シアトルには「Paciic Place」を始めとして、いくつかお洒落なショッピングモールがありますが、大学街からちょっと足を延ばした所にあるのが「University Village」と呼ばれるモールです。
よく手入れをされた花や木の間を抜ける道に100以上もの店が並び、まるで全体がよく計画された小さな町のようです。いわゆるブランドショップも軒を連ねますし、カフェやレストランもたくさんあります。お天気さえよければ、とても気持ちの良い所ですが、いかんせん車がないとちょっと不便です。
もちろんタクシーを捕まえるという手がありますが、電話で呼ばない限り、流しのタクシーなんてまず見つかりません。ある意味、それほどに車社会なんでしょうね。みんなが自分の車で移動するという。
私は大学街から歩いて歩いて、まだまだ歩いて、とにかく歩きました。そして帰りは元来た道を足をひきずり戻るはずが、どこでどう間違えたか、全く知らない所を彷徨う迷子となりました。道を聞きたくても人の姿もないし、日は暮れて来るし、足は棒のようになるし、もうほとんど泣きそうになった所にバスの影が見えて、「どこでもいい。とにかくどこかに連れてって!」とばかりに飛び乗りました。結局、それが運よく元いた場所の近くを通ってくれて救われたのですが(笑)。
ちょっと前置きが長くなりましたが、このモールで、素敵な英語に出会いました。
まずはこれ。
どこのお店の前にもこんな言葉とこんな傘立て。
「お買い物の間は乾いたままでいてくださいね。
お帰りになる時にお返しください。」
つまり、モール内のどこかの店で借りた傘は、モール内のどの店でも返せるということ。
簡潔でいい表現ですし、いいシステムですよね。
清潔に整えられたトイレにはこんな表示。
「Up for liquid waste.
Down for solid waste.」
「液体廃棄物」と「固体廃棄物」
なるほど、こういう風に言えばいいんですね。
小の場合は上に上げ、大の場合は下に下げろ、という水の流し方です。
ところでこちらは、大迷子の後にようやく戻れた大学キャンパスの入り口です。
これ、「喫煙自由」だと思ったら大間違い。
「○○FREE」という表現は、ほら、「DUTY FREE」「ADMISSION FREE」もそうですが、税金がなかったり、入場料が無料だったりの「FREE」です。ですから「喫煙はなし」ということ。この標識の場合には、それがわかるような絵が描いてありますからまず勘違いする人はいないでしょうが、実際いらっしゃったんです。「SMOKE FREE」と書いてある場所で、ほっとした表情でやおら煙草を口にくわえて火をつけた日本の御仁が(笑)。
いつぞやの「天声人語」に書かれていた話にも笑いました。
「ある商社の社長が商談で米国に行った。英語ができないので日本語でスピーチし、部下が訳した。締めくくりくらいは英語で、と思い、『ワン・プリーズ」と言って終えた。意味がわからなかった部下が後で社長に聞くと、得意げに『分からんのか。ひとつ、よろしく、だよ』」。
どちらも何となく可愛い間違い。
言葉って面白いものですね。
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