あーかわいすぎて脱力ぅ。いたずら心に満ちて、好奇心に満ちて、どこまでも明るい瞳!このヒト、こういうことしてくれるんだよなあ。アリエスに降りそそぐ日光の粒々と、吹き抜けていく風が、母ちゃんには見えるようです。
これはどんな図なのかというと・・・
アリエスの毛布を干していると、すかさずやって来ます。
ズンズン。母ちゃん何してんの~
ズンズン!だから近いって。
こっちチェック。
こっちも・・・お?
ペロンチョーとめくって、にっこり。
学校を卒業してからというもの、仕事オンリーの人生を送ってきました。まがりなりにも、少しは誰かの役に立てたと思える瞬間があり、それは本当にありがたいことでした。でも家族をはじめ多くの人の隠れた支えがあってそんな日々を享受してきたのだと、うかつなことにアリエスが教えてくれるまで、私は全然理解していなかった。
朝、さっきの散歩ですでに泥んこになったアリエスの物品を洗濯する。体調とうんちを見て、あーでもないこーでもないと言いながらごはんを作る。お日様が出たら、ヤツの毛布を干す。お日様に温めてもらう。陰ったらあわててひっこめる。うんちはお宝、よだれは勲章。毛づくろいは至福の時。
日常の根幹を支えるそういう作業がどんなに貴く、どんなに大変で、どんな楽しいことかということを、母ちゃんはやっと分かったのだよ。よい家族もよい仕事もよい国も、本当はそこから始まるのだということも。流れ星のように現れて消えてしまう短い命の生き物どうし、お互いを頼り合い支え合って過ごす、今日一日の大切さも。