他の言語圏との間を行ったり来たりするようになってから
言葉、とりわけ母語に対して敏感になったような気がします。
単に私が時代の波に乗っていないだけなのかもしれないのですが。
今日一日だけをとったって
あれ?とアンテナにひっかかってしまった言葉がいくつもありました。
ある店に予約をしていた品を取りに行ったらこう言われました。
「お名前様は?」
クリニックの待合室で看護婦さんに話している人がいます。
「昨日はちゃんと食べれたんですけれど。」
こんな会話も聞こえます。
「順番が来たらお呼びしますから。」
「はあ~~い。」
「どうぞお座りになっておまちください。」
「はあ~~い。」
「途中で外にお出になる時は一声かけてください。」
「はあ~~い。」
と、およそすべての言葉に「はい。」ではなく「はあ~~い。」と答えます。
明るい「はあ~~い!」ではなく、やけに沈んだ声で「はあ~~い。」
こんなメールをいただきました。
「昨日はお会いできてとても嬉しいでした。」
「ご紹介いただいた本は素晴らしいでした。」
相変わらず「ら抜き言葉」は耳にひっかかります。
帰ってくるたびにますますひっかかるようになったのは
単にメイおばさんが加齢とともに融通が利かなくなったからなのでしょうか(笑)。
「お肉食べれる?」
「スーパームーン見れなくて残念だったね。」
ドギマギしてしまうのは言葉だけではありません。
ふらりと入った「ドトール」で
「ジンジャー照り焼きチキン ハニーマスタード」を注文したら
とても感じの良い物腰の女性がこう言いました。
「申し訳ありません。食材を切らしておりまして。」
そしてメイおばさんに向かってカウンターの向こうから
両手を合わせてお辞儀をしたのです。
わたし、なんだかお参りされたみたいで(笑)。
言葉は生き物、表現も生き物
生き物ならば当然成長も変化もするでしょう。
たまに留守をするとつくづくそんなことを感じる
時代遅れのメイおばさんです。
昨日の雪もすっかり溶けて
足元の落ち葉さえもが美しい日となりました。
読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
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「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
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11月25日:1章から9章までの七面鳥
11月23日:千円でお釣りが来た幸せランチタイム
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