企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

セブンイレブンの強さ

2006年02月26日 | 企業の一般的な話
セブンイレブン系の本はたくさんでているけれど、今回出版されたこの本は、より分かりやすく多くの人に読んでもらえるような内容となっています。ちかく、セブンイレブンの店頭でも並ぶのでしょうか?著者、勝見氏の前著は、セブンイレブンの店頭でも結構並んでいましたしね。
今回の本は、16歳すなわち、高校生でアルバイトをしている人が、どんな指導の下でセブンイレブンで仕事をしているか、ということに焦点を当てた本です。実際に、すべての従業員がこの本に書かれているようなレベルで仕事できているとは思いませんが、近いレベルで仕事をしている人は少なくないことでしょう。
他のコンビニやスーパーで、ここまでバイトさん、パートさんに仕事をしてもらえているところは、とても少ない。それを、全社的に行おうとしていること自体、すごいことだと思います。
スーパーの改革に携わっている私は、いわゆる仮説検証型の働き方がみんなでできるようになれば、業績は相当改善するはずだ、という考えをもち、ロジカルシンキングや数値で語り、アクションを起こす働き方を訴え続けてきました。その結果か、そのスーパーでは昨年対比100くらいを、このところ出し続けているのですが、今も言われていることがあります。それは、頭でっかちの組織ではだめだ、とか論理とか仮説とかは幹部だけが持っていればいい、という類の指摘です。
少なくとも、セブンイレブンの優秀店舗や、また、リッツカールトンといったホテルでは、従業員みんなが仮説検証、そしてサービス精神を持って仕事ができているわけですから、このスーパーでもそれは不可能ではない、と思っています。
同じことを、現場からも言われることがあります。時給700円そこそこのパートさん、いい人が集まるわけがないじゃないか、とか。言っている本人が、その発言のおかしさを分かっていないのかもしれませんが、誰も金銭だけで働くわけではないですよね。条件がよいから、といってどんどん職場を変えていく人もいないわけではないですが、皆がそうではない。やっぱり、働きやすさや、慣れ、などもあり、そう簡単には職場を変えないものです。
ならば、その人々にもっともっと、働きがいを持って、成果を出してもらうこともできるのでは?そんな視点でこの本を読むと、とても元気が出てきます。ぜひ、ご一読を。
セブン‐イレブンの「16歳からの経営学」―鈴木敏文が教える「ほんとう」の仕事

宝島社

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オリジナル投稿日 2005/12/19

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