脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

07-08デザイン発進

2007年06月30日 | 脚で語るサッカーギア


 ブルーズの07-08シーズンの新ユニはAWAYがイエロー。これは驚きである。昨季からバルセロナがAWAYをオレンジにしたからか。adidasの斬新なデザイン攻勢に拍車がかかっている感じだ。adidasになってからというものの、ブルーズのユニは全く買う気がしない。

 adidasは相変わらずリバプールのデザインが非常に気にくわないが、07-09シーズンのニューキャッスルのユニは黒色のウエイトが多くなり、かなりシブいデザインになった。非常に買いだと思う。レアルマドリーは首回りと肩のスリーストライプに紫が復活。かつての輝きをユニでも取り戻してきている。
 
 それと対極的に言葉を失くしたのはバイエルンの新ユニ。横縞とは・・・襟が復活にたのも束の間、再び襟なしのちょい派手モデルに変貌を遂げている。昨季のデザインが秀逸に思えてくる。
 adidasのこの激しいデザインの格差はどうにかならないものか。まぁそのうち見慣れてくるのだが。

 来季からカルチョにナポリが復帰してくる。ナポリといえば87-91あたりまでのennerreのシンプルなデザインが非常にカッコいいモデルであるが、来季のモデルが楽しみだ。個人的にはスクデットを獲得した89-90シーズンのユニが最強ではあるが。ennerre自体姿を消してしまった現在、kappaのの奮起に期待しよう。

 何はともあれ、デポルティボの100周年記念ユニが昨季のベストかな。

来たれ、Kリーグ!

2007年06月27日 | 脚で語る欧州・海外


 今日はJでもカルチョでもなくKの話。

 今季の韓国Kリーグは案の定、城南一和が首位を快走している。現在13試合を終えて2位の水原三星に勝ち点6ポイント差ではあるが、昨季も前期日程を消化することなく早々と優勝を決めてしまっただけにその安定ぶりは素晴らしい。今季もまだ負け試合はない。
 この城南一和、かつて01年~03年までKリーグ3連覇を達成したチームであり、親会社が高麗人参で有名な一和グループでるため、非常に金満で不景気とは無縁である。運営資金は韓国でも群を抜くであろう。

 この城南一和をリーグリーダーに水原三星、蔚山現代と続き、今季は現在4位につける05年に出来たばかりの慶南FCの奮闘が目に付く。昨季Kリーグに参戦を果たしたばかりの新興チームはかつてC大阪やV川崎で活躍した金都根がその中心選手である。この選手、「キムドグン」と「キムトグン」と二つ呼び名があったような・・・
 まぁそれはさておき、この慶南FCは大分サポに愛されるべきチームだ。今ではその育成手法が定評を呼び、GK西川や海外移籍も果たしたMF梅崎、大分の将来的なリーダーとなろうDF福元などを生み出した大分U-18が最初にJへと送り出した金聖吉(キム・ソンギル)という選手がいる。残念ながら日本でのチャンスには恵まれなかったが、母国韓国の新興チームを支えている。

 かつて前園が仁川に、海本幸が城南一和に在籍したように、日本人選手のKリーグへのチャレンジももっとあって然るべきだ。90年代終盤から韓国の代表クラスの選手が日本へとその活躍の場を移す光景が見られてきた。かつてW杯予選を日本と戦った際に、日本への敵対心を露骨に剥き出しにしてプレーした崔龍洙までもがまさか日本でプレーするとは驚きであった。(市原、磐田、京都でプレー)
 現在では韓国人選手だけでなく、G大阪で活躍するマグノアウベスや神戸のボッティなどブラジル人選手も韓国から日本へと活躍の場を移しているが、日本人選手の韓国への移籍は全く耳にすることが無くなった。

 決してレベルが低いわけではない。それは韓国代表の強さがしっかりとそれを証明しているし、韓国経由で日本に来るブラジル人選手もそのアジア順応性が身に付いているのか、しっかり活躍するケースが多いように感じる。
 決定的なのはその認知度の低さであろう。いくらなんでもスカパー!がKリーグを放映することはないし、民放レベルであればなおさらである。サッカー情報番組でさえKリーグの動向を伝えることはない。ACLやA3といった日本のチームの対戦相手として研究される際に少しその特徴などが報じられるだけだ。

 Kリーグの実質的なスタートは日本より遙かに早い1983年だったが、人気が浸透してきたのは日本のJリーグが始まってからである。人気低迷の要因となったフランチャイズ制がまともに機能していなかったKリーグの黎明期は実に勿体無い時期であったのは否めない。
 しかし、いざプロリーグが軌道に乗れば、韓国の強さはアジアサッカーをリードするものであったのは間違いない。そのフィジカルをガチガチに生かした迫力あるリーグ戦は韓国サッカーのレベルを根底から強くしていった。

