ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

マジック

2016-01-05 | 8~9歳
 年末にカメラが壊れ、おニューを調達しました。いまどきはスマホか一眼レフ、2極化してるのでしょうが、地道にコンパクトデジカメという・・・

 お店に行ってみると、いろんな性能のものがありました。結局、シャッター速度が速く懐かしさ漂うフォルムのを選びました。

 アートモードで多様なエフェクトをかけて撮影することもできます。本来は露出や絞りやレンズを自分で選択していたであろう設定を、勝手にしてくれる。で、撮った写真はそれっぽい。私もおもしろくなって、すぐにシャッター数をかせいでしまいます。今年は、気に入ったいくつかのモードでアリエス写真を量産することでしょう。



魚眼レンズで。寝てるとわかりにくいけど


ソフトフォーカス。花嫁さんとか撮るやつね・・・


トイカメラ。これ専用のカメラもあるんだって


 スマホのカメラもすごいらしい。画素数も馬鹿にならないし、アプリをダウンロードすることで機能を付加できるし。必ず持って外出する手軽さも強み。

 しかし道具が賢くなると結局、道具のおかげだな感が否めない。機能の使いこなし力が占める割合が、構図やら撮影者の感性やらより大きくなってしまうのかもしれません。

 道具次第という以外にも、過剰な演出に驚くこともあります。私は風景や建築、動物の写真が好きでたまに眺めますが、写真のイメージで実際見に行くと落胆することが多い。卓抜した技術を使いアーティスティックな陰影で撮られたものと、その一瞬を見つけられない自分の目、あるいは季節・時間・天気のために外してしまっている状態では、えらく差があります。それでもすぐに我に返って、現実のほうの美しさを見つけられればいいわけですけど、なんだか写真に騙されたようなモヤモヤが取れないことも。

 アリエスの写真を撮ることは誰の迷惑にもならないので十分に楽しもうと思ってはいますが、彼の本質に対して奇妙な違和感のないようにしたいものだな、と思っています。私にとってアリエスは、画像ではなく現実そのものに鮮明なマジックを注入した生きものだからね。それを損なわないようにしなくちゃ・・・