脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

白熱の撃ち合いを制す -VSルネス学園甲賀-

2009年07月12日 | 脚で語る奈良クラブ
 関西リーグは後期第13節が行われ、これを含めると残りが3試合。ルネス学園甲賀、京都紫光クラブ、奈良クラブの三つ巴で争われているDiv2の昇格レースはいよいよ大詰めを迎える。
 奈良クラブは、勝点1ポイント差で首位に鎮座するルネス学園甲賀と滋賀・ビッグレイクで対戦。今季驚異的な攻撃力を誇る相手に苦しめられながらも、それ以上の攻撃力を発揮し、6-3と大一番に勝利。この日京都紫光クラブが敗れたために首位の座を射止めることに成功。次節の京都紫光クラブとの直接対決を制すれば、1試合を残して来季のDiv1昇格(リーグ2位以内)が決定する。

 
 立ち上がりからアグレッシブに攻める奈良クラブ。
 サイド攻撃が威力を発揮した。

 
 前身の都南クラブ時代からゴールを守る松石が負傷から復帰。
 今季初先発ながらも安定感のあるプレーでチームを盛り立てる。

 
 左MFの金城が相手と競り合う。
 この大一番で東(幸)の先制点を呼び込むアシストを決めた。

 
 鹿島をはじめ数々のJチームでプレーした経験値は伊達ではない。
 中村はいつでも落ち着いたプレーで試合をコントロールする。

 
 
 この試合の主役はFW石田雅人。
 立て続けにゴールを奪取し、PKを含めハットトリックの大活躍。
 3点のリードを追い付かれたチームに復活の息吹を与える。

 
 61分には矢部が長い眠りから目覚めたかのようなファインゴール。
 約1年ぶりのゴールにチームが沸く。

 
 一筋縄ではいかないルネスの超強力攻撃陣。
 3-0のリードを一時は3-3にされる展開。
 リードを奪い返してからも彼らの攻撃には油断ならなかった。

 
 64分に後山が6点目を決めてリードをそのままに、勝利。
 主将の梶村や橋垣戸を中心に守備陣は本当に良く頑張ってくれた。

 やや曇っていたとはいえ、非常に蒸し暑く厳しいコンディションの中、今季ベストとも言える試合内容を見せてくれた奈良クラブ。“撃ち合い上等”ともいえる攻撃力をいかんなく発揮して重要な試合を乗り切った。ただ、油断は禁物。次節の試合は昇格のためには重要だが、一度気持ちを切り替えていくべき。選手、スタッフ、サポーターが一丸となって、1試合1試合を勝っていくのみである。

 
 ビッグレイクでの第2試合はDiv1の滋賀FCと阪南大クラブが激突。
 この地を本拠地にする滋賀FCは1-2と惜しくも敗戦。
 ラスト2試合にDiv1残留の望みを懸ける。
 阪南大クラブは後期負けなしの4連勝と絶好調だ。