 日本にとってはすぐお隣の国のリーグである。九州の人間ならば、首都圏のゲームに足を運ぶよりも遙かに近い。ナショナルチーム同士はもう50年以上もその因縁のライバル関係で結ばれている。
 ならば、Kリーグをもっと日本でも定着させようではないか。少しずつでいいから放送を始めていただきたい。日本で燻っている選手たちが韓国を経由して、更に逞しくなって帰ってくるモデルケースももっと必要である。そんな人材の交流とサッカーという文化の交流が日本からもっとなされていくべきだ。2002年の共催で行ったW杯の意義はそこにあると思うし、何よりもコアなサッカーファンは日本でのKリーグフィーバーを心待ちにしている。

 それは私だけではないはずだ・・・

名門ヴィオラ 「紫」の軍団

2007年06月25日 | 脚で語る欧州・海外


 23日のコパ・デルレイ(スペイン国王杯)の決勝がヘタフェとセビージャのマッチアップで行われ、チームの成熟著しいセビージャが連覇を達成したUEFA杯と共にこのタイトルも手中に収めた。リーグでもレアル・マドリーとバルセロナを最後まで追いかけ、決してスターがいないながらもリーグを盛り立てたセビージャの強さは本物であり、今季の欧州サッカー界において特筆すべき活躍であったことは言うまでもない。

 このコパ・デルレイが終焉を迎え、ようやく欧州サッカーにも短いオフシーズンが訪れる。既に各国の移籍市場は熱い動きを見せているところである。
 しかし、今季の欧州サッカーを振り返ると、最終節までもつれ込んだリーガエスパニョーラやリヨンの6連覇もそうだが、やはりマンUとインテルの安定した戦いぶりが強く印象に残るシーズンだった。特に17連勝を含む開幕からの31戦無敗で走り抜けたインテルの強さは「ライバル」の存在を感じさせないものであり、負けじとスペクタクルなサッカーを見せたローマの奮闘が霞むものであったのは間違いない。得点王に輝いたトッティの1トップが計算外に機能したローマとの勝ち点差22があまりにそれを物語っている。
 
 そんな中、今季のカルチョでインテルを除外すれば最も旋風を巻き起こしたのは間違いなくフィオレンティーナであろう。何しろ15ポイントの勝ち点差を考慮すれば最終的な成績は2位ローマに肉薄の73ポイント。21勝10分7敗という好成績である。昨季の不正が無ければ、チャンピオンズリーグ出場権を文句無しに獲得する成績である。今季の欧州を制したミランでさえ、剥奪分のポイントを加えてもそれに3ポイント及ばない。
 この紫の軍団が機能したのは、開幕前にポジノフとのトレードでユヴェントスからフィレンツェにやって来たFWアドリアン・ムトゥの貢献度が間違いなく大きいだろう。かつてゲオルゲ・ハジの後継者としてルーマニアサッカーの牽引を託された27歳のストライカーは、2年前の2004年10月にドーピング検査で長期の出場停止を受けたネガティブなイメージを完全に払拭した。昨季の得点王トニ、右のヨルゲンセンとのカルチョ最強3トップで、シーズン通してコンスタントに活躍。2度の4連勝を積み上げたチームにおいてリーグ最高の8アシストと16得点を叩き出す大活躍を見せた。相棒のトニも同じく16得点で2人並んで得点ランキングも7位に入る結果となっている。何を隠そうこの2人が稼ぎ出した32得点を含むフィオレンティーナのシーズン62得点は、インテル、ローマに次いでカルチョ3位の得点数である。3トップをバックアップとして支えたジャンパオロ・パッツィーニも7得点を挙げる活躍を見せ、総得点の半分以上を全てFW陣で稼ぎ出したのである。

 フィオレンティーナが冴えたのは何も攻撃陣だけでなかった。かつてパルマの守護神として君臨したGKフレイが今季はフル出場。完全にゴールに鍵をかけた。その堅守ぶりは終盤のミラン戦を含めた4連戦連続完封に顕著に現われている。最終ラインのダイネッリと中盤の底リベラーニが連動した攻守を披露。トップ下を固定しない4‐3‐3の布陣は若手のMFモントリーボとブラージを中心に完全にフィットした。失点数31はダントツでカルチョ最少失点数を誇っている。

 しかし、赤字経営による親会社の経営破綻でわずか5年前はセリエCのカテゴリーに甘んじていたヴィオラが、まさかここまで復活するとは感慨深いものである。3年前に中田英寿が在籍し、日本でもその注目度が増したが、本当はアルゼンチン屈指のストライカーであるバティストゥータやポルトガルの国民的英雄ルイコスタもその黄金期には在籍していた輝かしいチームである。
 また、かつてはイングランド代表の監督として名を馳せたエリクソン氏や90年のブラジルを率いた元横浜FM監督のラザロニ、来季からユベントスで指揮をとるラニエリ、イタリア代表監督も務めたトラパットーニや引退後にここで監督としてのキャリアをスタートさせたマンチーニなど輝かしい功績を持つ指揮官たちが一世を風靡したチームでもあるのだ。

