あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

ヨガベーシック1

2018-12-23 10:44:04 | ヨガ
what is yoga ? が本日のテーマ,入学してから比較的早い時期に受けれて良かったです,ヨガの基礎,一緒に参加した人の中には,なかなかこの講義に当らなくて,他全部受けてから1なんて方もいた.ラッキーかな.

最初の質問でシェアしたのは,ヨガの意味と自分にとってのヨガとはというお題
私の答えは,ヨガは自分と世界のバランスを取るもの,また,心と身体のバランスを取るものとしました,ま-ありきたりな答えだけど.
他の方の答えには,自分の調子に気が付くもの,ダイエット,体が柔らかい,宗教なんてのもあった.
次の自分にとってのヨガとは,人間とはなんぞや?(自己の探求),人生を生きやすくするためのツール,死への準備なんて答えておきました.

①まずはヨガの歴史の勉強です.

起源は約4500年前のインドとのこと.ちなみに世界四大文明は?というはなしから入りましたが,エジプト,黄河,メソポタミア,そしてインダスらしい,学校で習ったはずらしいがね.そして,これらの文明はみな川沿いで発展したとのこと,ナイル川,黄河,チフラスユーフラテス川,インダス川,余談ですけどね勉強になります.
1,紀元前2600年ごろのこと
インダス文明について
当時のインドはすでに都市計画があって,下水,風呂,道等があったらしい.その頃日本はまだ縄文時代だって,そのインダス文明の遺跡から座って瞑想している彫刻が出てきているというのがことの始まり.

2,紀元前1500-1300年ごろ
ヨーロッパの遊牧民だったアーリア人のインド侵攻によりインダス文明は衰退していく.
ヴェーダ(バラモン教の聖典)の編纂,4つのセクションからなる.
マントラ,儀式の手順,瞑想,これらが99%で,残り1%でウパニシャット(自己の知識,ヨガ哲学の原形,真実の教え)

3,紀元前500年ころ
バラモン教の衰退,バラモン教はバラモンだけの特別なものであった.
バラモン階級の支配体制への反発が強まり,誰でも出来る仏教やジャイナ教といった新しい思想や宗教が勢力を強めていった.

4,紀元前400年ころ
バラモン教のヒンドゥー教化
衰退にあったバラモン教は寺院の建設や土着神を多く取り入れて大衆化することで信仰を取り戻していった.

ここで有名な物語バガバット・ギーター(神の詩)が編纂される.神について詩った詩または神が詩った詩などといわれる,人間って何?という内容.
戦士アルジュナと従兄弟の神クリシュナの物語,アルジュナが家族戦争に巻き込まれ,苦悩に生きる中でクリシュナのアドバイスをもらいながら自由を得て本当の自分にたどり着く,18章700節からなる.そこ当時は紙が無い時代であり詩で伝えられてきたとのことである.

⑤,西暦400-500年頃
ヨガスートラの編纂がされる.
スートラとはもともと「糸」とか「短い」「簡潔」という意味で,短い文章で4章195のスートラで構成される.
聖者パタンジャリによって編纂されたヨーガの重要な経典

⑥,西暦1100-1300年頃
ハタ・ヨガの誕生(現代主流となっているポーズのあるヨガの総称),「ハ」は太陽,「タ」は月という意味あがるそうな,いわゆる陰と陽,物事には裏表ありね.そういえばアーサナでは静かな陰と激しい陽のレッスンがあるな.

⑦,西暦1700-1800年頃
ハタヨガプラディピカーの編纂がされたと,ハタヨガについてまとめた経典で,アーサナーや呼吸法が紹介されたが,この時点ではまだ数種類しかなかったそうな.

⑧,現代
クリシュナ・マチャリア(1888-1989,なんと101歳まで生きた)が効果的に実践できるヨガを作り上げた.
クリシュナは学校卒業後に恩師から,ヨガを教え広めるように言われて,3人の弟子をもうけた.

【B.K.S.アイアンガー】アイアンガーヨガの創始者(クリシュナの兄の甥),本人が虚弱体質であったため,誰でも出来る安全なヨガを考え,プロップス等を用いたアイアンガーヨガを作った.96歳まで生きた.
【シュリ.K.パタビジョイス】アシュタンガヴィンヤサヨガの創始者:十代で若かったため,じっとしているヨガは出来なかった,そこで動き続ける中で瞑想をするヨガを作った. 94歳まで生きた.
【T.V.K.デーシカチャール】クリシュナマチャリアの息子,父のヨガを伝えた. 78歳まで生きた.

こうしてみると,ヨガの伝導師たちはみんな長生き,ヨガの聖典では人間は病気などしなければ120歳まで生きられるとのこと,大昔は病気は無かったというが.

今みたいに,スタジオで皆でポーズをとったりするのではなく,当時はヨガは先生と弟子は一緒に生活したり,一対一で教わったり,治療を受けたりしてたみたい.

現在のヨガスタイルはアメリカで商業的なフィットネスとして爆発的人気となり,それから日本にも入ってきたので,ヨガというとフィットネスのイメージが強い.私も瞑想をしる前はそう思ってた.

・大まかな歴史はこんなもんでして,次は経典のはなし

カタ・ウパニシャッドの経典では,私たち人間をゴールに向かう馬車にたとえて紹介している.
ヨーガとはもともと「くびきをつける」という動詞に語源がある,くびきとは荷台を引く牛馬の首の後ろにかける横木のこと.つまりは「結びつける」という意味

馬車が向かっているゴールは「モークシャ」本質的な幸せ,自由
馬車が進んでいる道は「人生」
①馬車本体は「肉体,身体」
②馬車を引く馬は「五感,感覚器官」
③手綱は「思考器官」
④運転手は「知性,理性」
⑤馬車の車主は「本当の自分,真我,プルシャ,アートマ」

私たちの心は暴れ馬の如く揺らぐものであるが,揺れ動く心の手綱を自分で握りコントロールしなければゴールに向かうことは出来ない.つまり,心や体はあくまでも私たちに与えられた道具であり,壊れないように手入れをして,それぞれがばらばらにならないように結び付けて自分の意志を持って扱い,人生のゴールに向かうことがヨガの練習だといわれている.

・ヨガスートラについて
聖者パタンジャリによって記されたヨガの経典
【一章一節】 アタ ヨガ ヌシャ-サナン/これからヨガについての教えをとく
この最初の「アタ」というのは,おめでたい発語で「ア」も「タ」も口を大きく開けて発語するもので,みんなが幸せになりますようにみたいなのがあるという.

【二章】ではアシュタンガ・ヨガ(8枝則)について書かれているが,これは哲学で詳しく教わる.

・最後にサンカルパ【誓い】について,ヨガの200時間のトレーニングの中で自分が達成したいことをここに誓い実践しましょうということです.
しかし条件3つ,実現可能なもの,具体的に書くこと,ショートゴールにする

私は,これまでの人生振り返って自分を大切にしてこなかったかなと思うことあり,いつも自分に無理ばかりしてきた.
これからは自分をもっと大切に,自分を傷つけないようにしたいかな.

1,早寝早起き,規則正しい生活をおくること.もう若くないのでね,ちょっと睡眠不足だと辛いし,朝の時間は貴重です.
2,食事にも気をつける.これからアーユルベーダを勉強していくので何が体に本当に良いのか見極めてね.
3,ヨガを毎日続ける,これは今のところちょっとちょっとの短時間でも出来ているかな.というか今では10-20分でも,最悪太陽礼拝だけでも,やらないと仕事行くきになれないかも.

今日はここまで