タクティステーション。
ナビゲーターはオオヌキタクトさん。
吾郎
「(ポスターを)こうやって見ると、自分じゃないみたいに見える。
肉付けしていくというよりは削ぎ落していくみたいな。
特別なことは僕はやっていなくって、削っていった中で今回、紘という人間が自分の中にいたらいいかな。」
監督
「まあ言ったら失礼かも知れないけれど、稲垣くんのエレガントな所作みたいなものが見えた時に、それは要らないんじゃないかなという言い方はしたかも知れないですね。
いろいろなものを削ぐっていう風に本人が自覚してくれてたから、ほぼ何も言わないで現場は進んで・・・。」
(備長炭を掻き出すシーン)
ナビ
「ああいう作業の所作ってあるじゃないですか。」
吾郎
「実際にすごくそこを指導してくださった方がいて。
これ実際に炭焼き小屋で、セットではなくて、実際にここで製炭場として、紘のモデルになったような、ひとりでずっとそこを回している方が、実際に居まして。
ええ、その方がいろいろアドバイスしてくださって。
その方とこの場所が無かったら、多分この映画はできていないという・・・。」
ナビ
「3人でスナックで飲むシーンとか、良いですね。」
吾郎
「ああ、あそこは面白い。
撮影してても面白かったですし。
映画、完成して観た時に、焼酎かなビールを飲んでて、(グラスを)持つ手が稲垣吾郎が出てしまって。
何かね、小指が立ちそうな感じになってて、エレガントが見えちゃって。」
ナビ
「関西・・・監督は関西ですよね?
帰ってきたらホッとするもんですか?」
監督
「逆に気が抜け過ぎますよね。
モノを作る気がしなくなるというか・・・そのままダラーっと。」
吾郎
「そんなに違うもんですか!?東京と・・・。」
監督
「いや、言い換えればホッとするんですけど。
緊迫感、ありますよね。」
吾郎
「そういう使い分けって、分かんないよね。
東京生まれだから、僕なんか。」
ナビ
「関西は?結構来られる?」
吾郎
「いや、僕は来ますけど、お仕事で。
来ても一日二日で帰ってしまったり。
舞台でもこの間、オリックス劇場でやらせてもらったんですけど、まあ四日、五日。
あんまり僕は分かん・・・土地勘とかも無いし。」
ナビ
「どっかご飯に行ったり飲みに行ったりとかは?」
吾郎
「そう、この間オリックス劇場の時、近くだと思うんですけど多分。
泊っていたんですけど、何か買い物に行くのにも道迷っちゃったりとかして。
でも何かすごい好きですよ。
何か落ち着く感じっていうか不思議とします。」
ナビ
「この作品、ターニングポイントになりました?」
吾郎
「そうなるといいなと思いました。
そうですね、やっぱりこれは。
僕も環境変わってから第1作目なので。
映画としても久々にやらせてもらったので。
うーん、やっぱり役者の仕事ってね、これから40過ぎてから役の幅も広がって(?)いくと思うし。
これがまたきっかけとなってね、僕も映画大好きなんで。
また監督ともご一緒させていただきたいですし、ステップアップできればなと思っています。」
ナビ
「本当、今まで見たことがない新たなる一面もありますし、三重県で1か月くらい撮影されて、関西にも所縁がありますし、そこらへんもたっぷり味わっていただきたいなぁと。」