 そんな名門の復活に注目して見つめた今季のカルチョであったが、来季はエースのトニがバイエルンへ移籍。これまで通りとはいかないだろう。ユベントスからバルザレッティが移籍、そしてかつてのエースポジノフも復帰する。プランデッリ監督の采配とこれからの動向に注目だ。しかし、これからチームを支えるのはムトゥ。来季も彼が輝けば、間違いなくスクデットを争うことも不可能ではないはずだ。

トップスコアラーの帰還

2007年06月24日 | 脚で語るJリーグ


 結果的には山口の不在を忘れさせる内容であった。これ以上ないゴールラッシュで徹底的にガンバのサッカーを具現化できたFC東京戦。主役はやはり播戸竜二とマグノアウベスの二人だった。
 この2人が今季、ホーム万博で挙げた得点は第17節を迎えるまで未だゼロ。昨年からすると考えられないこの両スコアラーの不振はガンバの安定した戦いぶりの影に隠れてしまっていたが、特に前線のファーストチョイスであるマグノに関しては深刻な問題であった。15節名古屋戦では前半で途中交代を強いられ、前節横浜FM戦では屈辱のベンチスタートを強いられるほどの不調ぶり。5/23のナビスコ神戸戦では2得点と1ヶ月ぶりに爆発したが、その後再び1ヶ月の沈黙が続いていた。
 播戸に関しても同じく、4/28の8節大分戦からゴールが無かった。途中出場で、前線からの早いプレスでチームには貢献していたが、やはりゴールが求められるポジション。この2人のコンスタントな活躍が今季のガンバに欠けていた最後の調味料であった。

 今季はバレーが早くからチームにフィットして、そのワンチャンスの決定力から安定したパフォーマンスを披露している。その傍らで、昨年とは違う攻撃展開に自身のプレーリズムを適応しきれていないマグノの姿があった。バレーに遠慮している訳ではないのだが、やはりそのバレーを生かそうという動きに重点を置いていたのか、どうも勝負どころで昨季のような鋭いボールキープからのフィニッシュシーンが消えてしまった。最近はボールをもらおうと中盤までズルズル下がってしまって、それが攻撃の手数をかけてしまい、前線を停滞させていた要因にもなっていたと感じる。
 昨季のトップスコアラーの一刻も早いトップフォームでの復活を誰もが渇望していた。

 試合はよもやの展開であった。前半15分で既に2点のビハインド。FC東京のエンジン全開での早い攻撃に足をすくわれた形であった。特にカウンターがはまった福西の1得点目はチャンスボールを供給した鈴木、それを押し込んだ福西と全く対応できていなかった。昨年の3節大分戦以降不敗神話がクローズアップされている万博において、あまり見ることがなかった立ち上がりからの連続失点であった。
 しかし、前半終盤からエンジンのかかってきたガンバは徐々に得意のポゼッションサッカーを覚醒させていく。FC東京が立ち上がりの元気を失くしていったことにも助けられた。前半34分に二川が逆転の狼煙となるミドルを沈めた時にはこのゲームは負けないことを十分確信できた。

 後半は万博で今季最も見たかったゴールシーンの連続であった。49分にマグノが久々のゴールを沈め同点、特に決勝弾を決めた橋本の頃からあと何度ゴールネットが揺れるだろうという期待感が込み上げてきた。マグノと播戸がゴールを決められていない分、今季は橋本や明神のボランチコンビが非常にストイックに点を取れるようになった点はガンバの攻撃の進化を表す大きなポイントであり、その形を改めて象徴した決勝点のシーンであった。
 約20分ほど膠着した攻守の展開が続く中、バレーが負傷し、播戸が投入された71分から完全に波がこちらに傾いた。その2分後、このお祭り男がカズ顔負けのシザーズフェイントを盛り込んだファインシュートを叩き込み万博を熱狂の坩堝に。その6分後にも加地のクロスを巧みなトラップから落ち着いて流し込み自身2得点目。その4分後には、待望のコンビプレーで播戸からマグノとこの日の6点目を御膳立て。
 終わってみれば完膚なきまでにFC東京を叩き潰したガンバらしい大量得点。そして何よりも本調子を取り戻した播戸とマグノの二人の共演が我々に本当の喜びをもたらしてくれた。ただでさえ、バレーの好調さが目立つチームにおいてこの二人のカムバックはチームを更なる高みへ導いてくれるはずだ。

層と経験のバランス

2007年06月23日 | 脚で語るJリーグ


 日付が変わり、中断前最後の万博でのリーグ戦を迎えることとなるFC東京戦。CBの山口が出場停止ということで、代役の中澤、もしくは實好あたりがどこまで機能するかがプレビューの最大の焦点となっている。
 
