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あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

今週も土曜日に

2010-04-03 17:20:21 | Weblog
今週も土曜日に緊急手術が入りました、なんだここのところ多いです。
下行大動脈の切迫破裂という事で、手術となりましたが、私が外来終了して2時ぐらいに手術室に顔出したら、もう、ポンプ下りるところで、メインは終了してました。
視野がよかった為か、後輩が執刀したらしく、4時間かからず、無事終了したようで、立派なものです。

先日のshaggy aortaのblue toeのかたも、やはり手術となり、昨日、腋窩-両大腿動脈バイパス術+大腿動脈結紮術を行いました。
少し文献を読みましたが、外科的治療を行わないと、半分ぐらいは内科的治療でOKで、残り半分は、やはり再発やアンプタ、組織の壊死脱落が起こるようです。
なので、やはり繰り替えずblue toeには外科的介入が必要かと思われます。
ステントという血管内治療も報告されていましたが、どう考えても、カテーテル操作自体が禁忌に思われます。
手術成績はというと、腎動脈以下の病変には人工血管置換でよいと思われますが、腎動脈上の腹部分枝にかかる症例では血栓内膜摘除+人工血管置換というアグレッシブな方法ではやはり成績悪く、3割が腹部分枝の塞栓で術死となっています。
それに対して、大腿動脈結紮+腋窩-大腿動脈バイパスは手術自体による死亡は無く、その後も、あらたな塞栓はないという報告です。
先日も書きましたが、大動脈のフローが落ちてアテローマの表面にフィブリン血栓の膜ができやすいという理論です。誰も見たわけではないので、ほんとか嘘か知りませんが。
だから、原則ワーファリンも使用しないほうがよいのでしょう。
ただ、グラフト閉塞が心配なので急性期は抗凝固を行うつもりであります。ちょっと弱気です。
また、付属手術として末梢血管の収縮を防止する交感神経切除も多く行われていました。
今回は大変勉強になる、よい症例を経験させていただきました。
あとは感染、グラフト閉塞、腹部分枝の塞栓が起こらないように祈ります。
今月は大動脈関係が少し多そうです、今日も外来で2人ほどMTしましたが。
しかし、今月も始まったばかりなのに、いつの間にか手術予定がすべて埋まっており、入れるところがない状態でした。そろそろ、すこし、楽できると思ったのですが。

花見

2010-04-03 17:16:52 | Weblog
先日、山の当直にいったら、昼休みに花見がありまして、駐車場で一時間程度ですが、バーベキューしながら、みたらし団子など焼いていただきました。
こちらの人たちは、みたらし団子、焼いてないの買ってきて、自分たちで焼くんですね。
昼休みにお花見バーベキューなんて、のんびりしていていいものです。