後期第2節を迎えた関西学生リーグ1部。太陽が丘球技場Bの第2試合では首位・関西大と11位・京園大が対戦。4-0と関西大が貫禄の勝利で後期2連勝。対する京園大は前期から未だ13試合連続で未勝利となった。
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今季、最大の目標である天皇杯出場はおろか、そこに繋がる関西選手権で結果を出せず、総理大臣杯への出場も叶わなかった関西大。今季は関西選手権の上位3校が全て大阪の大学(阪南大、大体大、桃山大)で占められ、総理大臣杯を制した大体大が大学枠として天皇杯の出場権を、そして阪南大、桃山大が大阪府選手権に出場して阪南大が大阪府代表チームとして天皇杯出場を果たした。ここに絡めなかったこの2ヶ月強はインカレ王者であり、またこの数年、天皇杯でもJクラブを脅かす存在となっていた関西大にとっては非常に悔しい夏だったことだろう。これで狙うはリーグ制覇と冬のインカレ連覇に絞ることとなった。リーグでは現在首位を走っており、総合力は群を抜いているのは確か。この京園大戦は前半こそ攻めあぐねながらも、最終的に力の差を見せつけた試合だった。
関西大は、後期第1節から木村(2年)、片岡(2年)が先発に名を連ねており、寺岡(2年)、和田(1年)と並んで神戸U-18組が4名も同時先発。また、金谷(2年)、田中(3年)、岡崎(3年)のG大阪ユース組を筆頭に、高校サッカー出身者は櫻内(4年)1人だけと、相変わらずのJクラブユース出身者オールスターズ。前期は京園大に先行される展開だったが、この日こそは圧勝でその豪華絢爛な力を誇示したいところ。
一方の京園大も、今季は初の1部だったが、開幕当初の健闘ぶりとは裏腹に1部の壁を痛感する戦績で、ここまで12試合未勝利と非常に苦しめられている。下級生もメンバーには多いだけに、何とか後期の戦いで残留を達成して来季に繋げたいところだと思うが、前節は2位・桃山大に1-2と僅差で敗れており、2試合連続で手強い相手を迎えることになった。
試合は、ライン設定を高めに保ち、中盤をコンパクトに抑えた京園大のゲームプランによって関西大が攻めあぐねる展開。片岡、木村らが前線でボールを呼び込むが、オフサイドを連発。なかなかロングフィードからの展開を作れない。都並(2年)、櫻内の両サイドバックが攻め上がってチャンスメイクするが、中央でターゲットが作れず、決定機をなかなか作れなかった。しかしながら、京園大も守備一辺倒でほとんど攻撃に時間を割けられない。ボール支配率はそのほとんどが関西大であり、危なげない試合運びながらも得点が奪えないジレンマに悩まされる。
40分にその呪縛が解けた。ゴール前で奥田(2年)がGKと相手DFに詰め寄られてボールを逸したところを上がってきた櫻内が冷静に流し込む。相変わらずポジショニングにその長所を見せる頼れる主将の1発で関西大の沈黙は解けた。43分には、岡崎の右CKをファーで寺岡がヘッドで折り返すと、中央で田中が押し込んで追加点。関西大がその強さを見せ始めた。
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前期の終盤から出場機会を掴んでいた関西大・FW木村。
後期2試合連続の先発出場。
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司令塔・岡崎はやはり抜群の存在感。
右に左にサイドチェンジからそのキックの正確さが際立つ。
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奥田も先制点に絡む活躍。片岡、木村との前線トリオは面白い。
後半に入ると、京園大も技巧派の村上(3年)を投入してくるなど逆襲のプランを模索するが、前半と同様に関西大がボール支配からペースを崩さない。68分に奥田に代えて安藤(3年)を入れて更にギアを入れると、71分には片岡が持ち込んで潰れたところを木村が決めて3点目を奪った。
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片岡は得点こそなかったものの、潰れ役として貢献。
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櫻内は冷静なプレーに終始。さすがJ内定選手。
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京園大も豊永(2年)を中心にボールを繋ごうとするが…
83分にはCKから二度折り返されたボールをフリーで中央にて待ち構えた小椋(2年)がダイビングヘッドで決めて4点目。勝負あり。最後まで危なげない展開で関西大が勝利した。
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最後の4点目は小椋のヘッド。
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京園大はDF池田(3年)を中心に守備を建て直したい。
スコア以上の力の差を見せつけた関西大。前節こそ終了間際に決勝点を奪う薄氷の勝利だったようだが、前期以上に勝負強さも増していればこのまま独走できそうな予感。まだ今後下位チームとの戦いが続くだけに、後期バージョンのチームを仕上げてインカレを見据えておきたい。勝負どころは上位陣同士の直接対決が続く11月。寒くなるにつれて不本意な夏をいかに過ごせたかが結果として体現されるはずだ。
