写真1 矢じり形に裂けた葉の右側に花茎を出し、雄花をつけたオモダカ
写真2 葉の基部が裂けて矢じりの形をしたオモダカの葉。まだ裂けてない若葉もみえる。
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本種・オモダカは、水田などに生える多年草。種子発芽だけでなく、秋、地下に走出枝を伸ばし、その先に球茎をつけ、翌年これが発芽する。したがって、農人にとってはやっかいな雑草。
6~10月、20~60cmの花茎を伸ばし、上に雄花、下に雌花をつけ、それぞれ3枚の白い花弁をつける。写真2に、雄花(3枚の白色花弁・黄色の葯と花糸をもつ雄しべ)と、その下に白色花弁が落ち、緑の実をつけた雌花が見える。
葉は鋭い矢じり形をしているため、戦に勝つ花、勝ち草として武士に好まれ、武家の家紋にも使われている。
学名:Sagittaria trifolia オモダカ科
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:写真1;2011年8月28日、写真2;2007年7月8日 撮影地:写真1;埼玉県加須市(旧北川辺町)、写真2;埼玉県久喜市(旧鷲宮町)