次の12月で、アリエスは9歳。まあ初老の域なのでしょうか。これまでも、おじいちゃんになってから困らないように、身づくろいの仕方や車の乗降などは小さな工夫をしてきました。あとから替えなくてもよい方法を、常日頃考えるようにはしています。
さて、寝返りについては悩むところです。老犬本を見ていたら、足を持ってぐるっと回転させるとか、いやいや一度抱くように持ち上げないと内臓の位置がおかしくなるとか、敷物でサンドイッチ状態にしてすると楽だとか、色々ありました。まず抱っこしてそっとおろすなんて無理。パワースーツ買うしかないのか・・・とアリ男に“その時はよろしくプレッシャー”をかけていました。
アリエスが自分で寝返る時は、ビヨーンと仰向けになり、しばらくそのままから反対に向くこともあれば、一気に反対になってることもある。抱くよりも、実は自分でやってる方法が一番生理的なんじゃ??そう思ってカイロの先生に確認すると、「ゆっくりやることが大事」ってな回答。
何事も練習と、散歩後のマッサージの際に毎日やってみることにしました。ヒトの体位変換もそうですが、背骨にデコボコがあるのは気持ち悪いので、下になってる面まですべり込ませてタオルを平らに敷き、四足を持つか肩の下に手を入れて仰向けに。そしてしばらくナデナデして、また肩と後ろ足を持ってゆっくりおろす。・・・意外とできました!いちばんすごいなと思うのは、アリエスが協力してくれることです。実際この動作が必要になる時とは違うのでしょうが、仰向けの姿勢から少しでも体の傾きを察知すると、自分で首と顔をその方向に向けてくれるのです。動物たるもの、特別の意図がなければ顔の向いてる方向に体が向くのが骨格的に自然ですもんね。この顔向けのおかげで、ほとんど力を使うことなく寝返りが完了します。むしろ勢いがつかないよう支えている感じで。
敷物はあまり高さが出るとすべり込ませられないので、背骨が痛くない程度のクッションが入っていて、かつヒトの医療現場で使われているような、摩擦の少ない素材でカバーするのがいい。これは必要になったら手作りしようかと思っています。
あとは普段のアリエスをじっくり観察して、どんな間隔でどんな時に姿勢を変えるのか、それを予測できそうな動作はあるのか、などなど、自分なりに感覚を鍛えていくことにします。