ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

たのしい、たのしい

2008-08-18 | 0~1歳
  

 ちょっと久しぶりの外、暑いねぇ!なかなか普通の顔にならず

 だいぶ食欲が出てきたが、便の回数はまだ多い。1回の食事量を減らし回数を増やして様子をみることにする。基本的には元気になっているので心配はないだろう。

 体調と雨とで、室内でじっとしている数日だった。芝生が乾いて、まだ熱しきらない午前中のうちに外へ出てみることにした。暑いのでプールも出し、庭の中を歩き回る。アリエスは、地面の匂いや感触を楽しんでいるようだった。

 夜は短めの散歩。ひとりで行くのは勇気がいるのです、この頃・・・と立ち話していたら、バセンジーのO君のママが「じゃ一緒に行こう」。わざわざ時間を合わせて来て下さった。以前も一度そうしてくれたのだが、私の動揺を指摘したりアリエスの歩きを褒めたりと、客観的な目がありがたかった。今日はおもちゃやガムやクリッカーなど、アリエスが喜ぶもの満載のバッグを用意して来てくれ、ドラえもんのように次々と引っ張り出しては、彼の緊張を解いてくれた。「外もこんなに楽しいよ」と、警戒心旺盛なアリエスへのメッセージ。ガランとした駐車場では三角ポールでスラロームもした。アリエスと一緒にジグザグに走るのは、本当におもしろくて何度もやった。大きな体で結構小回りもきくんだ。・・・まだお腹がゆるかったのに、ごめん。

 私達の散歩は探索でも排泄でもないので、終わりの少しの時間を除いては基本的にビシビシ歩くものだ。いいよと言った時だけアリエスは匂いを嗅いだり前に出て歩く。彼はもとより私も他犬に遭遇する緊張があり、まさに軍隊の雰囲気。正直言って楽しむ余裕はあまりなかった。いつも知らない遠くの場所へ出かけ、一緒に探検してワクワクする散歩がしたいのだが、道はまだ遠い・・・そう思っていたけれど、O君のママと歩いてみて、私の工夫次第でもっとワクワクできるんだと気づかされた。自分がアリエスならとっくにストライキを起こすところだが、素直な彼は進んでハーネスをつけ嫌がる様子を見せずにきた。外は怖いけど好奇心がわずかに上回る、といったところだろうか。私が楽しくない散歩、彼が楽しいはずがないのだった。

 長時間歩かなければならない、たくさんの運動をしなければいけない、そういう強制的な呪縛を離れて、気がついたら時間が過ぎちゃったよ・・・となるように、もっと子供の頃みたいに頭を使わなきゃ。

休養日

2008-08-16 | 0~1歳
 食欲がいまひとつかなーと思っていたら、少量ずつの下痢と嘔吐。マイトマックスの内服は続けているので、イベルメクチンのせいか?細菌感染か?夏バテ?散歩中に増やしている他犬目撃のストレス?といくつか思い当たる。先月の記録を振り返ると、イベルメクチンのせいではないらしい。暑い中頑張りすぎた散歩によるストレスとバテ症状が可能性が高いかもしれない。

 半日以上食止めにし、たっぷり休ませていると少し食べたい気分になってきたらしく、台所前の定位置にちょこんと座っている。アリ子母と相談して卵を食べさせてみることにした。ゆで卵は普段からおいしそうに食べるが、ここのところ白身が未消化だった。今日は昆布とかつおぶしのだし汁、鶏のだし汁の2種類を鍋にかけ、それぞれに半分ずつの溶き卵を作った。チーズをかけてできあがり。はじめ少し警戒したが、温かく水分の多い食事を楽しんだようだった。その後嘔吐はなかったが、便を見るまではまだ油断しないようにしよう。

 このところ疲れるなーと感じていた。自分がそう感じる時、アリエスも決まって体調を崩す(大抵は胃腸症状だ)。自分の体の声を聞いた時、すぐにアリエスを思い遣れば早くバランスを取ることができるのだと分かった。考えてみれば、冬生まれの彼にとってはじめての夏だ。さぞ難儀なことだろう。

アリ男登場

2008-08-14 | 0~1歳
 この2日間はアリ男が貴重な夏休み。仕事でくたびれ果てているとは思うが、アリエスとずっと一緒に過ごし、彼の日常を経験し理解しようと頑張ってくれた。アリ男にとっても、アリエスとずうっとくっついていられることは、このうえなくうれしいものだったらしい。そりゃそうだよな。いつも(少ない)後ろ髪を引かれるようにして出勤するのだから。
 庭で遊ぶにしてもアリエスのワクワク感が全然違い、遊びのポーズから後ろへ飛び跳ねて満面の笑顔だ。ぴょこたんぴょこたんと、まるでバンビ。・・・アリ男のスタミナ切れが痛いところだが。プロレスは際限ない。やめられない止まらないといった感じで夢中になって続けるが、お互いケガをせずうまくやっている。

