あぽいち

温泉とヨガ、たまに心臓外科医

第一例目

2006-04-08 16:40:29 | 術者、勉強になった症例
おととい早速、内視鏡下のSVGのチャンス到来、なんだかんだいって、枝の処理までに一時間半を要したし、枝が抜けまくっていた、これだったらブラインドだけどvein stripperのほうがよっぽど早くて簡単だ。まー第一例目はこんなもんだろう。
今日は土曜日であるが、昨日手術がトリプルブッキングしており、さすがに予定で3つは辞めようということになり、1つは本日にずらした。ただのAVRかと思いきや上行5cmでマルファン?を思わせる、しかも、上行A外膜に炎症あって、挿血管が入らず、仕方ないのでボスをcallして大腿から送血した。こういうときの逃げ道をどうするか、これが大事、このケースの場合、大体がAoがちゃんと切れていないケースが多いのでもう一度メスを入れるか、ペアンで開くか、閉じて別のルートから行くかである。その後は順調に行き3時間半ぐらいで終了した。

昨日いわれた日循地方会のネタであるが皆さんに考えてもらい、3つほど浮上した。さすがこの施設、症例だけは豊富である。トーゼンそのなかで一番簡単なネタを選択して早速、演題登録だけはしておいた。もう、決まったからには覚悟きめてやるしかねー。