 「CBの層が薄い」??果たしてそうだろうか。ガンバに在籍するDFの選手でCBを務めることができる選手はSBのそれを考えると遙かに多い。前述の中澤、實好、そして若手の青木、植田に伊藤あたりも。守備的な位置でマルチな能力を見せる入江も候補の一人かもしれない。確かに現在のガンバのサッカーに自然とフィットするには、それなりの実戦経験の有無がキーになるであろう。しかしこのことを今季最大の懸念としてクローズアップされるのであればガンバもまだまだである。

 問題は層の薄さではなく、バックアップ陣が明らかな経験不足であるということ。これは今に始まったことではない。
 宮本が抜けた今季、4バックに陣形を固めたことは結果的には吉と出ている面もある。開幕から堅守を見せ、バランスのいいサッカーを繰り広げるガンバの礎となっているのは確かだ。山口とシジクレイが組むCBはスピードやそれを生かした裏のスペースの対処法に課題を見せるシーンがあるものの、空中戦や対人プレーでの駆け引きにおいて、その経験値がいかんなく発揮されている。前線と中盤からの連動したプレスにも助けられ、盤石とはいかないまでも安定している。
 しかし、山口、シジクレイのどちらかが欠けるとなると一気に不安に駆られるのも確かで、かつての3バック時も結果的には宮本とシジクレイが共存できたからこそ回せた面はあるが、それ以外の選手を投入するとなるとルーキーであったG6の二人は除いても正直實好、入江あたりしか選択肢は無かった。これまで長く3バックを敷いていたツケが回ってきたという訳ではないが、SBも含めてバックアップの選手が機を見つけて経験値を積めていないのが現状である。
 代表的なのが加地のケガによって右SBとして奮闘していた青木。昨年も代表組の不在時に右サイドを務め、清水戦では見事なクロスでアシストも記録した。まだ計算の立つ選手とはいえ、本職ではない青木が加地の代役を100%務めるのは不可能であり、本来ならば2年前に在籍した渡辺光輝のような右サイドを本職とする選手が必要なところではある。青木はその代役を何とか務めあげてチームの快進撃に貢献したが、加地がケガをしなければ出場機会があったかというと、答えは限りなくノーに近い。
 
 そして、宮本が抜けたことによる4バックの投入が中澤をFC東京から獲得した要因であるならば、これまでに中澤を途中起用できるシナリオを組むべきであり、どこか余裕のある場面で彼を積極的にテストしていくことが必要だったのではないだろうか。中澤がトップの公式戦に今季出場したのは、ゼロックスの浦和戦とナビスコ1節の広島戦のみ。正直実戦経験に不安が残るのは当たり前である。常時ベンチメンバーに名を連ねる中澤が西野監督に呼ばれるシーンは中盤戦では皆無に等しい。
 「だれかを入れるリスクの不安はある」と西野監督は語るが、これは自ら守備陣のバックアッパーをほとんどテストしなかった西野監督が自ら撒いた種であり、攻撃陣への多大なるウエイトを置いての選手起用が仇となっている証拠である。
 交代枠は全て使い切れているのか?誰が出ても点を取れることも大事だが、同じことで誰が出ても守備陣は安定しなければいけない。そういった点からいかに中盤より前の選手しか西野監督のプライオリティが置かれていないことが安易に窺い知ることができる。

 数少ない懸念材料というわけではない。致命的な懸念材料であり、若手も含めたバックアップをそこまで出さないのであれば、開幕前に大型CBの補強がいかに必要だったかということを今さらながら痛感してしまう。

 誰が出ても戦える集団、リスクを最小限に抑えられるバックアップ陣の構築が急務だ。長いリーグ戦ではこれからもこんなことが起きないとは限らない。前節戦った横浜FMのように今季初出場ながら、完封に抑えた松田に象徴されるように、常に最終ラインでファイトしてくれる選手の存在が不可欠であり、そのための糧は指揮官のカードの切り方次第である。
 西野よ、チャンピオンチームになるにはいかにリスクの少ない戦い方が明暗を分けるのだとういうことを守備陣も含めて考えるべきだ。そうでなければ、今季何のために中澤がベンチを温めているのか分からない。

無垢でがむしゃらなプライド

2007年06月22日 | 脚で語る地域リーグ


 6月19日付で、かつてガンバを支えた「店長」ことミスターガンバ木場昌雄が関西1部リーグに属するFC Mi-Oびわこに移籍加入することが発表された。

 5月の末に北信越リーグのヴァリエンテ富山を退団していたのにも驚きだったが、現役にこだわり新天地を見つけた木場が再び関西でのプレーを選んでくれた喜びを感じずにはいられない。

