脚
今季の著者のリーグ連続参戦記録はホーム&アウェイ問わず、先日の川崎戦で19という形で途絶えてしまった。仕事の関係で4日ばかりのホテル住まいを余儀なくされ、久しぶりにサッカーを拝むことのできない慌ただしい週末を過ごす。そして、23節を迎えた金沢の鹿島戦も無念の不参戦。思えば今季は鹿島に縁がない。
そういう意味では、ナビスコで対峙するのがこの鹿島だと思うと悪くない相手である。結果的に昨夜のゲームは5-1というスコアであったが、この鹿島という相手は著者には全く相性の悪い相手である。そのため、いくら勝ってもまだ過去の借りを返すには物足りない。そんな追憶の鹿島戦をプレイバックする。
まずは1994年サントリーシリーズの鹿島戦。このゲームはGWに名古屋(神戸ユ)、磐田(西京極)と鮮やかな連勝劇を見せてくれながらも、三ッ沢で悔しすぎるバウベルのおちょくりヒールの一発を食らい、続く浦和戦もルーキー辛島がJ初ゴールを決めながらも逆転負けで惜敗。アウェイ平塚では中村洋仁がついにその頭角を現すVゴールで喜びまくっていた姿が印象に残る連戦の後であった。
しばしの中断期間を経て行われたこのゲームのハイライトはジーコのFK。これに尽きる。これで全てが終わった。満員の万博は引退間際の芸術家のアートに感動した。当時小学生の私にとってはそれは一瞬の出来事だった。この試合からガンバの4連敗がスタートした。
その翌年の95年に、実はこのカードは昨夜と同じ金沢で実現している。その時は1-2で惜敗。宮本のデビュー2戦目だった。この試合でガンバは驚異の7連敗を記録し、難なく次節のV川崎戦で8連敗の記録を打ち立ててしまう。この時はスクリーニャが10番を付けると勝てなかった。プロタソフとヒルハウスの二大点取り屋を擁しながらも、最弱ガンバ全盛期であった。
鹿島戦ベストバウトはやはり05年の満員の万博決戦に譲るとして、印象に残るのはやはり00年の万博か。2ndステージで鹿島と優勝争いを演じたガンバはホームに天王山を迎える。勝負所の駆け引きで経験の劣るガンバは鹿島のゲームプランに早々と乗せられ、最後まで優勝の道は遠かった。この試合はガンバがやはり優勝するためには経験が足りなすぎるというのを強烈に実感させてくれた試合であった。この試合で一矢報いた新井場が現在鹿島でプレーする因縁を、著者は毎度勝手に頭に描いている。
この頃の鹿島は3冠に向けてのシナリオを完成させるべく、文字通りの黄金時代を突っ走っていた。
鹿島ほど過去を毎回思い起こさせる対戦相手もないだろうと個人的には思う。熾烈なドローゲームも近年では毎度の如く。鹿島戦は毎年、ガンバの成長曲線を飛躍的に上昇させる。その成長曲線はこう語るのだ。
黄金時代はもらった。と。
今季の著者のリーグ連続参戦記録はホーム&アウェイ問わず、先日の川崎戦で19という形で途絶えてしまった。仕事の関係で4日ばかりのホテル住まいを余儀なくされ、久しぶりにサッカーを拝むことのできない慌ただしい週末を過ごす。そして、23節を迎えた金沢の鹿島戦も無念の不参戦。思えば今季は鹿島に縁がない。
そういう意味では、ナビスコで対峙するのがこの鹿島だと思うと悪くない相手である。結果的に昨夜のゲームは5-1というスコアであったが、この鹿島という相手は著者には全く相性の悪い相手である。そのため、いくら勝ってもまだ過去の借りを返すには物足りない。そんな追憶の鹿島戦をプレイバックする。
まずは1994年サントリーシリーズの鹿島戦。このゲームはGWに名古屋(神戸ユ)、磐田(西京極)と鮮やかな連勝劇を見せてくれながらも、三ッ沢で悔しすぎるバウベルのおちょくりヒールの一発を食らい、続く浦和戦もルーキー辛島がJ初ゴールを決めながらも逆転負けで惜敗。アウェイ平塚では中村洋仁がついにその頭角を現すVゴールで喜びまくっていた姿が印象に残る連戦の後であった。
しばしの中断期間を経て行われたこのゲームのハイライトはジーコのFK。これに尽きる。これで全てが終わった。満員の万博は引退間際の芸術家のアートに感動した。当時小学生の私にとってはそれは一瞬の出来事だった。この試合からガンバの4連敗がスタートした。
その翌年の95年に、実はこのカードは昨夜と同じ金沢で実現している。その時は1-2で惜敗。宮本のデビュー2戦目だった。この試合でガンバは驚異の7連敗を記録し、難なく次節のV川崎戦で8連敗の記録を打ち立ててしまう。この時はスクリーニャが10番を付けると勝てなかった。プロタソフとヒルハウスの二大点取り屋を擁しながらも、最弱ガンバ全盛期であった。
鹿島戦ベストバウトはやはり05年の満員の万博決戦に譲るとして、印象に残るのはやはり00年の万博か。2ndステージで鹿島と優勝争いを演じたガンバはホームに天王山を迎える。勝負所の駆け引きで経験の劣るガンバは鹿島のゲームプランに早々と乗せられ、最後まで優勝の道は遠かった。この試合はガンバがやはり優勝するためには経験が足りなすぎるというのを強烈に実感させてくれた試合であった。この試合で一矢報いた新井場が現在鹿島でプレーする因縁を、著者は毎度勝手に頭に描いている。
この頃の鹿島は3冠に向けてのシナリオを完成させるべく、文字通りの黄金時代を突っ走っていた。
鹿島ほど過去を毎回思い起こさせる対戦相手もないだろうと個人的には思う。熾烈なドローゲームも近年では毎度の如く。鹿島戦は毎年、ガンバの成長曲線を飛躍的に上昇させる。その成長曲線はこう語るのだ。
黄金時代はもらった。と。