2015年10月17日公開 アメリカ 113分
アデライン・ボウマン(ブレイク・ライヴリー)はジェニー・ラーソンという偽名でサンフランシスコの中央資料館で働いていた。実は彼女は1908年1月1日生まれ。21歳のときにゴールデンゲート・ブリッジの建設技師と結婚し娘フレミングが生まれるが、夫は建築現場で事故死。29歳のときに車が真冬の川に転落、低体温症により心臓が止まったその瞬間に車に雷が落ちて蘇生。この雷の電磁圧縮作用で老化が止まり、それ以来アデラインは29歳の外見のままであった。そのため警官に怪しまれたりFBIに拉致されかけたりすることもあり、娘のためにも離れて暮らすことに。そして10年ごとに名前を変え各地を転々としていた。アデラインは年越しパーティーで出会ったエリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)に言い寄られその日はすげなくタクシーで彼から離れたものの、後日彼女が勤める資料館に現れ貴重な本の寄付を申し出る彼に押され、デートをすることになる。積極的に社会貢献の支援をするエリスの人間性に感銘を受けるアデライン。デートを重ね次第に二人の距離は縮まっていく。フレミング(エレン・バースティン)も、秘密を抱え孤独に生きる母の幸せを願っていた。ある日、エリスに誘われ彼の両親の結婚40周年パーティーに向かったところ、彼の父親ウィリアム(ハリソン・フォード)の顔色が変わる。ウィリアムはアデラインが本名を打ち明けるほど惹かれたかつての恋人だった……。(Movie Walkerより)
老化が止まり、100年以上も生き続けた女性が、自らの運命に翻弄されながらも真実の愛に巡りあうまでを描いたファンタジックラブストーリーです。
年を取らないといえばヴァンパイアを連想しますが、この作品のヒロインは雷の電磁圧縮作用(科学的なようで何となく胡散臭い)で老化が止まってしまったという設定です。いつまでも変わらぬ若さを周囲に怪しまれぬよう、名前や居場所を転々と変えて生きてきた彼女ですが、過去にただ一人本名を打ち明けた恋人がいて、それがエリスの父親だったのです。同じ遺伝子を持つからこそエリスに惹かれたのかも。
長い間の、一種の逃亡生活を送っていたわけですが、暮らしの不自由はなかったようで、彼女の衣装や居室はかなり豪華な設えです。美貌だけでなく、将来を見通す賢さをも備えていたということですね。娘との仲も極めて良好で、母が年を取らないことをフレミングはごく自然に受け止め対応しているように見えます。外見だけでなく、恋する母へ娘がアドバイスするなど立場も逆転しているように思えました。
ウィリアムに自分がアデラインであることを知られて動転した彼女はエリスの元を去ろうとしますが、途中で思い直して引き返そうとしたところを事故に遭い、そこに再び電気ショックで息を吹き返すの最初の事件に帰結することで再び彼女の時間が動き出す(老化が始まる)と言う結末はご都合主義的ではありますが、納得できる落としどころだと思います。
アデラインの出現に昔を思い出すウィリアムですが、そこにあるのは彼女への忘れられぬ恋情ではなく、遠い日の思い出の名残のようなものです。彼女が去った後の生活は妻キャシー(キャシー・ベイカー)と共にあり、妻への愛情とは全くの別物であることに安堵を覚えます。
ファンタジーとして見る分にはハッピーエンドなのですが、現実に元カノが自分の息子と恋愛関係にあるというのはかなり複雑な気がしますね。特にキャシーが知ったらかなり衝撃を受けるのではないかしら?まぁ、余計なお世話ですが。
一世紀の時の流れを感じ、アデラインを演じたブレイク・ライヴリーの美しさを堪能できる映画でもありますね。
アデライン・ボウマン(ブレイク・ライヴリー)はジェニー・ラーソンという偽名でサンフランシスコの中央資料館で働いていた。実は彼女は1908年1月1日生まれ。21歳のときにゴールデンゲート・ブリッジの建設技師と結婚し娘フレミングが生まれるが、夫は建築現場で事故死。29歳のときに車が真冬の川に転落、低体温症により心臓が止まったその瞬間に車に雷が落ちて蘇生。この雷の電磁圧縮作用で老化が止まり、それ以来アデラインは29歳の外見のままであった。そのため警官に怪しまれたりFBIに拉致されかけたりすることもあり、娘のためにも離れて暮らすことに。そして10年ごとに名前を変え各地を転々としていた。アデラインは年越しパーティーで出会ったエリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)に言い寄られその日はすげなくタクシーで彼から離れたものの、後日彼女が勤める資料館に現れ貴重な本の寄付を申し出る彼に押され、デートをすることになる。積極的に社会貢献の支援をするエリスの人間性に感銘を受けるアデライン。デートを重ね次第に二人の距離は縮まっていく。フレミング(エレン・バースティン)も、秘密を抱え孤独に生きる母の幸せを願っていた。ある日、エリスに誘われ彼の両親の結婚40周年パーティーに向かったところ、彼の父親ウィリアム(ハリソン・フォード)の顔色が変わる。ウィリアムはアデラインが本名を打ち明けるほど惹かれたかつての恋人だった……。(Movie Walkerより)
老化が止まり、100年以上も生き続けた女性が、自らの運命に翻弄されながらも真実の愛に巡りあうまでを描いたファンタジックラブストーリーです。
年を取らないといえばヴァンパイアを連想しますが、この作品のヒロインは雷の電磁圧縮作用(科学的なようで何となく胡散臭い)で老化が止まってしまったという設定です。いつまでも変わらぬ若さを周囲に怪しまれぬよう、名前や居場所を転々と変えて生きてきた彼女ですが、過去にただ一人本名を打ち明けた恋人がいて、それがエリスの父親だったのです。同じ遺伝子を持つからこそエリスに惹かれたのかも。
長い間の、一種の逃亡生活を送っていたわけですが、暮らしの不自由はなかったようで、彼女の衣装や居室はかなり豪華な設えです。美貌だけでなく、将来を見通す賢さをも備えていたということですね。娘との仲も極めて良好で、母が年を取らないことをフレミングはごく自然に受け止め対応しているように見えます。外見だけでなく、恋する母へ娘がアドバイスするなど立場も逆転しているように思えました。
ウィリアムに自分がアデラインであることを知られて動転した彼女はエリスの元を去ろうとしますが、途中で思い直して引き返そうとしたところを事故に遭い、そこに再び電気ショックで息を吹き返すの最初の事件に帰結することで再び彼女の時間が動き出す(老化が始まる)と言う結末はご都合主義的ではありますが、納得できる落としどころだと思います。
アデラインの出現に昔を思い出すウィリアムですが、そこにあるのは彼女への忘れられぬ恋情ではなく、遠い日の思い出の名残のようなものです。彼女が去った後の生活は妻キャシー(キャシー・ベイカー)と共にあり、妻への愛情とは全くの別物であることに安堵を覚えます。
ファンタジーとして見る分にはハッピーエンドなのですが、現実に元カノが自分の息子と恋愛関係にあるというのはかなり複雑な気がしますね。特にキャシーが知ったらかなり衝撃を受けるのではないかしら?まぁ、余計なお世話ですが。
一世紀の時の流れを感じ、アデラインを演じたブレイク・ライヴリーの美しさを堪能できる映画でもありますね。