 2004年11月28日のホーム万博でのFC東京戦で木場は12年間在籍したガンバに別れを告げることになった。(最終試合となったのは天皇杯5回戦VS横浜FC @松山)この年は木場自身のケガとシジクレイの加入もあり、これまでガンバの最終ラインに君臨した木場の出番は激減していた。93年、94年の開幕当時はほとんど出番のなかった選手だったが、体制が変わった95年からコンスタントに試合に出場。97年後半から98年シーズンの途中までケガで戦列を離脱するが、アントネッティ体制ではその堅実なプレーで信頼を勝ち取り、いつの間にかガンバの中心的選手となっていった。
 下部組織からのトップ昇格組が多くなるこの時代に木場は彼らの良き兄貴分として、平岡(現FC岐阜)や實好、松波らと共に徐々にブラッシュアップされていくガンバの精神的支柱としても大きな貢献を果たした。派手さはないが、木場の全力でプレーする姿は万博を古くから知る者ならば誰もがその姿をすぐ思い起こせるはずだ。
 ケガの影響もあり、現役引退かと思われたが、その後福岡に移籍。シーズン半ばで現役を引退するも、2006年から北信越リーグの富山で復帰していた。何よりもサッカーの情熱が彼を奮い立たせ、何度もピッチに立たせたのだろう。今回は富山でも様々な問題に直面したようだが、カテゴリーを問わず堅実にサッカーを続ける姿には奢り高ぶったプライドではないサッカー選手としての本質的なプライドが見える。ただ、単純に現場でサッカーを続けたいがむしゃらなプライドが。
 
 当初、福岡に移籍する際もケガのため100%のコンディションは無理だったはずだ。個人的にはガンバでキャリアを締めくくって欲しかったという思いがあったが、現役引退したということで幾分ホッとしたところもあった。サッカー選手は体が資本。よく「100%の力が出せなければプロそしてはダメだ」と言われることがあるが、その通りでガンバで激戦を経験してきた木場の体は相当きつかったに違いない。
 それでも彼はしばらくしてから地域リーグにコーチ兼選手として復帰した。富山という未踏の地で走りだした木場の勇気とその貢献ぶりは素晴らしい。環境がプロと全く違う場所でその経験を現場に伝えていった。

 数多くの都道府県でJを視野に入れたチームが出てくる中で、特に地域リーグのカテゴリーは運営予算のやりくりが相当大変なのは容易に想像できる。地域によってはJを目指す気運が高まるもクラブ環境や戦力が追いついていかず、クラブのビジョンだけが独り歩きしてしまうケースが見られがちだ。佐川急便に代表されるように企業の万全のバックアップを味方にできる企業チームの方がその辺は結果に繋がる。
 J1で百戦練磨の木場はあえてその舞台を戦場に選んだ。体はピーク時より遙かに衰えるも、その突出した経験値はチームに在籍するだけでも効果的である。富山がその木場を100%サポートできなかったのは実に残念である。
 しかし、FC Mi-Oびわこが手を差し伸べた。久々の関西への帰還となる。まだ関西リーグ1部だが、今季の様子ではおそらく決勝大会に駒を進めることができるだろう。チームのビジョンと実力の乖離を埋める大きな戦力として、必ずや上のカテゴリーを目指してほしい。
 かつてガンバを支えた木場を応援できるのも実に嬉しいことだ。まだ選手としてできるその無垢でがむしゃらなプライドは彼をいまだに突き動かす。

劇的勝利の意味

2007年06月21日 | 角(鹿島サポ)のコラム


 スタジアムの熱気はブラウン管ごしでも充分に伝わってきた。昨夜、日立台に駆けつけることが出来たアントラーズサポーターは目の前で繰り広げられたドラマにしかと酔いしれたことだろう。殊勲のマルキーニョスを追い駆け走り出すピッチの選手達、それに呼応するように飛び出すベンチ陣、小躍りしながらサポーターを煽る監督、そして彼らとは対照的に倒れこむ黄色の選手達。両軍サポーターの表情は言うまでもないだろう。それはまるでタイトルが懸かった試合の後の様な光景であった。つまりは、それだけこの勝利が若いアントラーズの選手達には意味のあるもので、逆にそれだけレイソルの選手達にとって日立台は陥落させてはいけない城だったのであろう。

 前節ホームカシマにてサンフレッチェを相手に大量得点による勝利を収めたアントラーズ。点差ほど圧倒した内容では無かったにしろ、決して爆発力があるとは言えない現在のチーム状況からして5得点は上出来なスコアであり、サポーターとしても勢いを感じる試合であったあったことは間違いない。だが一方で、どうしても諸手を挙げて喜びきれない気分が胸の内にあったことも確かなのであった。それは前々節アウェイに乗り込んでのトリニータ戦、ロスタイムに追いつかれ手痛いドローゲームを演じてしまったことに起因する。ほぼ手中に収めかけた勝利が残り数十秒でその手からこぼれ落ちてしまう、これはサッカーというスポーツにはありがちな現象であるが、若い力が躍動し、チーム状態が上向きな現在のアントラーズにとってはいつも以上に堪えるものであった。「勝負弱い」、個人的にはアントラーズにとって最も屈辱的に思えるそんな言葉が見事に当てはまるような内容に、若さゆえの甘さを露呈してしまったと感じずにはいられなかった。ラスト数十秒の集中力、これを欠いては決して強者の条件は満たせない。引き分けたことが問題なのではない。引き分け方が問題なのである。だからこそ、サンフレッチェ戦での勝ち方でこのトリニータ戦の屈辱を払拭することは出来なかったのだ。九石ドームでの悪夢に効く特効薬は、大量得点でも、若さによる勢いでもなかった。勝負強さを示すこと、それだけだった。

