アンの絵本日記&g

大人にも楽しめる絵本の紹介と
稲垣吾郎さんについて(時々)語ります。

今日の絵本

2007-08-26 22:50:17 | 絵本
「はすいけのぽん」(2分)
古舘綾子:作
山口マオ:絵
岩崎書店:発行
2007.7第1刷(1300円)

はすの池には何がある?
「もういいかい~?」
(まあだだよ)
元気に咲いて夏が来る

蓮は不思議な植物です。
日本では、仏像のお座布団やお寺の印象が強い蓮ですが、エジプト神話では、沈んだ太陽の揺りかご、中国では「恋」と同じ発音なので、恋人の花と言われています。
炎暑のころに涼しげに咲く花は、花びらの中に蜂の巣のような実をつけるので、花と果実を一緒に見ることができます。そして閉じたり開いたりを繰り返し、おおむね4日目に散ります。
ベトナムで飲まれる蓮茶は、この開きかけの花の中にお茶を入れて、ひもで閉じる作業を繰り返して、お茶に花の香りをつけたものです。
また、ひょっこり食卓に顔を出す「あな・あな・あな」の蓮根は、止血作用があるので、薬に用いられることもあります。月餅などのお菓子でおなじみの種ですが、発掘された2000年前の種を栽培した「大賀ハス」が咲いたときは、世界中が驚きました。
役に立つだけでなく、蓮の構造は遊び心をくすぐることもあるようで、葉に酒を注いで茎から飲む「象鼻杯」という暑気払いの飲酒法も、中国の魏の時代から伝わっています。
極楽の花と言われるだけあって、蓮には不思議な力がありそうです。
中でも不思議なのは、花が咲くときに、音がするといわれること。この話をすると、「本当に?どんな音?」とよく聞かれます。
・・・それは、ひみつです。(作者あとがきより)


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