勝戦で再び顔を合わせることになる。関西リーグ開幕に向けた絶好の準備期間として、2月も奈良クラブは走り続ける。


2月1日(日)
11:15キックオフ
奈良クラブ VS ソレステレージャ奈良2002 (奈良県1部)
@葛城新町グラウンド