 そして迎えた今節。レイソルが今期無敗を誇る日立台に乗り込んだアントラーズはロスタイムの決勝弾という形で見事に勝負強さを示してくれた。
 前半のうちに相手のキーマンであるフランサが退場したことにより数的アドバンテージを得るが、日立台の魔物はそう易々と勝たせてはくれなかった。若さによる勢い、それならレイソルの方が話題的に旬だろう。期待された岩政の頭も古賀に封じられた。それでも最後の最後で、ボールを相手ゴールにねじ込んだ。
 決勝点アシストの佐々木はサテライトでの絶好調ぶりを見事トップのゲームに還元し勝利の原動力となり、マルキーニョスは今後いよいよトップギアに入る予感を漂わせる。そして何よりオリベイラ監督が試合後の興奮の中、あのトリニータ戦の苦い同点劇を引き合いに出してこの勝利を称えていたことが印象的であった。九石ドームの悪夢が教訓になっていたのだ。この事実は日立台での勝利に勝ち点3以上の意味を持たせるだろう。若き鹿島の戦士達はひとつ成長したのである。これこそが劇的勝利の意味だ。

横浜に消え行く連続得点記録

2007年06月21日 | 脚で語るJリーグ


 目下4連勝と波に乗るガンバは大きな記録を背負っていた。今日の三ツ沢の横浜FM戦で得点が奪えれば、そのリーグ戦連続得点記録は40となり、今は無き横浜Fが持つJリーグ2位タイ記録に並ぶことになる。
 現在のガンバサポが求めるクオリティは高い。この横浜FM戦も皆がガンバのゴールを見れるものだと思っていたに違いない。
 しかし、1得点も奪うことなくゲームは痛み分けに終わってしまった。シュート数においては横浜FMを1本下回る14本。対峙したトリコロール軍団は15本のシュートを放ったということだ。毎試合例のごとくパスが繋がり、ある程度はポゼッションを掌握したガンバではあったが、サッカーは得点が奪えなければ勝てない。前半再三の決定機をフイにしてしまったツケは後半のゲーム運びに重くのしかかった。
 
 今日のターニングポイントは前節名古屋戦で後半から出場し、前線からのプレスに体を張った播戸とその播戸と交代したマグノの二人だった。
 前節の二人の対照的な貢献度が今日のバレーの相棒のプライオリティをひっくり返す形となり、スタメンに名を連ねた播戸であったが、前半の決定機をフイにした責任は大きい。横浜FMも十分に研究を重ねていたのか、バレーに対するマークも徹底的でガンバの前線に仕事をさせなかった。後半早々に播戸は替えられ、マグノが出てくる形となったが、その選択肢を選んだ西野監督は我慢が足りなかったように感じる。後半は前半以上にボールを支配し、後は決めるだけというシーンが再三あったが、どうもゴール前の手数で相手DFに十分な守備の余裕を持たせてしまった。マグノは前節よりマシになったものの、まだボールをもらいにズルズル下がってしまい、裏を取る動きが乏しかった。チャンス逸を続けた播戸をもう少し信じて使っても良かったところだ。
 何よりも急ブレーキだったのは家長。ボール離れが悪く、自分でリズムを作るも自ら壊すような場面の連続。果敢にシュートを狙う気概も見せて欲しかったところである。後半怒涛の攻め上がりを見せたシジクレイに感化されるべきだ。
 とにもかくにも得点が奪えずリズムに乗り切れなかったガンバ。GK榎本を筆頭に横浜FMの守備陣が奮闘したところは大きいが、こうもリズムが悪くなると運にも見放される。終了間際の二川のシュートがポストに嫌われたのはその象徴なのかもしれない。連続得点が39でストップしてしまったが、大事なのは記録ではない。もっとシンプルに得点が奪えなければ今日のような試合は勝てないということを再認識すべきだ。

 毎試合、他のチームは「ストップ・ザ・ガンバ」をキーワードに挑んでくるだろう。相手守備陣もますます顕著にガンバの前線を潰しにかかる。今季ムダな失点は確実に減っているだけに得点を重ねることを考えなければ、かつての鹿島や磐田が辿った黄金時代の道のりは遠い。本当のチャンピオンチームはどこからでも得点がシンプルに奪えるものだ。

