たのしうれしクリスマス会

　

　今日はアリエスの通う「学校」のクリスマス会。普段は先生達以外足を踏み入れることのできない教室内に入れる興味と、アリエスの「ワンコ体験」に何としても自分も参加しなくては！という思いで、仕事の時間を無理にやりくりして出かけた。外では刺激が多く緊張しやすいが、まず室内から私と共に慣れていかなくてはならないと思うと、逃せないチャンスだったのだ。

　いつもと違って大人数の人間と、盛り上がった雰囲気。はじめは興奮したけれど、におい嗅ぎタイムを経て状況を把握できるとすっかり落ち着いた。お互い様の生徒達なので吠えあったりする場面もあちこちで見られたが、同じ吠えるでもいろいろあるものだなと思った。今のアリエスはどんな子がいるかを承知すること、場を理解すること、それを軽く一通り流すとリードをしていて急に吠え付かれても反応しない。なんだか顔までお兄ちゃんに見えるのは親の欲目か。

　ペアでするイス取りゲームでは見事優勝！賞品をゲットした。横についてイスの周りを歩き、ストップがかかるとまずワンコを座らせる。立ってしまったらヒトもイスに座ってはいけない。10数える間座っていられたら、イスはそのペアのものだ。大好きなウェスティのYちゃんとの決勝となった。やるな、ホワイティーズ！よくこちらを見て、見ていない時は耳を残して声を聴き、一度話すだけでよくついてきた。細く弱かった互いの意思疎通の連絡路が、少し強まったと感じた瞬間だった。それが強固で柔軟なものになった時、彼はおそれなくなるだろう。

　アリエスより私が楽しんだかも。今夜も爆睡だね。

　

食べます寝ます笑わせてくれます

　

　私達が食事する時、アリエスも自家製のおやつをもらえる。できたてはやっぱり格別らしく、熱いのをものともせずハフハフいいながら食べる。普段彼は食べ物への執着が薄いほうなのか、食卓でも台所でも、あんたのじゃないと言うと不思議に欲しがらない。自分のだと分かった時だけ、熱烈歓迎で待ち受けるのだ。
　それが昨日は、大好物のレバーの水煮がアリエス用タッパーに入り、蓋をしないで冷ましてあった。宅急便でアリ子母が表の門まで出て行った隙に大急ぎで食べたらしい。玄関の閉まる音でシャーッと素早く、何事もなかったような顔で歩いてきたようだがバレバレ。なにしろいつまでもペロペロしちゃってたんだから！アリエス、人間は鼻はきかないけど賢いのだよ。いつもちょっとずつしかもらえないもんね、さぞ満喫したことだろうね。

　彼は眠くても、ひとりだけ先に寝てなるものかと意地を張ることが時々ある。何か仕事をしていないと頑張れないらしく、自分のおもちゃを一心にゴリゴリやっている。今はボーリングのピンの形をしたのと地味な格闘をしていたが、とうとうくわえたまま寝入ってしまった。まるでウイスキーの瓶を離さない酔っ払いみたいで、ゲラゲラ笑っていたら目を覚ました。臭すぎるおなら付き。フーッとかため息をついている。自分でしたんだろっ。

のどかです

　

　

　

　日陰で水の溜まっていたところに薄氷が張っていた。アリエス大喜び。不思議だねえ。肉球で押さえてると無くなっちゃうねえ。

　短い休憩を挟んで午前中から午後まで遊び、太陽を体いっぱいに浴びた後は恐怖の入浴。日のあるうちに。明日は雨も降るかもというし。今日はあなたの大掃除さー。フロ嫌いの彼は今度は大慌てだったが結局ガシャガシャ洗われた。やせた羊みたいになって風呂場を飛び出し、小さくたたんだタオルの上に乗っかっている。機嫌悪くてもちゃんとはみ出さないように乗るんだーおもしろーい。

　でも終わってみると、気持ちいいでしょ？ぐっすり寝なよ。
　

初霜の朝、ネオンの夜

　親子か？恋人か？と話題のふたり

　

　今朝は庭の芝生に一面霜が降り、土には霜柱が。用足しに出たアリエスの息もいつもよりずっと密度の濃い白だ。肉球冷たいねー。
　この頃芝生がすっかり荒れている。冬に入り白茶けて地面がゆるんでから、アリエスの脚の力で削れてゆくのだ。ボールを嬉々として取りに走る時の瞬発力がものすごくアップし、飛び出す足元で土が飛ぶ。彼の健康の証拠として芝生には我慢してもらうことにしよう。ちゃんと手入れしてあげるからね。

　アリエスはアルミホイルが大好きだ。おやつやトッピングになる肉などをオーブンで焼いたりするのに使うから。ガサガサという音を聞きつけると、遠くからも飛んでくる。銀紙男！と笑われている。

　ネオンも噴水もクリスマス仕様になったモールで大好きな先生と見つめ合うアリエス。おーいお母ちゃんをお忘れでないかっ？この先生、海外ブランドのモデルのようなイケメンのうえ、仕事も凄腕だ。アリエスは1秒で大好きになり、毎回確実な進歩を見せる。私達にとって本当に貴重な出会いであったと思う。

　アリエスにとって初めてのカフェ体験。ワンコ入店可ではないにもかかわらず、かわいい店員さんがアリエスにまで水を持ってきてくれた。この先生と一緒だと、「カフェ」なんかじゃなく「キャフェエー」みたいな感じかな。フランス語風にね。アリエスは毛皮着てるからいいけど、極寒でありました。

　
　

嗚呼大掃除

　　

　　

　

　とうとうお尻に火がついて、伸ばし伸ばしにしてきた大きなデスクワークをしなければならなくなった。となると、当然のように現実逃避。今日は雨だし、掃除だ掃除。うん、まずはきれいにしなくっちゃ！・・・だが事は簡単ではなかった。この3月に単身赴任から戻り、実は大半の荷物をダンボールのまま納戸に押し込めていたのだから！全部やるか全然やらないかのどちらかの私は、もちろん部屋の模様替えまでする羽目になったのだった。

　悪ガキが階下でおとなしくしているのをいいことに、まずダンボールの海に飛び込んだ。するとほどなくヤツが登場！呼んでないって！登ってくるなこらっ。・・・狭ーい場所にひしめくわ、いちいち顔を突っ込むわ、何か食べてるわ、重い物持って後ずさりすると居るわ、挙句の果ては臭いおならをするわで、まあてんやわんやであった。けれど、なんとも楽しい大掃除であった。

　新しいレイアウト、気に入ったかな？部屋の隅っこは、ちゃんとあんたに譲ったよ。