杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ナイトミュージアム エジプト王の秘密

2015年04月15日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2015年3月20日公開 アメリカ 98分

1938年、エジプト。遺跡の発掘現場で、考古学者の息子が地下墓地に転落。そこで光輝くファラオの石版〈タブレット〉が発見される……。現代のニューヨーク。アメリカ自然史博物館の夜警・ラリー(ベン・スティラー)は、新設されたプラネタリウムの祝賀パーティの準備で大忙し。晩餐会では満天の星座を見せながら“テディ”ことセオドア・ルーズベルト(ロビン・ウィリアムズ)が心を動かすスピーチを行い、大成功……のはずだった。ところが、テディがいきなり乱心、展示物の仲間たちまで乱入して大混乱となる。しかもパーティの後、仲間たちは何も覚えておらず、アクメンラー(ラミ・マレック)が倒れこんでしまった。どうやら展示物たちを動かしている魔法の石板に異変が起こったらしく、もし石版が滅びれば仲間たちは動けなくなってしまう。ラリーは前任の老警備員3人組を訪ね、その秘密を解く鍵が大英博物館にあると知る。高校生の息子ニッキー(スカイラー・ギソンド)と仲間たちを連れてロンドンへ向かったラリーは、女性警備員のティリー(レベル・ウィルソン)を騙し、なんとか大英博物館へ潜入するが、突如巨大なトリケラトプスの骨格標本に襲われる。そこに現れ彼らを助け出したのは、アーサー王伝説の騎士・ランスロット(ダン・スティーヴンス)だった。だがホッとしたのもつかの間、今度はオクタヴィウス(スティーヴ・クーガン)とジェデダイア(オーウェン・ウィルソン)のミニチュア2人組が排気口に吸い込まれ、危険なジオラマへと迷い込む。一方、ソウリュウの攻撃から辛くも逃げ出したラリーたちは、アクメンラーの父ファラオ(ベン・キングズレー)から石版の魔法の秘密を聞き出す。だがその時、ランスロットがニッキーを人質に取り、石版を奪ってロンドンの街へ逃走。それを追うラリーたちにはさらなる危機が待ち受けていた……。(Movie Walkerより)


真夜中になると展示物が動き出す博物館で起こる騒動を描いたアドベンチャーシリーズもいよいよ最終章。主要メンバーであるロビン・ウィリアムズがもういない(2014他界)のですから仕方ないのですよね。なかなか時間が合わず、春休みの公開からひと月近く経ってようやく見ることができました。吹替しかなかったのがちょっと残念ですが

石版の腐食が進めば、博物館の仲間たちはもう二度と動けなくなると恐れたラリーは、資料から手がかりを探すうち、発掘者である考古学者の息子が一作目で対決した老警備員セシル・フレデリックス(ディック・ヴァン・ダイク)だと知り、老人ホームに暮らす彼を訪ねます。
ガス(ミッキー・ルーニー)やレジナルド(ビル・コッブス)も一緒に暮らしているのね(ミッキー・ルーニーも撮影後に死去。エンドロールには彼とロビンへの追悼メッセージがありました。)石版の謎を知るアクメンラーの父であるエジプト王に会うため、彼が展示されている大英博物館へ、アクメンラーと石版の修復を装って入り込んだのですが、テディやジェド、オクタヴィウス、アッティラ、サカジャウィア、デクスター、それにラリーそっくりのネアンデルタール人のラーまでが着いてきていました。

ラーは自然史博物館長(リッキー・ジャーヴェイス)がラリーに似せて作ったという設定。ラリーとラーの掛け合いは漫才みたいで子供受けしそう。館長とラリーの丁々発止の関係も、博物館を愛するが故ということで、今回はタッグを組むことになります。

ニッキーを連れていったのは、大学に行かず一年を自分の好きなことに使いたいという息子とじっくり話し合う時間を取るため。今作ではアーサー王伝説の騎士ランスロットとの出会いを通して子供だったニッキーの成長も描かれます。ニッキーやラリーの思考は、日本では馴染まないし理解もされにくいと思うのだけれど、まぁ、浪人したと思えば許せるのかな

ランスロットは自分が架空の人物であるという認識はなく、「ドン・キホーテ」のような役回り彼が大真面目に語るほど、事情を知る者の笑いを誘う構成です。
お決まりの博物館の展示物(今回はトリケラトプスやソウリュウ(複数の頭を持つ巨大な蛇)、ガルーダ(動きも見た目も可愛らしくて)など)が動き出して大騒動が巻き起こります。ジオラマに迷い込んだミニチュア二人組がデクスターに助けられるシーンなどはおしっこネタが子供に大受けしそうだね

ファラオと会った一行は、彼が息子と死後も一緒に暮らすために石版を作ったことを知ります。石版に月の光を当てれば復活するとわかったのも束の間、この石版こそが探し求めていた聖杯だと勘違いしたランスロットが石版を奪って博物館からロンドンの町に出て行ったから大変。
トラファルガー広場のライオンが動き出したり、「キャメロン」を演じていたヒュー・ジャックマン(カメオ出演)との絡みがあったりでこちらもなかなか楽しい趣向。

すったもんだの末に、ラリーが仲間を助けるために必死な様子に心打たれたランスロットが石版を返し、月の光で見事に復活しますが、今度はファラオの想いを知った仲間たちが、アクメンラーが両親と暮らせるよう石版とともに博物館に残るよう進言するの

石版の復活時間やロンドンからNYへの移動時間が早過ぎるのは置いといて
仲間たちと最後の別れを惜しむラリーの姿に胸が熱くなります
今まで散々手こずらされてきたデックスが、ラリーに親愛のキスをする場面はとってもこのお猿さんの演技はまさに名優の域です

騒動の中でラーと恋中になった大英博物館の警備員のティリー(お世辞にも美女とは言い難いが)に石版の秘密を託したラリーは祝賀パーティーの騒ぎの責任を取って辞め、転職。そして三年後。大英博物館とのイベントで再び賑やかな夜が・・・
う~~ん、このシリーズ別の切り口で復活できそうね

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