NIKE VS adidas

2007年06月20日 | 脚で語るサッカーギア


 ここ数年のフットボール界において目を見張るものがある。それは世界的な3バックの浸透でも、年々高騰する欧州の主力選手の移籍金でもない。まぎれもなくそれは世界を代表する2大スポーツアパレルブランドであるNIKEとadidasの戦いである。

 正直、今季より永くreebokをサプライヤーにしていたリバプールがadidasにひっくり返ったのには驚いた。2005年にreebokを買収したことに起因されるそのサプライズはadidasの力を世界に改めて印象付ける要因となった。もうどこもインターナショナルモデルがベースの色違いを身に纏っているとしか思えない。その退屈なデザインは着実にadidasのサプライヤーとしての世界的認知度を知らしめるパロメーターであるのだ。
 97年にウインタースポーツメーカーであるサロモンを買収してから、既に世界的なブランドであったadidasは更にその認知度を上昇させる積極的なサプライ活動を行うようになった。これまでのロゴマークであったお馴染みの三つ葉マークの「トレフォイル」からスリーストライプをイメージさせる三角形の「パフォーマンスロゴ」に移行。その認知度を高める下地としてサッカースパイクに元来定評のあったadidasは特殊なラバーで足の甲の部分を覆い、ボールに独自の回転をかけれるように工夫した「プレデター」シリーズを94年アメリカW杯時に発表した(厳密には初代モデルは92年に発表)。世界各国のプレイヤーがそれを履いたことで、フットボール界にデザインとそのハイクオリティを強烈にアピールした。元はクラシックなデザインとその品質に文句無しのadidasが本格的に世界を意識して世に送り出した傑作は何よりもそのブランドを確固たるものとした。
 
 90年代初頭にはスポーツメーカーとしては3番手に脱落していたadidasが息を吹き返した90年代中盤に、それを迎え撃つ形で対抗してきたのがアメリカが生み出した世界的スポーツブランドのNIKEだ。
 従来、陸上競技やバスケットボールがメインマーケットだったNIKEはadidasの覇権奪回に呼応するような形でサッカー界へ本格的に参入してきた。adidasがその傑作である「プレデター」シリーズを発表した94年に既にブラジル代表のエース、ロマーリオはNIKEのスパイクを履いてプレーしている。96年のユーロではNIKEのユニフォームを纏う代表チームが増えた。日本でも空前のスニーカーブームの火付け役となったNIKEは、その若い世代に強烈にアピールするデザイン性とファッション性でフットボール界にセンセーショナルを巻き起こしていく。「プレデター」シリーズが歴代のモデルを着実に世に送り込む中、NIKEも2000年より大ヒットシリーズである「エアズームトータル90」シリーズをリリースする。
 非常に興味深かったのが、2002年に日韓共催で行われたW杯である。この大会ではadidasの「プレデター」シリーズの最新作である「プレデターマニア」とNIKEの新製品である「エアズームトータル90Ⅱ」を多くの有名選手がほぼ二分して履くというまさにNIKEとadidasの対立構図を足元で描く形となった。
 この頃になるとユニフォームのサプライヤーとしてもこの二大ブランドは世界的なシェアを二分する間柄となり、サッカーギアといえばこのどちらかが着用されるといっても過言ではない黄金期の到来を告げる時代を迎えた。

 2007年の今年、世界を見渡しても実力クラブはこのどちらかのサプライを享受しているような時代になっている。緻密なデータを引用するとadidasの売り上げは全世界で100億ドル、NIKEが137憶ドル。二大巨頭の闘いは終わるところを知らない。昨年からAFCもNIKEと契約し、我らが日本、JFAはadidasと毎年のように大型契約を更新する。

 しかし、冒頭にも書いたようにこれまで長年愛してきたチームのユニフォームが新シーズンからこの二大メーカーのどちらかになれば、ある意味ビッグクラブの仲間入りを錯覚するかもしれない反面、正直なところ何とも味気なく面白みがない。サッカーギアに熱き情熱を傾けるコアなファンには近年のこの現象は「こだわり」と「趣き」から逸脱したただの買い漁りに過ぎないのだ。
 開幕当時、ミズノの独占契約だったJリーグには多種多様の個性的なユニフォームデザインが見られた。そのJリーグもこの二大巨頭のサプライを受け、違うチームなのにまるでただの色違いを着ているようなことも見受けられる。これは決してNIKEとadidasに限った話ではないのだが、インターナショナルモデルをベースにサプライを続けるこの二つのメーカーが近頃のユニフォームから「こだわり」と「個性」を奪っている発端なのは確かだ。

 今季はチェルシーとリバプールのユニフォームを見るたびに、どこか残念な気持ちを抱いていた。日本では来季から横浜FMがNIKEにサプライヤー変更することが決まっている。是非、ファンを落胆させないデザインを・・・
 世界を股にかけ、熾烈な争いを繰り広げるNIKEとadidasからそんなことまで考えてしまうのであった。

