Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

繋がらない生活もまた

2016-07-03 10:24:09 | メイの教訓

その昔、まだメイおばさんが20代の頃には
インターネットなんてモノは全くありませんでしたから

3年間の海外暮らしの間
母はせっせと手紙を書いて
私もせっせと手紙を書きました。

覚えていらっしゃる方もおありでしょう。
切手代も含まれたアエログラムと呼ばれる水色の簡易書簡。
3つ折りにすれば表側が封筒になりますから
そのまま切手も貼らずに投函すればいいのです。

週に一度配達される几帳面な字で書かれた母からのアエログラムが
どんなに楽しみだったことでしょう。

たいていは、「お父さんからもよろしくとのことです。」などという一文が書かれていましたが

時として、「みんな元気でいてください。」などという父の字が最後に書き添えられていることもありました。

母が亡くなって遺品を整理していたら
大きな箱いっぱいに日付順で整理された私からのアエログラムや手紙が見つかりました。

そこには気恥ずかしくなるぐらいに青臭くて
気恥ずかしくなるぐらいに夢がいっぱいで
気恥ずかしくなるぐらいに若い私がいました。

当時の電話は、一度かければたしか3千円ぐらいしたと思いますし
繋がったところでザーザーと雑音に消されたり
何秒か遅れて相手の声が届いたり
エコーが入ったりと
まったくもって実用的ではありませんでした。

それが今ではどうでしょう。

電話はスカイプやラインで簡単に無料でかけられます。
しかも「テレビ電話」です。

どこにいたって電子メールでおおかたのことは片付きます。
仕事だってどこにいようが同じようにできることも増えました。

昨日の成田空港のチェックインだって
前日にPCでチェックインして搭乗券を印刷して行きましたから
空港で要する時間だってあっという間です。

一万メートルの高度を越せば、機内でもインターネットが使えます。

そんな特別なことが、いつの間にか普通のことになってしまって
ひとたびインターネット接続ができなくなると
まるで孤島に流れ着いたロビンソンクルーソーのように不安でたまらなくなります。

けれどもそれも慣れの問題。
けれどもそれも諦めの問題。

日曜日に修理の人が来るまでの間
ネットが使えなくなってしまった我が家では
夫は悠然と本を読み続け

私は初めのうちこそオロオロとしていましたけれど
いったん腹を決めてしまえば、ゆっくり流れていく時間が心地よくさえ感じます。

家族や友人たちに何かあったらどうしよう
などという心配はこの際切り捨てて
あの若い頃のように
何にもなくてあたりまえ、悪いことなんてあるわけないさと
悠然とつぶやきながら。

とはいえ、このメッセージをどうやってアップしたらいいのでしょう。
またご近所のスターバックスに行こうかしらたと思っていたら
一階のロビーと中庭でこのコンドミニアムのWiFiが使えることがわかりました。
かくして目下のメイおばさん
PCを庭に運んで、爽やかな初夏の空気と鳥のさえずりの中にいます。


これからもここを書斎にしたいぐらいにとても快適。

どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。       ↓
       ↓
ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ
―――――――――――――――――――
「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
7月3日:最初の夜の鰻ディナー
7月2日:超寝不足のシアトルでシナモンビール
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。