杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

近江商人、走る!

2023年09月24日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2022年12月30日公開 114分 G

近江商人との出会いから、大津の米問屋大善屋で丁稚奉公することとなった銀次。それから5年…商才を発揮する銀次は、店の仕事だけではなく、職人の互助組合作りや茶屋の看板娘お仙( 田野優花 )のアイドル化計画などを手掛け、町の人々を助ける。そんな彼(上村侑)の元には同じ店の楓(黒木ひかり)、眼鏡職人の有益(前野朋哉 )や大工の佐助( 鳥居功太郎 )など仲間が集まるようになった。悪辣な奉行の罠によって、大善屋が千両もの借金を背負う。先輩の丁稚蔵之介(森永悠希)の父も関わるこの悪企みから店を守るため、銀次は大津と15里=60km離れた堂島の米の価格差を利用した裁定取引を思いつく。
電話もネットもない時代、飛脚でも半日掛かる距離を越え、情報を迅速に入手するため、銀次たちが仕掛けた壮大な作戦とは?(公式HPより)

江戸時代、大坂や伊勢と並ぶ日本三大商人に数えられた近江商人たちの活躍を描いた時代劇です。

百姓の息子の銀次は、病気の父( 大橋彰(アキラ100%) )に代わって畑で採れた大根を売りに行きますが、うまくできずにいたところを薬売りの喜平( 村田秀亮(とろサーモン) )に助けられます。しかし全部売れたと喜んで帰宅した銀次を待っていたのは父の死でした。1人畑を耕し野菜を売っていた銀次でしたが、通りかかった武士( 半田周平 )の刀を汚して逆鱗を買ったところを、喜平が庇ってくれて代わりに連れていかれます。この侍の横暴ぶりが誇張されていて嫌ったらしいったらありません😡 別れ際、喜平から大津の大善屋の伊左衛門を訪ねるように言われた銀次は、大善屋の丁稚になりその商才を開花させていきます。

店のこと以外にも、怪我をして働けなくなった大工の佐助を救おうと、職人の組合を作って積立金を集める提案したり、ライバル店の登場で売り上げが落ちた茶屋のお仙の人気挽回の為にアイドル活動を始めさせたり(地下アイドルの売り出しさながらで引くんですが😔 )様々な活動をしていくうちに銀治には多くの協力者ができます。

一方、商人たちから賄賂を受け取って私腹を肥やす大津奉行( 堀部圭亮 )は、要求に応じない大善屋伊左衛門(筧利夫)を疎ましく思い、伊左衛門の弟分の 柏屋平蔵(矢柴俊博 )を利用して伊左衛門を罠にかけ、大善屋に千両の借金を背負わせます。
返済を1ヶ月後に迫られ、店を畳む覚悟をする伊左衛門に、銀次は堂島の米会所と大津の米会所との価格差を利用して儲ける提案をします。多くの協力者を得て、堂島と大津の間に何か所か建てた櫓から振る大旗を、遠眼鏡で確認することで短時間の内に情報を伝達する方法です。
父親の平蔵の言いなりだった蔵之介は、大善屋を裏切ることを断れずに悩んでいましたが、それがばれた時に銀治に「信じている」と言われ、実父と決別します。そして遂に期限までに金を用意することができました。

けれども、奉行は難癖をつけて伊左衛門に縄をかけ、弁護にきた銀治も捕まります。絶体絶命のピンチに登場したのは大津藩主(藤岡弘)です。喜平は藩主の命で奉行の悪事を探っていたのでした。奉行は財産を没収され相応の沙汰が下ります。めでたしめでたし😁 

いやいや、何だこれ!
俳優陣もピンと来ないし、時代劇というより素人のコスプレ喜劇を見せられているようなむず痒さで、劇場で観なくて良かったな~と久々思った作品になりました。特に悪奉行の行状描写は噴飯もので、部下を馬にして気に入らなければ斬り殺す悪辣さも気分がダダ下がり。お色気に走らなかっただけましか?
銀治の表情というか感情の動きもはっきり伝わらず、感情移入できなかったし・・・子役の方が良かったぞ。
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