たまたまアメリカにいる時にネットで見つけて
すぐに申し込んだ講座がありました。
その方が語っている雑誌や
その方が書いた本を読んだりして
いくつもの好きな言葉に出会っていたからです。
それに、その講座ときたら
とても心惹かれるタイトルだったのですから。
「心のおおそうじ~『今に生きる』瞑想のワークショップ」
それが先週の金曜日、新宿の朝日カルチャーセンターで開催された
小池龍之介さんの講座でした。
小池龍之介さんと言えば、35才、東大出の青年住職さん。
さりげない言葉で
人の心の奥底の機微や、宇宙の真理を言い放ちます。
たとえば、、、、
過去はすでに過ぎ去った幻。未来も、未だ来たらざる幻。
正しいことを心の中に持ち、それによって己をストイックかつ美しく調律してゆくことと、それをわざわざ言葉にして他人にぶつける無粋さの間には、天と地ほどの差があるように思われます。
「正しいこと」は他者を攻撃するためや、自己の欲のために使われる瞬間に、もはや正しくもなんともない、猥褻なものに転落します。聞かされる側にとっては、迷惑この上ありません。
さて、そんな小池さんは、ダウンを着てマフラーをぐるぐる巻きにしても震え上がるような寒い夜に、着物と下駄姿で教室においでになりました。そして、すらりとした細見のお姿でふわりと演壇まで進むと、下駄を脱いで床にお座りになり、いきなり輪廻転生の話を始めました。
「70年から80年生きて、死んだら蛙とかに生まれ変わる?
前世はオランダの貴族?
でも、証拠出すのは難しいですよね。
自分の前世は、知人の知人の占い師によれば料亭のおかみさんだそうです(笑)。」
小池さんは、と言うよりはきちんと「小池ご住職は」と言うべきなのでしょうが
まるで頭の切れる若き哲学者のような風情で
それなのにちょっと気が弱そうに優しくお話しになって
笑顔が実にチャーミングなものですから
つい「小池さん」と呼びたくなってしまうのです、すみません。
小池さんは、お話の途中で突然目をつぶって黙りこみます。
長い時は30秒以上も。
そしてまた話し始めます。
直にお話をうかがうのは初めてだったのものですから
無言が続くと、どうなさったのだろうかと、ドキドキしてしまいます。
ですからよけい
沈黙の後で口を開いた時の言葉を
耳が一生懸命とらえようとするのです。
とりわけ長い沈黙の後に放たれたのこの言葉は
とりわけ鮮烈に心に届きました。
「私たちは人生の中で何度でも生まれ変わるのです。
嬉しいことを思いだす時には嬉しい自分が生まれます。」
今年もあと1日。
今、メイは小池さん、いえ、小池住職の
そんな言葉をなぞっています。
そして
今年の嬉しかったことを
たくさん思い出しています。
ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!
ライフスタイル ブログランキングへ
海外旅行 ブログランキングへ