12チームで唯一未勝利である京園大もまずは1部初勝利を目指したい。姫獨大と勝点で並んでいるために、姫獨大の結果いかんでは最下位転落もあり得る。まだ残り9試合、チャンスを掴みたい。
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今季、最大の目標である天皇杯出場はおろか、そこに繋がる関西選手権で結果を出せず、総理大臣杯への出場も叶わなかった関西大。今季は関西選手権の上位3校が全て大阪の大学(阪南大、大体大、桃山大)で占められ、総理大臣杯を制した大体大が大学枠として天皇杯の出場権を、そして阪南大、桃山大が大阪府選手権に出場して阪南大が大阪府代表チームとして天皇杯出場を果たした。ここに絡めなかったこの2ヶ月強はインカレ王者であり、またこの数年、天皇杯でもJクラブを脅かす存在となっていた関西大にとっては非常に悔しい夏だったことだろう。これで狙うはリーグ制覇と冬のインカレ連覇に絞ることとなった。リーグでは現在首位を走っており、総合力は群を抜いているのは確か。この京園大戦は前半こそ攻めあぐねながらも、最終的に力の差を見せつけた試合だった。
関西大は、後期第1節から木村(2年)、片岡(2年)が先発に名を連ねており、寺岡(2年)、和田(1年)と並んで神戸U-18組が4名も同時先発。また、金谷(2年)、田中(3年)、岡崎(3年)のG大阪ユース組を筆頭に、高校サッカー出身者は櫻内(4年)1人だけと、相変わらずのJクラブユース出身者オールスターズ。前期は京園大に先行される展開だったが、この日こそは圧勝でその豪華絢爛な力を誇示したいところ。
一方の京園大も、今季は初の1部だったが、開幕当初の健闘ぶりとは裏腹に1部の壁を痛感する戦績で、ここまで12試合未勝利と非常に苦しめられている。下級生もメンバーには多いだけに、何とか後期の戦いで残留を達成して来季に繋げたいところだと思うが、前節は2位・桃山大に1-2と僅差で敗れており、2試合連続で手強い相手を迎えることになった。
試合は、ライン設定を高めに保ち、中盤をコンパクトに抑えた京園大のゲームプランによって関西大が攻めあぐねる展開。片岡、木村らが前線でボールを呼び込むが、オフサイドを連発。なかなかロングフィードからの展開を作れない。都並(2年)、櫻内の両サイドバックが攻め上がってチャンスメイクするが、中央でターゲットが作れず、決定機をなかなか作れなかった。しかしながら、京園大も守備一辺倒でほとんど攻撃に時間を割けられない。ボール支配率はそのほとんどが関西大であり、危なげない試合運びながらも得点が奪えないジレンマに悩まされる。
40分にその呪縛が解けた。ゴール前で奥田(2年)がGKと相手DFに詰め寄られてボールを逸したところを上がってきた櫻内が冷静に流し込む。相変わらずポジショニングにその長所を見せる頼れる主将の1発で関西大の沈黙は解けた。43分には、岡崎の右CKをファーで寺岡がヘッドで折り返すと、中央で田中が押し込んで追加点。関西大がその強さを見せ始めた。
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前期の終盤から出場機会を掴んでいた関西大・FW木村。
後期2試合連続の先発出場。
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司令塔・岡崎はやはり抜群の存在感。
右に左にサイドチェンジからそのキックの正確さが際立つ。
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奥田も先制点に絡む活躍。片岡、木村との前線トリオは面白い。
後半に入ると、京園大も技巧派の村上(3年)を投入してくるなど逆襲のプランを模索するが、前半と同様に関西大がボール支配からペースを崩さない。68分に奥田に代えて安藤(3年)を入れて更にギアを入れると、71分には片岡が持ち込んで潰れたところを木村が決めて3点目を奪った。
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片岡は得点こそなかったものの、潰れ役として貢献。
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櫻内は冷静なプレーに終始。さすがJ内定選手。
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京園大も豊永(2年)を中心にボールを繋ごうとするが…
83分にはCKから二度折り返されたボールをフリーで中央にて待ち構えた小椋(2年)がダイビングヘッドで決めて4点目。勝負あり。最後まで危なげない展開で関西大が勝利した。
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最後の4点目は小椋のヘッド。
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京園大はDF池田(3年)を中心に守備を建て直したい。
スコア以上の力の差を見せつけた関西大。前節こそ終了間際に決勝点を奪う薄氷の勝利だったようだが、前期以上に勝負強さも増していればこのまま独走できそうな予感。まだ今後下位チームとの戦いが続くだけに、後期バージョンのチームを仕上げてインカレを見据えておきたい。勝負どころは上位陣同士の直接対決が続く11月。寒くなるにつれて不本意な夏をいかに過ごせたかが結果として体現されるはずだ。
12チームで唯一未勝利である京園大もまずは1部初勝利を目指したい。姫獨大と勝点で並んでいるために、姫獨大の結果いかんでは最下位転落もあり得る。まだ残り9試合、チャンスを掴みたい。