 散歩ははじめ、リードの持ち方がどうの歩き方がどうのと私がうるさく言っていた。でもそんなことより、アリエスにとって最も良いこと。アリ男が怖がらないという点だ。最近私は、他犬を発見した時のアリエスのお祭り状態がほとほと嫌になり、反射的に避けたり緊張したりするようになっていた。ただ引っ張っていこうとするのならよいのだが、ワンスカワンスカと吠えキャンキャンと鳴きながらになると毎回心がくじけるのだ。こんな子じゃないのに・・・という口惜しい気持ちが先に立ち、それが徐々に私の恐怖につながるのかもしれない。リードを介して伝わるからだめだと分かってはいても、これを取り除くのは、というより街へ散歩に出ること自体勇気を要する。
 アリ男は、むこうから犬が歩いてきても、「いいよ、堂々と行こう」と言って進む。私なら吠えさせまいと必死だが、アリ男は1回だけ吠えさせておいてその行為をいけないと教えようとしている。後からついて行く私が相手に謝る役と分担し、冷静に事態に対処する。私のように思わず足で防いだり、必要以上の言葉を垂れ流すこともしない。自分がアリエスだったら、こういう風に教えてもらいたいと思った。学ぶことの多い2日間だったな・・・

 恐怖は、継続して削り取る努力をしないと驚くようなスピードで増大する。日々削っても、それをしのぐ上乗せ分が加わる感じさえする。減感作とともに、何がその恐怖を構成するのかじっくり考える必要もあるのだろう。私にとって、果たして恐れの根本は何だろう?ハーネスとカラーの装着。丈夫なリード。手から外れないリードの持ち方。距離を取れる道。それらから、アリエスがたとえ暴れようと誰かを傷つける可能性は極めて低い。力負けすること?あり得る。ちゃんと教えられないダメ親の恥?それは大きいかもしれない。・・・思い当たるのはどれもアリエスに原因がない。やっぱり、乗り越えるべき最大の問題は、自分だ。

同じ空気

2008-08-12 | 0~1歳
   蝶々って・・・

      なんて神秘的な朝!

 「人のあくび、犬に伝染」という携帯ニュースを見た。絶対あるとずっと思っていた。

 アリエスは今はじめての夏を過ごしているが、冷たい玄関のタタキで眠る。私の耳は外耳道が短く直線的なので人よりもよく聞こえているらしい。したがって、玄関で寝ているアリエスのかなり小さな呼吸も聴き取ることができる(アリ男は耳が遠い。・・・関係ないけど)。人ってよくちょっと目を覚ましたり寝返りを打ったりすると大きなため息のような寝息をひとつするが、あれを私がやると、玄関のアリエスももれなくやるのだ。はじめは偶然かと思ったが、きっと彼も耳がいいので私の寝返りゴソゴソ音で半覚醒し、ため息につられてため息をつくんじゃないだろうか。同じ空気を吸って暮らしてる、って実感する。
 あくびはもちろんのこと。科学的には二酸化炭素濃度が上がると出るとのことなので同じ地点にいる哺乳類なら可能性は十分にあるな。犬としてのボディ・ランゲージにもあくびがあるそうだが、アリエスの「すぐ後に続くあくび」は「僕だって眠いー」というアピールみたいにみえる。

 彼は今日も例によって玄関だが、首を段差のところに差し伸べ、もたせかけている格好はまるでバンビだ。満足げな微笑みにも見える横顔。楽しい一日だったかな。また明日、朝からいっぱい歩こうね。

ドッグラン

2008-08-09 | 0~1歳
 

 

 ちょうど一週間前の土曜日に伺ったドッグラン。夏季閉園中にも関わらず管理人さん達と卒業生の落ち着いた子達が、私達を迎えてくださった。
 まずリードをつけて入場、次にノーリードで。いずれもアリエスは吠えまくり、フリーになると一直線に彼らのほうへ駆けてゆく。みんな落ち着いたもので、やかましい大きな子供に寛大に接してくれ、アリエスがやり過ぎると要所要所で唸ったり吠えたりして注意してくれるのだった。うちの「大子供」はその静けさの意味を勘違いして調子に乗り、時折歯を鳴らしたりするのだが、そうすると今度は管理人さんに注意を受ける。結局一緒に居させて頂いた4時間あまりを休み休みながら継続的に吠えまくっていたのだった。
 そんな大迷惑デビューだったか、ゆったりとしたランの雰囲気の中、アリエスは犬舎以外で初めて他の子達と同じ敷地に立つことができた。いつもいつもひとりだったから、最初にリードを離す時、それを許されることが本当に感無量だった。
 私ははじめ緊張し、アリエスが彼らに吠え付く度にリードを引いたり叱りつけたりしていた。そのうち皆さんの余裕のオーラに「過安心」し、なんでも大丈夫みたいにゆるゆるになってしまった。ところが、実際は管理人さん達はそうではなかった。ゆったりしながらも細心の注意を払ってアリエスの様子を観察し、今のはOK、今のは許してはいけない、今のはこう対応してあげないと・・と常時判断を下していたのだ。それこそ、親たる姿だと目に沁みた。それを放棄した私は、一体何のためにそこに居たというのか?何をもってアリエスに教えようというのだろう?

 ランではバーベキューが行われた。それは犬達のための食事であり、人間は食べたければ自分の分に味付けをする。家族として何でも分かち合ってゆくのだ、という強いメッセージに素直に感動した。
 どのお家も、どう暮らしてゆくのかというスタンスが明確だった。では、私達は?