勝ち点7差の群雄割拠

2007年06月19日 | 脚で語るJリーグ


 首位をひた走るガンバのこともリーガのこともさて置き、今夜は徒然なるままにここまでのJ前半戦を勝手に独自の視野で振り返るとしてみる。
 ガンバ以外を見れば、ここ近年のごとく浦和を中心として上位チームの勝ち点状況は団子状態であるわけだが、何しろ15節終了時点で2位浦和と12位神戸までの勝ち点差がわずか7というのが、それぞれのチームの不安定さと拮抗したリーグの実力を如実に物語っている。
 ガンバが5月イマイチ波に乗り切れなかったということがあったが(それでもリーグは負けていない!)、それでも圧倒的に安定した力を発揮しているだけに、いざ他のチームの現状をを見てみるとその不安定さが気にかかる。

 まずは浦和。昨季の王者はその宿命ともいえる過酷なスケジュールに耐えているが、正直ホームで勝てなくなったことが最大の誤算だ。いや、誤算でもない。あくまで必然的にこのリズムはやってきたのだろう。過酷なスケジュールに並んで、その浦和に負のリズムを生み出したのは、堅守速攻でもポゼッションでもない今季の浦和が実に曖昧で煮え切らないサッカーをしていることに起因される。
 度重なるシステム変更で、チームのファンデーションが構築されなかったことも要因として挙げられるだろうが、何よりもDF登録の選手が6人しかいないチームで4バックを構成したり、今年のオジェックはチームを見極めるのに時間がかかり過ぎた感が否めない。ここにきて田中達也が復帰し、相馬も左サイドに定着したことで徐々に運動量の多いポゼッションサッカーが見えてきた感もあるが、A3でズルズルにやられたのがつい数日前だということを忘れてはいけない。何しろあんなテスト布陣著しい戦い方をアジアで堂々とするのだから、中国と韓国の3チームも舐められたものだ。特に初戦の山東戦で敷いた4バックは到底リーグ戦にフィードバックできたものではない。
 田中達也の重要性が前節FC東京戦で明確に見えた浦和が、安定したチームになる可能性は十分ある。だがしかし、15節を迎えたこの時期にでは遅すぎるのが正直なところであり、それほど選手層が厚くない浦和はこれからACL決勝トーナメントを迎えるわけだ。苦しむのはこれから。この時期になって選手の見極めができてからでは少しばかりか首位ガンバとの勝ち点差10(実質は7)以上に総合力に差があるのは明確だ。

 柏と川崎が調子を崩してきた。負けが込んでいる訳ではないがどうも勝てていない。柏のこの展開は十分予想の範疇内で、J2から昇格して1年目で一気に勝ち続けたリバウンドがトータルにチームとして噴出してきた印象だ。このチームもフランサと李や菅沼あたりに仕事をさせなければ正直怖くない。何よりもフランサがかなり研究されてきて、序盤戦ほどチームに貢献できていない。前がかりになる選手が比較的多い柏が一気にカウンターで崩されるシーンが増えてきている。研究されてきた柏が今後勝ち続けるには、組織だったプレーにもう一度回帰して、堅実に相手を陥れるサッカーをしなければならないだろう。
 川崎も過密日程に苦しみながら、中盤の元気の無さが前線にも蔓延してきた印象を受ける。自慢の3バックと中盤の底(特に谷口)の疲れか、どうもこれまで見せてきたダイナミズムが見えない。マギヌンとジュニーニョが抜けてしまえば得点も奪えない。代役の大橋もコンスタントに活躍できず、このままではACLも苦しい決勝トーナメントになるのではないだろうか。川崎は更なるブラッシュアップを求められている。

 マルシオ・リシャルデスが大活躍する新潟の復調は怖いと感じる。中盤の構成力がアップし、何よりも失点を食らっても動じることなく自分たちのリズムで得点を奪いにいくサッカーが備わってきた。千葉がボランチに抜擢され、本間と共に形成する中盤の底は混乱を招く前に攻守をリカバリーし、新潟の生命線にもなっている。引いたチーム、カウンターを主としたチームにはよりその戦い方が功を奏している印象だ。逆に攻撃的に来られるとそこまで強固でない守備に破綻をきたす紙一重のチームでもあるともいえる。エジミウソンがノッてくれば更に良くなるだろう。

 まだ、リーグは中盤に差し掛かったところ。何よりもアジアカップの中断後にそれぞれのチームがどう課題点を修正してくるかも興味深いところであり、ガンバを追走するチームとしてどこが名乗りを挙げてくるか。
 意外と浦和だけじゃないかもしれない。いや、浦和以外で占められる可能性も十分にあり得る。

 まさに群雄割拠の「勝ち点7差」である。楽しみだ。