あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

トケツからドイツへ

2005-07-24 12:08:31 | ドイツ視察旅行
今日は日曜日、今週は回診番だけどみんな落ち着いてるので、朝適当に回診してのんびりしようかなーと思っていたら、朝5時に病院から電話、CABG術後の患者急変とのこと、もう10日たっておりそろそろ退院と思われておったので、いったいなんだと思いながら病院へ駆けつけると、レベルはクリアーだが血圧60台と低く様子がおかしい。
エコー上は脱水、Hg2.0低下、、、これはバイアスピリン飲んでるし、消化管かどっかの出血だと思い、吐き気もあるとのことでNGTを挿入したら案の定、赤いものが、、、。
あちゃーと思ってたらNGT挿入の刺激かどっと吐血しちゃって、あーこりゃだめだうちでは見切れないと思い転送とした、転送先で胃カメラの最中にアレスト、すぐCPRして戻ったはいいが今度はお腹パンパン、結局消化管穿孔の診断で緊急OPEに、、、。。
帰りみちは大将の車に乗せてもらったが、そのときトルコの話とかしてて、ドイツの南先生の施設がすごいという話になって、そこにも見学行ってみたいといったら、なんと、8月の終わりに夜久先生と一緒に行くことになっていたが、行けなくなたので、お前行くか?と奇跡のようなことば。
とりあえず、行ける行けないは別として、すぐに行きますとお返事した。

不思議なもので、今日吐血事件が無ければ、この話にでてこなかったかもしれない、

いま僕の中ではこの南先生がちょっと熱い。
はじめて知ったのは、6月の関西胸部外科学会のとき招待講演で日本にこられており、そのときその存在と経歴を知った、漠然とすげー先生がいるもんだと思った、日大の教授として日本に戻ってこられるとか、、、何でわざわざ日本の大学の教授なんかなるのかなー、今のほうがよっぽど良さそうなのに、と勝手に思う。
7月に入り大学病院時代のナースAから突然のメール、南先生のことを知っているかとの質問だった。そのときはなんだ?誰か知り合いで移植患者でもいるのかなーと思い、当たり障りのない、お答えをした。
先日の冠動脈外科学会でも南先生をお見かけする、そろそろ日大の教授として日本で活動を開始するのかなーなんて思って眺めてたら、その夜、再びナースAからメール、南先生とその兄がこれからドイツにまなんで、日本でもホームドクターネットワークというのを作ろうとしているらしく、そのプロジェクトに参加することになったと。そして南先生の著書「こんな医療でいいんですか?」を薦められたので、早速新宿の紀伊国屋書店で購入、一気にバク読、そのまま南教の信者となる。
そして先ほどの見学の話ときたもんだ。

なんか南先生が立て続けに登場してる、これらはすべて偶然とは思えない。
すべては繋がっている、ドイツに向けて一本の道があるような気がする。
そーとー妄想の世界に入ってきてしまったが、
今はほんとに、何とかドイツに行ってみたい。

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